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中国・上海で合成木材の新工場が本格稼動

2007年11月20日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:大久保尚武)環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:滝谷善行)は、当社独自素材であるガラス長繊維強化プラスチック発泡体(合成木材)『FFU』の新しい生産・加工工場を11月1日から本格稼動しました。同工場で生産するFFUは、主に中国の華東・華南地域の鉄道軌道用の合成まくらぎとしての用途展開を見込んでいます。
 同工場は、中国で『強化プラスチック管』の製造・販売を行う当社子会社「永昌積水複合材料有限公司」が運営します。

 

 

 

  永昌積水社上海支社 工場棟
 

 

 

1.FFU新工場開設の背景とねらい

  現在中国では、高い経済成長にともない中国国内の輸送能力の拡大の必要性が生じ、急ピッチで鉄道の敷設が進められています。2010年までに中国国内で、約1万kmの鉄道線路が建設される計画で、特に上海や広州などの都市では、地下鉄や高速鉄道などの大プロジェクトが目白押しです。
 過去に、広州地下鉄4号線と台湾新幹線にFFU合成まくらぎを日本からの輸出で納入した実績があり、上海地下鉄8号線でもテスト採用されました。今後も中国では合成まくらぎの高い需要が見込まれるため、この度FFUの工場を新設しました。

 

 FFUまくらぎ使用例
 (広州地下鉄4号線 車両基地)

 

 

2.『FFU』の名称と特徴

 FFUの名称は、“Fiber reinforced Foamed Urethane”の頭文字をとってつけられました。FFUは、硬質ウレタン樹脂発泡体をガラス長繊維で強化した軽量耐食構造材であり、以下のような特徴をもっています。

 1)
 

構造材として十分な強度を持ちながらも、
重量は木材並と軽い。

 2)

切削などの加工性に優れる。

 3)

耐久性、耐水性に優れる。

FFUイラスト

 

 

3.『FFU』の主な用途と中国での用途展開

 1)用途

 

上記2で挙げた特徴を活かし、1974年の開発以来、上下水道分野、土木分野、建築分野、工場施設、水産養殖分野、鉄道分野などに幅広く採用されています。特にここ数年は、まくらぎとしての需要がグローバルに高まりつつあります。

 2)鉄道分野での用途

 

FFU合成まくらぎは、従来木まくらぎが使用されていた橋梁や線路の分岐部分に使用されており、森林資源の保護にも寄与しています。橋梁に利用される理由は、FFUは軽量かつ施工性に優れるためです。また木材と比べ長寿命なため、工事が大変な橋梁部分での工事頻度を低減できます。分岐部分では、高い耐久性とあわせて、現場での調整作業も容易であり、高速走行に不可欠な高精度軌道を安定的に維持できることから、国内では、新幹線を含め主要電鉄会社(JR、私鉄、地下鉄)のほとんどで採用され、海外での採用も増えてきています。

 3)中国での用途展開

 

中国では、前述の通り鉄道軌道用まくらぎの用途を中心に考えていますが、水処理分野、土木分野でも将来的な需要を見込んでいます。

 

 

4.新工場について

 1)事業内容

FFU原木生産、最終製品への加工

 2)事業母体

永昌積水複合材料有限公司

 

 

永昌積水社は、永昌複合材料股份有限公司に積水化学が資本参加(現在62.4%出資)する形で2005年4月に設立。中国の強化プラスチック複合管のトップメーカーで、現在本社のある新疆ウイグル自治区、広州、上海の中国国内に4ヶ所の生産拠点を持つ。

 3)所在地
 

上海市嘉定区安亭鎮大衆工業園区東区5番地
永昌積水社上海支社内

 

 

5.竣工式を開催

 

FFU生産工場が本格的に稼動したことを受け、11月18日に竣工式を開催しました。

 
 

(ご参考)「永昌積水複合材料有限公司」について

 

1.永昌積水社について

 積水化学は、2005年4月に永昌複合材料股份有限公司に資本参加(現在62.4%出資)し、中国で強化プラスチック管をはじめとする水環境インフラ市場に進出しました。
 現在、本社のある新疆ウイグル自治区の米泉とイリの他、広州、上海、の4箇所に強化プラスチック管の生産拠点があります。特に上海など華東地域で受注拡大を見込んでおり、同地区における生産・販売の拠点として、上海支社を昨年11月に移転・拡大しました。上海支社を拠点として、沿岸部の優秀な人材の確保、設計院等への折込活動も進めています。また前述の通り、今月からFFUの生産も開始しました。

 

 

 

2.永昌積水社の上海支社について

 

1)土地面積

38,983㎡(移転前の旧拠点は3,880㎡)

 

2)建物面積

12,575㎡

 

3)所在地

上海市嘉定区安亭鎮大衆工業園区東区5番地

 

3.強化プラスチック複合管について

 強化プラスチック複合管は、ガラス繊維、不飽和ポリエステル樹脂および硅砂からなるパイプです。ガラス繊維の持つ高い強度により抜群の強度と可撓性を持ち、最大で直径4mまで対応できます。また、耐震性、耐薬品性さらに水理特性に優れており、下水管の他、空港整備、宅地造成地の雨水配管、かんがい用管路に幅広く採用されています。
 当社は、日本国内で強化プラスチック複合管を「エスロン®RCP®」の商品名で1975年より発売しています。


以上

 

本件に関するお問い合わせ先
積水化学工業株式会社 〒105-8450 東京都港区虎ノ門2‐3‐17(虎ノ門2丁目タワー)
 【報道関係のお客様】 コーポレートコミュニケーション部 広報グループ TEL:03-5521-0522
 【その他のお客様】環境・ライフラインカンパニー インフラ複合材事業部 TEL:03-5521-0752
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