2015年 年頭挨拶

芽生く(めぶく)力を未来に向けて、SHINKAを形に!
2015年1月5日
積水化学工業株式会社
代表取締役社長 根岸 修史

 今年は、昨年4月にスタートした中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」で掲げた「変革」「協創」「際立ちの現地化」という3つのキーワードをさらに強力に推進する。
   (※SHINKA・・・「進化・深化・新化」の意味)

 

1)変革(コアビジネス SHINKA)

 経営基盤を底上げし、大きな事業環境変動にもビクともしない強い事業体をつくる。

  ―住宅事業の『ユニット原点回帰』

  ―塩ビ管等の汎用品事業の徹底効率化

2)協創(フロンティアSHINKA)

 社内外連携を深め、近年蒔いてきた様々な事業のタネを形にし、フロンティアを開拓する。

  ―フィルム型リチウムイオン電池、異方導電性ペースト等の事業化・市場開拓

  ―中古流通等の不動産、介護事業等の住生活サービス事業の拡大

3)際立ちの現地化(グローバルSHINKA)

 より現地への適合が求められるBtoC型グローバル事業を深掘りする。

  ―タイにおける塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂・コンパウンド工場の垂直立ち上げ

  ―アジア水インフラ関連事業の拡大、タイ住宅事業の黒字化

 

 

 外部環境は、消費税の再増税延期により需要の山谷が遠のき、デフレ脱却と経済好循環を目指す政府の強い意志が見られることから、安定した経済回復を期待したい。また、原油価格下落や堅調な株価もいずれ個人消費に波及していくことを期待している。為替や金利動向は読みづらいが、当面、円安、低金利の流れは変わりそうもない。若干期待先行型ではあるが、大きな悪材料も見当たらず、言い換えれば、2015年は当社の努力次第だと考えている。

 3つのキーワードを前進させ、競合に勝ち抜き、新たな市場に打って出るため、研究開発、生産・施工の基盤強化に経営資源を積極的に投入していく。

 積水化学グループの従業員全員の挑戦と力の結集で社会に貢献し、2015年を「芽生く(めぶく)力を未来に向けて、SHINKAを形にしていく年」としたい。

以上

 

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