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SEKISUI 積水化学
CSR経営

3つの際立ち 人材での際立ち

「安全・安心企業」づくり 国内だけでなく、海外の事業所でも「ゼロ災風土づくり」を目指しています

労働安全衛生・防災活動の5つの柱
労働安全衛生・防災活動の5つの柱
中期目標:ゼロ災風土づくりの完成

 従業員が安全に、安心して働くことができる職場づくりは、経営の最重要課題のひとつです。積水化学グループでは、5つのテーマ※1を柱とするトータルセーフティー活動(労働災害ゼロ、設備災害ゼロ、通勤災害ゼロ、疾病長欠ゼロ)に取り組んでいます。

中期計画(2009〜2013年度)の進捗状況

国内事業所

 2010年度は、自分のウィークポイントとそれに対する安全行動を表明する「個人安全宣言」を全事業所で適用したほか、各事業所が自らの安全衛生活動を監査する「自己監査評価」に取り組みました。
 しかし、未だに多くの課題が残されているため、2012年度末までに「ゼロ災体質を完成させる」という目標を再設定して、さらなるレベルアップを目指していきます。

海外事業所

 事業所数が38となりました。労働災害発生件数は、国内と比較して従業員一人当たりで多い状況です。
 そこで現場巡視アジア地区担当者の研鑽会などを開催して、経営幹部や管理者の安全意識啓発に取り組みました。

安全監査

 国内事業所では、OHSMS※2について第二者認証を実施しており、2011年3月末現在、41事業所が認証取得をしています。
 また、全事業所で自己監査を実施するとともに、従来の監査項目に「事業所長の認識」と「コミュニケーション」を追加しました。自己監査の結果、基準レベル(70点)に到達しない事業所も一部あり、2011年度はさらなる改善を目指して取り組んでいきます。
 一方、海外事業所でも、映甫化学(韓国)の安全監査を実施したほか、アジア・米国・欧州の現場巡視を行いました。

  • ※1 5つのテーマ:
    「設備」の本質安全化、OHSMSによる「管理」、従業員の「安全教育」、危険予知活動などの「リスク予防」、安全衛生・防災に関する「監査」。
  • ※2 OHSMS
    (労働安全衛生マネジメントシステム): Occupational Health and Safety Management System。労働安全衛生に対する方針をもとに、職場全体のリスクアセスメントを実施し、PDCAの管理サイクルを回してリスク低減を図る労働安全衛生管理活動。

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国内事業所での取り組み

海外生産事業所も参加してグループの安全大会を開催

 2010年7月、京都研究所で「積水化学グループ安全大会」を開催しました。
 当日は、社長・関係役員をはじめ、国内すべての生産事業所(59事業所)トップのほか、国内施工会社(27社)および東アジア地区事業所(タイ・中国・韓国)のトップ・安全担当者総勢196人が一堂に集結。年度安全表彰や優秀事業所による安全活動事例紹介などを催し、グループ一丸となって安全な風土づくりを進める決意の場となりました。

住宅カンパニーの生産事業所が「安全技能競技会」を開催

 2010年11月、各住宅組立工場の選抜代表者が集まり、時間内にどれだけ危険を指摘できるかを競う「ビデオKY(危険予知)競技」や、課題設定によるグループ討議を実施しました。

VOICE

災害ゼロを目指して、安全感性の向上に取り組みます

安全技能競技会優勝者

九州セキスイハイム工業(株) 製造部 西山 一考

九州セキスイハイム工業(株) 製造部
西山 一考

 私が所属する内壁工程では、安全意識向上を図るために、一人ひとりが気づいたヒヤリハットをマップ化した「ヒヤリ発生箇所の共有化」や、新入社員向けの危険予知力向上学習用「“ヒヨコマン”ビデオKY(危険予知)」などを制作し、早期の安全感性アップに取り組んでいます。
 これからも無災害の継続とゼロ災職場づくり、そして“KY”によるさらなる安全意識の向上を図っていきます。

危険の発見と改善ができる「現場リーダー研修」を実施

 現場第一線のリーダーを研修対象に、法令や労災発生事例研究・現場パトロール時の危険発見ポイントなど、日頃から受講者が感じている問題点や疑問点を討議して対策を考える研修が「現場リーダー研修」です。2010年は、17事業所で開催し、456人が参加しました。

日頃の思いや疑問を共有できてとてもよかったです
セキスイボード(株)水口事業所 安全環境設備課 山中 一路

セキスイボード(株)水口事業所
安全環境設備課
山中 一路

 研修に参加して、安全について従業員や協力会社の垣根を越えて本音で意見交換し、日頃の思いや疑問を共有できて、とてもよかったです。
 今後もグループごとに会合を持ち、研修の成果を出していきます。

積水フィルム(株)が全員参加でグループ改善活動を展開

「安全」をテーマにした積水フィルム(株)のグループ改善活動

「安全」をテーマにした積水フィルム(株)のグループ改善活動

 積水フィルム(株)では、6事業所の従業員全員が「安全」をテーマにしたグループ改善活動を推進し、「一人ひとりが安全を考える時間」をつくり、安全意識とスキルのレベルアップを図ったほか、設備本質安全化や作業標準の見直しなどを推進しました。

「新設備安全設計基準」体系を充実

「新設備安全設計基準」体系
「新設備安全設計基準」体系

 労働災害や設備災害を防止するためには、設備設計時から必要な安全性を盛り込む「設備本質安全化」が不可欠です。この考えに基づき、積水化学グループでは2005年度から「設備安全設計基準」体系を構築してきました。
 2010年度は、安全監査時の指摘事項を受けて、制御盤などの充電部感電保護基準を新たに制定しました。

施工部門向けの現場リーダー研修を開始

 住宅販売会社とリフォームを扱うセキスイファミエスを対象に全国展開した監督と職人の安全対話を促進する「施工安全コミュニケーションプログラム」を2008年度から運用。2010年5月からは、「施工部門現場リーダー研修」として新たにスタートさせました。
 2011年3月末現在、約900人の工事監督、協力会社リーダーが受講しています。

※ 施工部門現場リーダー研修:
施工現場のリーダーの役割を再認識させ、従業員に安全への働きかけを実践するというもの。

VOICE

皆さまに愛される施工現場整備を目指しています
東京セキスイハイム(株) 設計施工グループ 施工課 澤村 和貴

東京セキスイハイム(株) 設計施工グループ 施工課
澤村 和貴

 東京エリアは狭小地が多いため、ご近隣の方々の工事現場への関心も非常に高く、よりよい現場環境整備が重要であると感じています。
 そのため、工事着手時の安全確認や仮囲いパネルデザインを含めた近隣配慮はもちろん、施工品質の強化やお客様とのコミュニケーションに着目したり、協力会社様の意見も取り入れたりしながら、皆さまに愛される企業になるための活動を行っています。
 また、「KY(危険予知)活動表」を現場へ設置し、巡回の際に当日の作業内容を必ずチェックして、対策に不備があれば現場の仕事を通じて指導しています。
 この活動を水平展開することで、東京支店全体の労働災害がゼロになると考えています。

ヒューマンエラー防止の“仕組みと工夫”で「第8回クオリティマネジメント賞」を受賞

 「第8回クオリティマネジメント賞」(主催:財団法人日本科学技術連盟)を、積水化学の従業員が受賞しました。ヒューマンエラー防止のために、安全最優先の意識の徹底や、特徴的でユニークな活動を推進することにより、ゼロ災害へ向けた組織風土を醸成したことが評価されました。

「第8回クオリティマネジメント賞」受賞者

安全マイスターとしてグローバルに活躍していきたいと思います
積水化学工業(株) 環境・ライフラインカンパニー 技術・CS部 兼滋賀栗東工場 安全マイスター 岩田 吉信

積水化学工業(株)
環境・ライフラインカンパニー 技術・CS部
兼滋賀栗東工場
安全マイスター
岩田 吉信

 “真似ることは学ぶこと”の精神で積極的な社外安全啓発活動に参画するなど、常に自らが安全行動を実践し続け、独自の安全の仕組みを考案してきました。
 今後は、現場感性力(気づき能力)を国内だけでなく、海外事業所にも展開していきます。

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海外事業所での取り組み

「グローバル安全強化プログラム」を制定、災害未然防止力を強化

 積水化学グループでは、事業拡大にともなって海外事業所数が増えており、従業員数も今後さらに増加していきます。そこで2009年度に積水化学の生産活動の基本方針(安全、5S、品質管理など)をまとめた「モノづくりHANDBOOK」を作成・運用しています。
 さらに2010年に「グローバル安全強化プログラム」を制定、2011年1月から実行することで、災害未然防止力をグローバルに強化しています。

※ 5S:
職場環境の維持改善で用いられるスローガン。5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字をとったもの。

アジア地区で安全担当研鑽会を開催

労働災害について話し合うグループ討議のようす

労働災害について話し合うグループ討議のようす

 2010年7月、中国・タイ・韓国の10事業所の安全担当者を対象に「アジア地区安全担当者研鑽会」を積水化学の滋賀栗東工場で実施しました。当日は、具体的な安全活動の事例共有とロール挟まれなどの危険体感教育、実際にあった労働災害を事例にあげたグループ討議などを行ったほか、今後、各事業所でどう行動するかを、参加者全員が個人安全行動宣言として発表しました。

海外事業所の“現場巡視”を実行

 モノづくりの基盤は、従業員の安全性確保です。積水化学グループでは、2010年度に19事業所(中国・韓国・タイ・アメリカ・メキシコ・ドイツ・オランダ・スペイン)の現場巡視を実施し、生産現場の実態把握と指導による活動支援を行いました。
 2011年度は、36事業所を対象に安全診断を実施する計画です。

アメリカと中国で「モノづくり交流会」を開催

 2010年度は、アメリカと中国で「モノづくり交流会」を開催しました。10月にミシガン州で開いた交流会には、アメリカの12事業所・70人が参加し、「安全」「5S」などに関する事例発表がありました。また11月には、北京市に中国の7事業所・71人が集まり、安全に関する事例発表やグループディスカッションを行いました。

VOICE

「安全意識」を全階層・全従業員で追求しています
Sekisui S-lec Mexico S. A. de C. V. Abraham Tamayo

Sekisui S-lec Mexico
S. A. de C. V.
Abraham Tamayo

 “安全な職場”を築くために我々がなすべき最も重要なことは、すべての階層、すべての従業員に「安全意識」を持たせることです。それほど「安全」は、全員で追求しなければならないと考えています。
 今後も、より安心して働ける職場を目指して、安全衛生活動に取り組んでいきます。

安全衛生・防災コスト(百万円)
項目 積水化学
グループ
分類 内容 費用額 投資額
1)事業所エリア内コスト 安全衛生対策、救護・保護具関係、作業環境測定、
健康管理、労災保険など
842 1,204
2)管理活動コスト OHSMS構築・運用、安全教育、人件費など 1,407
3)その他 安全表彰金など 3
合計   2,252 1,204

※集計範囲は国内46生産事業所・4研究所+コーポレート各部署+カンパニー間接部署

費用額・投資額の推移
費用額・投資額の推移
損失コストの推移
損失コストの推移

※損失コスト: 労働災害・設備災害・通勤災害・疾病長欠発生時の対応費用および工数分費用

設備災害発生件数(暦年)
設備災害発生件数(暦年)
※設備災害の定義: 下記(1)〜(3)のいずれか一つ以上の項目を満たす災害(積水化学グループ基準)
  • (1)人的被害:損失日数30日以上の休業災害
  • (2)物的被害:10百万円以上
  • (3)機会損失: 20百万円以上
疾病長欠件数(暦年)
疾病長欠件数(暦年)

※疾病長欠: 疾病や怪我で暦日30日以上休業したもので、新たに発生したものをいう。出勤開始後6カ月以内の再発はカウントしない。ただし、労働災害が原因の場合は疾病長欠としない。

通勤災害発生件数(暦年)
通勤災害発生件数(暦年)

※発生件数:加害・被害総件数(自損、物損も含む)

度数率※1の推移(暦年)
度数率の推移(暦年)
強度率※2の推移(暦年)
強度率の推移(暦年)
  • ※1 度数率=(休業災害死傷者数/総労働時間)×百万
  • ※2 強度率=(労働損失日数/総労働時間)×1,000
  • ※3 積水化学グループデータ:46生産事業所、4研究所
  • ※4 全国製造業データ出所:厚生労働省「労働災害動向調査」
住宅カンパニー施工現場における安全成績(暦年)
住宅カンパニー施工現場における安全成績(暦年)
環境・ライフラインカンパニー
施工現場における安全成績(暦年)
環境・ライフラインカンパニー<br>施工現場における安全成績(暦年)

※ 発生件数は、積水ホームテクノ(株)、日本ノーディッグテクノロジー(株)、積水アクアテック(株)、九州セキスイ建材(株)の4社の合計件数

海外生産事業所における労働災害発生状況(暦年)
海外生産事業所における労働災害発生状況(暦年)
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