生物多様性保全のための「積水化学の森」づくりを開始します

~国土緑化推進機構と包括的協力に関する協定を締結~
2011年12月14日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸修史、以下積水化学)は、公益社団法人国土緑化推進機構(理事長:佐々木毅、以下国土緑化推進機構)と協働し、国連が定める国際森林年(2011年)と、国連生物多様性の10年(2011年~2020年)を契機に、生物多様性保全のための「積水化学の森」づくりを全国で開始します。

 

1.背景

 
積水化学グループでは、持続的な成長に向けて、環境経営の方向性や達成レベルを示した環境経営長期ビジョン「Sekisui Eco-Frontier 2030」(以下:2030年ビジョン)を2009年度に策定しました。2030年に実現すべき社会の姿を、環境に配慮する意識とライフスタイルが幅広く定着し、企業や行政においても環境が最も重要な価値基盤の一つになっている「環境フロンティア社会」としています。生物多様性保全は、その実現に向けた目標の一つで、事業活動と非事業活動の両面で取り組みを進めてきました。
 環境中期計画「環境トップランナープラン・SHINKA!」では、2013年度までに国内の全事業所で自然保護活動を実施することを目指しており、生物多様性保全を積極的に進める地域・自治体と一体となった「積水化学の森」づくりは、その具体的な取り組みの一つとなります。

 

2.包括協力

 
12月9日(金)、国土緑化推進機構との間で、「積水化学の森」づくりに関する包括的協力を確認する基本協定の締結式を執り行いました。この協定において同機構は、活動場所としての森林選定を行い、積水化学は同機構が運営する「緑の募金」に協力するとともに、森づくり活動を実践します。


積水化学東京本社での締結式

積水化学東京本社での締結式


右: 谷副理事長(国土緑化推進機構)

左: 久保取締役常務執行役員(積水化学)

 


 

3.今後の活動について

1)活動内容
 国内7ブロック(北海道、東北、関東、中部、近畿、中四国、九州)において、生産工場、研究所、販売会社、施工会社などの事業所従業員とその家族が、顧客、地域自治体、NPOなどと協働し、森づくりのための活動を実施します。
 オオタカなどの希少種が生息できる環境の創出・保全、放置竹林の拡大防止、自然植生を意識した植林、里山景観の継承、環境教育、住民交流など、地域に根差した活動を継続的に展開します。

 2)対象地
・生物多様性基本法に基づく「地域戦略」、または生物多様性地域連携促進法(2011年10月1日施行)に基づく「地域連携保全活動計画」を策定している地域。
・生物多様性自治体ネットワーク(2011年10月7日発足)に参画している地方自治体(市町村)管轄内の森林。

 3)展望
 森づくり活動の成果物(間伐材など)を、将来的に事業活動において応用・活用するための具体的な検討を進め、生態系サービスの持続的な利用の促進にも繋がる取り組みを目指します。

 

【ご参考】
「積水化学の森」づくり活動の試行体験会を開催


《第1回近畿ブロック森林保全活動》 

さる11月26日(土)、京都府木津川市学研木津川北地区において、近畿ブロック事業所の自然保護活動担当者による森づくり活動の試行体験会を開催しました。「生物多様性と企業活動」をテーマに、京都大学大学院地球環境学堂教授の森本幸裕氏による講義の後、地域のNPO法人「京都発・竹・流域環境ネット」の指導のもと、地域において生態系劣化の一因となっている放置竹林での間伐作業を実施。間伐した竹は土壌改良材として利用できる様、チップ化を行いました。

《第1回近畿ブロック森林保全活動》

 


 

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