塩素化塩化ビニル樹脂(CPVC)の生産能力増強について

―新興国で拡大する需要に対応―
2012年11月28日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社(以下、当社)は、塩素化塩化ビニル樹脂(以下、CPVC)やポリビニルアルコール樹脂(PVA)の製造・販売を行う機能樹脂事業を展開しています。
 CPVCは、主に耐熱配管材の原料として用いられており、当社は国内外で販売しています。近年、アジアでは、耐熱配管材向けにCPVCの需要が急速に拡大しており、当社は、これに対応すべく、この度、生産能力の増強を決定しました。
 今後も、アジアの新興国を中心にCPVCの需要拡大が見込まれており、当社は、需要の推移を注視し、海外生産拠点の新設も視野に、機能樹脂事業の拡大を図っていきます。

 

 

 

1.CPVCの特徴・用途

 CPVC(Chlorinated  PolyVinyl  Chloride)は、塩素を付加した特殊な塩化ビニル樹脂(PVC)で、主に、耐熱性が必要とされる給湯用・工業用・スプリンクラー用の配管材などの原料として用いられています。

 

2.市場背景

 近年、南アジア・中東などの新興国において、住宅や工場などの建築物に使用されている配管材が、金属系からCPVC製に代替が進んでいます。併せて、経済成長に伴う建築需要も旺盛です。これに伴い、CPVCの需要が毎年拡大し、今後も堅調な伸びが期待されています。

 

3.CPVC生産能力増強の内容

生産場所

: 徳山積水工業株式会社(当社連結子会社。所在地:山口県周南市)

生産能力

: 40,000トン/年(増強後。現在は33,000トン/年)

内     容

: 建屋増設・設備導入

完工予定

: 2013年夏

 

以上

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