高齢者専用賃貸住宅向けにユニットバスを新発売

― コンパクトサイズで個浴・個室浴室ニーズに対応 ―

■身体の変化に対応できる可変浴槽を1坪サイズの浴室で実現
■機械入浴浴槽の設定も可能
■9月24日から開催の国際福祉機器展に出展
2008年9月22日
積水化学工業株式会社
積水ホームテクノ株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:大久保 尚武)の100%子会社である積水ホームテクノ株式会社(社長:近藤 規郎 以下積水ホームテクノ)は、10月から高齢者専用賃貸住宅(以下高専賃)の個浴・個室用浴室ニーズに対応したコンパクトサイズのユニットバスを発売します。16系(浴室の幅が1600mm)サイズのユニットバスと、さらにコンパクトな12系(浴室の幅が1200mm)サイズのユニットバスをラインアップしました。

 これまで積水ホームテクノの高齢者向けユニットバスは、介護施設向けに、浴槽の可変性を備えた大型の2024サイズ(浴室サイズが2000mm×2400mm),2020サイズ(浴室サイズが2000mm×2000mm)で対応してきましたが、今後拡大が見込まれる高専賃や住宅型有料老人ホーム向けの需要を積極的に取り込んでいくには、これまでの大型サイズの機能を盛り込んだ、コンパクトサイズの介護システムバスの開発が必要と判断しました。これからの高齢者専用住宅は、団塊世代が高齢者になり入居するようになると、自立高齢者向け賃貸マンションや要介護者を対象にした賃貸住宅、病状ごとに特化した賃貸住宅など、多種多様な高専賃の登場が予想されます。今後も市場のニーズに合わせてユニットバスの商品ラインアップを拡充していきます。

 積水ホームテクノは、ユニットバスの専門メーカーとして1990年代から高齢者向けユニットバスの開発に着手、シルバーハウジング研究室を設置して、「人間生活工学」に基づいた基礎研究をもとにした商品開発に取り組んできました。人間は年齢を重ねるに伴い身体の動き方や身体の状況が変化します。ずっと同じ設備を使い続けるのではなく、身体の変化に合わせて設備を変えられる浴室という視点で商品開発を行っており、この強みを活かして商品強化を図っています。

1.市場背景

 介護保険制度の見直しが行われ、施設介護から在宅介護へという方針が打ち出された2006年以降、療養病床の削減、介護施設の建設にも規制がかかり、今後は規制のかからない(自治体への届出の必要がなく総量規制の影響を受けない)高専賃、住宅型有料老人ホームの市場拡大が見込まれています。2015年には高齢者人口は約3300万人(2007年2790万人)に増加し、高齢者居住施設は需要の拡大と多様化が進むと見込まれています。また、現在の介護施設においては介護スタッフの不足が大きな問題となる一方、入所者の介護度上昇によるケアの低下が懸念されています。積水ホームテクノでは、介護施設の個浴において、大型浴室での浴槽レイアウトの変更と機械浴槽への交換により、介助労力軽減に対応してきました。今後は、高専賃などの多様化に対応するために、介護用の中小型バスの商品開発を強化、高齢者市場でのシェアアップを図っていきます。

2.新製品の概要

 このたび高専賃向けに開発した新商品は、①介護型高専賃・個浴向けの3サイズ(1621SI、1618SI、1616SI)、②自立型高専賃の個室向けの3サイズ(1616KI、1318KI、1216KI)の計6商品です。1618SI型(標準価格138万円)は介護に必要な機能をコンパクトにまとめたユニットバス、1621SI型(同160万円)はパーソナルケア浴槽「パンジーi」を設置した広い洗い場があるユニットバス、1216KI型(同80万円)は高齢者向け集合住宅の個室や一般住宅に適したコンパクトサイズのユニットバスとなっています。
 個浴では1人用の浴槽を用い、入浴補助具などを利用して1人ずつ入浴します。1人用の浴槽はまわりから介助しやすい上、着脱から入浴までマンツーマンで介助を行うため満足度も高く、個人のプライバシーを尊重する考えもあって大勢で入浴する一般浴や機械浴に比べて人気が高くなっています。 
 16S系はユーザー可変、浴槽交換、浴槽リースが可能、16K系は施工付き浴槽移動、浴槽交換、浴槽リースが可能です。1616KIは高専賃個室において使用者の介護度が上昇した場合に機械入浴浴槽(パンジーi)に交換することで在宅での入浴が可能となっています。16系へのパンジー浴槽搭載は酒井医療との共同開発により実現しました。

3.国際福祉機器展へ出展

 第35回国際福祉機器展(東京ビッグサイト東ホールにて9月24日~26日開催)に積水ホームテクノが出展します。ブース内には、介護・自立支援浴室新製品3機種や元気な高齢者向けのコンセプトバスを展示します。コンセプトゾーンでは自立高齢者の方へ、新入浴スタイルの提案を行うほか、最高級の木曽ヒノキを使用したユーザー可変タイプの2020Ⅳ型ヒノキ浴槽、利用者の身体能力に合わせた介助方法が選択できるユーザー可変タイプ2020Ⅳ型、さらに今回発売の新商品を展示、自立入浴から介護入浴までの快適入浴を体感できます。

 ※当展示会の積水ホームテクノブースについてはこちらをご覧ください。[PDF]
 

1621型(パンジーi 浴槽)

1621型(通常浴槽)

1621型(パンジーi浴槽)

1621型(通常浴槽)

 

【ご参考】

 

 

積水ホームテクノ株式会社の概要

 本社所在地

大阪府大阪市淀川区宮原3-4-30 ニッセイ新大阪ビル17階

 代  表  者

代表取締役社長 近藤 規郎

 資  本  金

3億6000万円

 売     上 

約420億円(2008年3月期)

 従 業 員 数

約540人

 主な事業内容


 




 

住宅用設備機器の製造、販売
住宅用建材及び関連部材の販売
商品付帯工事及び建築関連工事
メンテナンス、リフォーム工事

本件に関するお問い合わせ先

【報道関係の方】 積水化学工業株式会社   コーポレートコミュニケーション部 広報グループ TEL:03-5521-0522 【一般のお客様】 積水ホームテクノ株式会社   事業統括部 開発営業部 新規事業推進室 TEL:0120-117-516

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