積水化学グループ全従業員が取り組む「SEKISUI環境ウィーク」を制定

―「世界こどもエコサミット2012」におけるこどもたちからの提言を実現―
2012年8月29日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史、以下当社)は、創立65周年記念イベントとして「世界こどもエコサミット2012」を8月1日(水)~7日(火)の7日間にわたり開催しました。創立60周年以来5年ぶりに規模を拡大して開催し、世界の主要事業所の従業員のこどもたち総勢85名が参加して、環境学習や異文化交流を行いました。

 サミット最終日には、社長以下3カンパニープレジデントなど11名の役員も参加し、こどもたちから、自分たちが環境のために行うことの宣言と、環境に関する提言がなされました。その提言を受け、当社は、これまで進めてきた生物多様性の保全に基づいた自然保護活動など環境貢献への取り組みを、積水化学グループ全事業所に拡大・定着させるための「SEKISUI環境ウィーク」を毎年8月に設けることを決定しました。

 

「SEKISUI環境ウィーク」を制定:こどもたちからの提言を実現

 こどもたちからの提言を受け、「SEKISUI環境ウィーク」を毎年8月に設けることを決定しました。SEKISUI環境ウィークには、積水化学グループの世界200以上の事業所において、約2万人の従業員が参加する環境貢献への取り組みを実施予定です。

 また、SEKISUI環境ウィークのほか、毎年積水化学グループ内で「“最もエコな人”を表彰する」という提言の実現に向け、選考基準等の検討を進めていきます。

 この他にもたくさんの意見がありました。
 〔こどもたちからの意見〕
 ・環境にやさしい生分解性の製品や、自然光を活用できる住宅をつくってほしい
 ・地域特有の生き物の保護について、こども向けの教材を用意してもらいたい
 ・エコサミットのような学ぶ機会を今後も設けてほしい
                                                  など

 

こどもたちを「エコ大使」に任命。世界中の事業所への活動報告を順次実施

 サミットに参加したこどもたちを「エコ大使」に任命しました。こどもたちは、地元の事業所において、サミット活動報告を順次実施していきます。世界中の事業所では、こどもたちからの報告を受け、地域での企業活動や環境活動への活用を検討していきます。

 

「世界こどもエコサミット2012」の模様(8月7日、京都国際会館にて)

 

「世界こどもエコサミット2012」の模様(8月7日、京都国際会館にて)

「世界こどもエコサミット2012」の模様(8月7日、京都国際会館にて)

 

 
 

(ご参考:「世界こどもエコサミット2012」概要)
 

1.メインテーマ・目的

 メインテーマは「自然と暮らす未来を考えよう!」。サミットでは、当社が目指すサステナブル経営の基盤であり、失われつつある自然を次世代へ残していくためには今後どうあるべきかを、環境意識の高いこどもたちならではの視点で捉え、討議のうえ発表してもらいました。そして、こどもたちからの提言を受け、社長が環境貢献に関する宣言を行いました。
 
 この活動をきっかけとして、これまで進めてきた生物多様性の保全に基づいた自然保護活動など環境貢献への取り組みを、世界の全事業所に拡大・定着を図ります。
 
 当社は「エコロジーとエコノミーを両立させて成長し続けることにより、持続可能な社会の実現に貢献するグローバルな環境トップランナーを目指す」という環境理念に基づき、事業活動での環境負荷低減と、社会の環境貢献につながる製品開発やサービスの提供とともに、環境を基軸に成長する企業を目指しています。
 

 

2.概要

 こどもたちは奈良・京都の世界文化遺産を見学し、その建築物の歴史的価値を理解し、そこで使われている建築資材や建築工法について学び、自然から受けている恩恵について学習しました。 
 琵琶湖でのフィールド調査では、深層水の体験や生息する固有種の魚と、そこで生活する人々との係りについて触れ、湖からの恵みと水の大切さを学びました。
 さらに、国内の事業所が独自に取り組む地域での環境貢献活動を見学し、世界の事業所における活動のヒントを探索しました。
 そして、これらの経験および自分の居住する国・地域での取り組みを踏まえて、環境に対する今後のあり方について討議し、自分たちが環境のために行うことの宣言と、環境に関する提言を行いました。 
 

■日程 2012年8月1日(水)~7日(火)

■主催 積水化学工業株式会社

■協力 NGOラムサールセンター(環境教育プログラム)

■参加者 世界の主要事業所従業員のこどもたち 国内32名、海外53名

 

(日本、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、オーストリア、オランダ、スペイン、英国、中国、台湾、韓国、タイ、オーストラリア)

■プログラム

 

1日目

8月1日(水)

 

 

 ・オリエンテーション

 

「知る」の部

 

2日目

8月2日(木)

 

 

 ・工場見学 近畿セキスイハイム工業株式会社

 

 

 ・世界文化遺産見学 東大寺

 

3日目

8月3日(金)

 

 

 ・世界文化遺産見学 金閣寺

 

 

 ・工場見学 滋賀栗東工場

 

4日目

8月4日(土)

 

 

 ・環境教育プログラム① 琵琶湖深層水の体験学習

 

 

 ・環境教育プログラム② 琵琶湖固有種(ビワマス)について体験学習

 

 

 ・環境教育プログラム③ 琵琶湖周辺の環境改善活動の座学

 

5日目

8月5日(日)

 

 

 ・環境教育プログラム④ KODOMOラムサール国際湿地交流

 

「考える」の部

 

6日目

8月6日(月)

 

 

 ・サミットに向けての討議

 

「宣言する」の部

 

7日目

8月7日(火)

 

 

 ・世界こどもエコサミット(京都国際会館)

 

 

  活動発表、こどもたちからの環境提言、社長からの環境貢献宣言

 

Global Children's ECO Summit

 

 

 

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