その名のとおり2枚のガラスをくっつけて作られた合わせガラス。
合わせガラスの中に「中間膜」という透明な樹脂フィルムをはさむことで、
ガラスはいろんな機能を持つことができます。
たとえば、クルマのガラスに使用することで車内をもっと安全にもっと快適に。
積水化学グループのテクノロジーが、ガラスの可能性を大きく拡げます。
そもそも中間膜は衝撃を受けてもガラスが破片になって飛び散らないようにするためのもので、クルマの安全性を高めることからフロントガラスへの採用が義務付けられました。今では 騒音を抑える遮音の機能や、紫外線や熱を大幅にカットする遮熱の機能がプラスされ、車内を快適にしながら、車体を軽くしたり、車内温度の上昇をセーブしたりすることが可能に。エアコンの負荷を下げ、燃費を向上させるので、環境への配慮になっています。
走行時に速度や車線に関する情報をフロントガラスに表示し、ドライバーの視線移動をなくすことで安全性を高めるヘッドアップディスプレイ(HUD)システム。近年、採用するクルマが増えていますが、通常のフロントガラスでは、光の屈折で映像が2重になって見えるという問題が発生します。断面を楔(くさび)形に成形することで光の屈折を制御し、画像をクリアに映せるのが「楔(くさび)形中間膜」。積水化学グループは、独自の多層押出成形技術とナノ分散技術によって、この楔(くさび)形中間膜に遮音、遮熱機能を付加することに成功。世界で初めて、HUDの2重像を抑制するだけでなく、遮音、遮熱機能を兼ね備えた中間膜を開発しました。