地下貯水システム用部材「クロスウェーブ・ハイ」の発売について

~安全性の高い「クロスウェーブ」の空隙率をさらに向上~
2009年6月3日
積水化学工業株式会社
積水テクノ成型株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸修史)の100%子会社である積水テクノ成型株式会社(代表取締役社長:仲久夫、以下積水テクノ成型)は、地下貯水システム用部材「クロスウェーブ」の新製品「クロスウェーブ・ハイ」を発売しますので、お知らせいたします。
 

1.

背景

 近年、ゲリラ豪雨など大雨による河川の氾濫や道路の冠水など、都市型の洪水が頻繁に発生しています。その対策として、国・地方自治体が雨水流出抑制施設設置の指導を強化しており、2004年には「特定都市河川浸水被害対策法」が施行されたことから、雨水流出抑制施設のさらなる増加が見込まれています。
 「クロスウェーブ」は、地下に埋設し雨水を貯留する地下貯水システムの貯留材です。1998年に発売を開始して以来、性能や安全性が市場で評価されてきました。これまでの実績は、施工件数約1900件、総貯水量60万㎥(累計)で、業界トップクラスの地位を築いています。なかでも、千鳥状に積層していく構造による優れた安定性が高く評価され、多くのお客様に安心して採用していただいています。

 

2.

クロスウェーブの新製品「クロスウェーブ・ハイ」について

 今般、市場の拡大によるユーザー要望の多様化に対応するため、製品ラインアップを拡充し、新製品「クロスウェーブ・ハイ」を発売します。

 

「クロスウェーブ」の特徴

 

1)

あらゆる方向からの圧力に強い・・・抜群の安定性

 

2)

高い空隙率(※) を有する・・・・・・・・92~94%以上

 

3)

工期が大幅に短縮可能・・・・・・・・・・コンクリート工法比:1/3以下

 

4)

低コストを実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・コンクリート工法比:約30%減

 

5)

環境にやさしい・・・・・・・・・・・・・・・・・再生ポリプロピレン使用

 

※空隙(くうげき)率:貯留槽全体の体積から貯留材の体積を除いた割合。 割合が高いほど多く貯留できる。

 

■新製品『クロスウェーブ・ハイ』

 新製品「クロスウェーブ・ハイ」においては、「クロスウェーブ」の利点はそのままに、以下の点を実現し、大型物件から小型物件まで様々な規模に対応が可能となります。

 

 1)

 空隙率95%以上への向上

 

 2)

 製品の大型化によるさらなる施工性の向上

 

 3)

 軽量化による低コスト化

主な用途

宅地造成・区画整理・商業施設・工場・配送センター関係向けの大

 

 

型調整池

発   売

2009年5月より順次全国にて

販売目標

10億円(2009年度)

 

<製品写真>

(製品単品)

(組み立て時)

製品単品

組み立て時

 

<ご参考1>クロスウェーブの概要について

【ラインアップ】

商品名

クロスウェーブ
・ハイ

クロスウェーブ
・ラージ

クロスウェーブ
・ストロング

クロスウェーブ

コンセプト

小型~大型物件対応

大型物件対応

高強度タイプ

クロスウェーブの基本形

空隙率

95%以上

94%以上

92%以上

93%以上

 

 【主な用途】

 1)流出抑制/地下式調整池

 2)雨水利用貯水槽

大雨を一時貯留し、時間をかけて放流
することにより都市型洪水を防ぐ

雨水を貯留し、散水や農業用水等へ
活用する

 流出抑制/地下式調整池

 雨水利用貯水槽

 3)防火水槽

 

3)防火水槽

 

 

【雨水貯留槽の市場規模】※雨水貯留浸透技術協会の調査より

雨水貯留槽の市場規模

【クロスウェーブ全体の販売実績・計画】

【クロスウェーブ全体の販売実績・計画】

 

<ご参考2>積水テクノ成型の概要

事業概要

車両部品事業 - 車両用内外装樹脂部材等の製造・販売

 

 

産業用品事業 - 各種コンテナ、パレット等の製造・販売

本   社

奈良県生駒郡安堵町窪田1135-5

設   立

1962年8月

資 本 金

2億円(積水化学100%出資)

従業員数

約130名

売 上 高

約150億円(2008年度)

 

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