ベトナムにおける水インフラ分野の販売会社新設について

2014年11月10日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史、以下「当社」)は、ベトナム社会主義共和国(以下ベトナム)に水インフラ分野を対象とした販売会社「SEKISUI VIETNAM PIPE SOLUTIONS COMPANY」(以下「SVPS社」)を来年1月に新設します。

 ベトナムにおける水インフラ分野の事業拡大を図るベく、昨年7月、ベトナムのプラスチックメーカーであるTIEN PHONG PLASTIC JOINT STOCK COMPANY(会長:Tran Ba Phuc(よみ:トラン・バ・フック)、以下「TifoPlast社(よみ:ティフォプラスト)」)と業務提携契約を締結し(*) 、その後、樹脂製パイプ等当社商材のTifoPlast社によるOEM生産の準備を進め、本格的な販売を行う体制を整えてきました。
  (*) 2013年7月23日プレスリリースご参照  http://www.sekisui.co.jp/news/2013/1234469_2281.html

 新設するSVPS社では、現地市場環境の把握を強化するとともに、TifoPlast社によるOEM生産品ならびに当社グループからの輸入品を商材として、上下水道等公共事業物件の受注獲得を目指します。また、SVPS社を拠点として、ベトナムのみならず他のアジア各国でも拡販を図ります。

 

 

1.背景

 ベトナムはASEAN諸国の中心に位置し、好調な経済成長を続けています。安定した治安、豊富な労働力などを背景とし、日系企業を含め海外企業の進出が相次いでいます。
 一方で、上下水道システムなどのインフラはまだ十分に整っておらず、今後同市場の大いなる成長が見込まれています。しかし、同国では上下水道管等の規格が複雑なため、規格に関する情報把握・管理が事業拡大の上で重要となっています。
 そこで今般、情報把握・管理の向上と意思決定の迅速化により販売推進を図る目的で、現地に販売会社SVPS社を新設することとしました。

 

2.事業展開

 SVPS社では、当面、樹脂製パイプやマス・マンホール、継手類等当社商材のTifoPlast社によるOEM生産品や、当社グループからの輸入品を販売します。加えて、TifoPlast社と連携し、ベトナム以外のアジア各国でも拡販を図ります。
 また、現地の施工会社のパートナー化を進め、当社が日本で培ってきた管路の高い施工・管理品質を現地に展開することで、上下水道等公共事業物件の受注を推進していく予定です。

 

3.当社のベトナムでの水インフラ関連分野の具体的取り組み

 当社は一般財団法人都市技術センター(大阪市)と共同で、ベトナムを対象に「非開削下水道管路更生工法普及促進事業」をJICAの民間技術普及促進事業に提案、採択されております。この採択によりベトナム ホーチミン市にて当社の非開削管路更生工法の試験施工を予定しており、試験施工を通じて当社技術の認知拡大を図るとともに、都市技術センターとの協業にて管路調査・診断から維持管理までの包括物件受注の推進に努めます。
 また、当社の子会社である積水アクアシステム株式会社は、2012年度からサンエンジニアリング株式会社、大阪産業大学、大阪府、大阪府立環境農林水産総合研究所とともに構成された産学官チームにより、ベトナムにて省エネ型有機性産業排水処理(回転円板法による有機排水処理装置「エスローテ」)による水環境改善事業を実施しており、本格的な事業化を目指して現地で実証実験を行っています。

 

4.事業目標

 2015年1月1日より事業を開始し、2020年度に売上高100億円を目指します。

 

5.新会社の概要(予定)

1)

会社名

SEKISUI VIETNAM PIPE SOLUTIONS COMPANY

2)

設立

2015年1月1日

3)

資本金

75万USドル

4)

株主構成

当社100%

5)

事業内容

水インフラ関連製品の販売

6)

所在地

ベトナム ハノイ市

7)

従業員

6名

以上

 

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