廃棄プラスチックを活用したコンテナ『GREEN(グリーン) LABEL(レーベル)』シリーズを発売

~エコロジーとエコノミーを両立させた新ブランド~
2010年12月21日
積水化学工業株式会社
積水テクノ成型株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史)の100%子会社、積水テクノ成型株式会社(代表取締役社長:仲 久夫、以下積水テクノ成型)は、家庭からのプラスチック資源ごみを活用した、リサイクル原料100%の新ブランド『GREEN LABEL(グリーンレーベル)』シリーズを立ち上げます。第一弾の製品として、物流用の通い箱※「GLコンテナ」を2011年1月1日から発売します。
  ※通い箱:製造元や卸業者が商品を得意先に届けるために用いる小箱


1.背景

 
近年、企業が使用済みのプラスチックをリサイクル材として活用するケースは増えてきている一方で、家庭からのプラスチック資源ごみは、強度や耐久性、成形性の面から用途が限られていました。
 以前よりリサイクル製品の開発に注力してきた積水テクノ成型は、独自の「サンドイッチ成形技術※<ご参考>参照」を活用し、家庭からのプラスチック資源ごみを原料に用いた製品の開発に取り組んできました。そして、このほど廃棄物発生量の削減に加え、製造時におけるCO2排出量の削減も可能にする新製法を開発しました。


2.『GREEN LABEL』シリーズの特徴

 『GREEN LABEL』シリーズは、地球環境への負荷を極力に抑えた新しい製品群です。
以下の3つの課題に対応し、低炭素化・循環型社会の形成に貢献します。

1)廃棄物発生量の削減
 
家庭:これまで用途が限られていたプラスチック資源ごみを活用します。 
 
企業:生産・加工のロス材や使用済み製品をリサイクル原料として再利用します。 
 
家庭、企業から排出される廃棄プラスチックを年間で約2000t削減します。(2012年度) 

2)CO2排出量の削減
 
リサイクル原料を使用することで、製造、加工時に排出されるCO2を約23%低減します。(積水テクノ成型従来品比)

3)コスト削減
 
廃棄物を活用することにより、原料コストを約20%削減、またJISパレットに対応したモジュール設計により物流コストも10~15%削減します。(積水テクノ成型従来品比)

GLコンテナ



3.今後の展開

 
今回の新製品「GLコンテナ」を皮切りに、ゴミ箱など『GREEN LABEL』シリーズの製品を順時発売していく予定です。また、お客様のご要望に応じた製品の製造も行っていきます。
 製造、物流分野を中心とした法人・企業に加え官公庁・自治体などに向けて販売活動を行い、2011年度に2億円、2012年度に10億円の売上を目指します。



<ご参考>
1.サンドイッチ成形技術について

 
サンドイッチ成形とは、既設成形機射出ユニットからスキン材を、追加射出ユニットからコア材を同時に充填させ、コア層をスキン層で包み込み三層断面構造を形成する技術です。
 

断面構造(底面部)

サンドイッチ成形技術を活用したグリーンレーベル製法

 
2.『GREEN LABEL』ブランドロゴについて
 

『GREEN LABEL』ブランドロゴについて

 
3.グリーンレーベルのラインアップ

製品概要

品番

製品外寸

上部内寸

有効内寸

印刷

容量

mm

mm

mm

mm

mm

GL321

366×265×125

318×217×120

310.5×209.5×110

180×55/110×55

8

GL321.5

366×265×160

318×217×155

310.5×209.5×145

180×90/110×90

11

GL32フタ

362.5×261.5×23

GL531

530×366×125

482×318×120

474.5×310.5×110

220×55/180×55

18

GL531.5

530×366×160

482×318×155

474.5×310.5×145

220×90/180×90

24

GL53フタ

526.5×362.5×23


4.積水テクノ成型の概要
 

事業概要

プラスチック製品(物流・環境・建材・土木関係製品、車輌部品)の製造・販売

本   社

東京都港区虎ノ門2丁3番17号

設   立

1962年8月

資  本  金

2億円(積水化学100%出資)

従業員数

約130名

売  上  高

約115億円(2009年度)

 

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