積水化学工業株式会社(代表取締役社長:大久保尚武、以下当社)の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:松永隆善)では、AT(車両材料)、IT(電子材料)、MD(メディカル)を戦略事業分野と定め、ぞれぞれの分野で戦略的な取り組みを行っています。 このたびIT分野強化のため、滋賀県・びわ湖東部中核工業団地内に新事業所「多賀工場」を開設する運びとなりました。
1. 背景 当社は、フラットパネルディスプレイおよび半導体関連をはじめとした光学・エレクトロニクス分野において、微粒子類や粘着テープ・シート・フィルム類等の製品を製造・販売しており、これらは中長期的に拡大していくものと見ています。現在、微粒子を代表とする独自のケミカル製品については滋賀水口工場を主力生産拠点として生産していますが、IT分野での更なる事業拡大を図るためには、テープ・フィルムを中心とした製品群においても主力生産拠点の立上げが必要となってきました。そこで、これまで当社のIT分野製品の一部を生産してきた積水フィルム株式会社(当社100%子会社、以下積水フィルム)より、多賀事業所全体の移管を受け、10月1日より当社直轄とし、IT分野における主力工場と位置づけることとしました。
2.
新工場棟の建設と今後の展開 “新生”多賀工場において、主力生産拠点としての早期立上げを目指し、現存する積水フィルム多賀事業所の工場棟に加え、第一期工事として新工場棟を建設することを決定しました。投資額は約85億円で、2010年1月の竣工を計画しています。今後も段階的な投資を予定しています。 多賀工場では、従来からのIT分野製品の生産を継続・拡大するとともに、今後も伸長が期待される光学・エレクトロニクス分野向けをはじめとした、高付加価値でクリーンなテープ・フィルム製品の生産設備を新設し、お客様のご要望にお応えする主力生産拠点として中長期的な拡充を進めていきます。
<ご参考>
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■ 積水化学工業株式会社 多賀工場の概要
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1)所在地
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滋賀県犬上郡多賀町大字四手字諏訪510-5(びわ湖東部中核工業団地内)
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2)敷地面積
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約96,000㎡
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3)延床面積
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既存工場棟 約13,000㎡
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新工場棟※ 約26,000㎡ (今回の投資)
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4)生産品目
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粘着テープ・フィルム(新工場棟での生産品)
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光学用保護フィルム、位相差フィルム ほか(既存の生産品)
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※新工場棟の概要
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・投資額
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約85億円
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・着工時期
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2008年11月
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・竣工時期
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2010年1月
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多賀工場 新工場棟完成予想図
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