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◆8つの成長事業「Growing8」に経営資源を集中
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◆“協創”により新市場・新分野を開拓
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◆海外事業は「際立ちの現地化」で展開加速
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◆投資総額1,800億円。うち1,000億円を戦略投資に配分
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◆営業利益1,000億円、売上高12,500億円目標(2016年度連結ベース)
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積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸修史)では、積水化学グループ全社を対象とする2014~2016年度(2014年4月~2017年3月)の中期経営計画「SHINKA!-Advance
2016」を策定しました。
Ⅰ.新中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」について
1.新中計の位置付け
積水化学グループは、前中期経営計画「GS21-SHINKA!」において、“SHINKA”をキーワードに、事業の進化・深化・新化を図りました。 100年経っても存在感のある企業グループであり続けるため、新中計ではこのSHINKAの継続・発展を目指し、名称を「SHINKA!-Advance
2016」としました。 2020年代には、グループビジョンに掲げる「住・社会のインフラ創造」と「ケミカルソリューション」を両輪に、現在の売上高・利益の水準を倍増させたいと考えています。 この度策定した新中計は、このような長期を見据えた取り組みの第一歩として位置付けています。
2.全体概要
1)基本戦略
基本戦略として、外部環境の変化に対し持続的に成長を遂げるため、「3つのビジネスモデルSHINKA」と「CSR
SHINKA」に取り組みます。
(1)「3つのビジネスモデルSHINKA」 ➢ キーワードは「変革」「協創」「際立ちの現地化」
ビジネスモデルの変革を継続し、長期を見据え、新たな変革に取り組みます。
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◆コアビジネスSHINKA
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:現有事業のビジネスモデル変革
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◆フロンティアSHINKA
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:“協創(Co-Creation)”により社内外の連携を深め、新市場・新分野を開拓
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◆グローバルSHINKA
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:際立ちの現地化(海外展開における現地社会への適応加速)
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(2)「CSR SHINKA」
「CSR SHINKA」では、3つのビジネスモデルSHINKAを支える人材と組織の活性化や、CSR経営の進化を図ります。
2)数値目標(2016年度連結ベース)
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目標項目
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2016年度目標
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2013年度実績
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① 営業利益
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1,000億円
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825億円
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② 売上高
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12,500億円
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11,108億円
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③ ROE
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10.0%以上
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9.0%
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3.基本戦略と新たな事業の枠組み
1)全体像
3つのビジネスモデルSHINKAを進めていくうえで、各事業の成長度合いに応じて的確な取り組みを推進し、グループ全体の持続的な成長を図ります。 特に、8つの成長事業「Growing8」と、“協創”による事業の育成・創造に積極的に経営資源を投入し、グループ全体の成長をけん引していきたいと考えています。
〈事業領域ごとに個々の事業を「中核」「成長」「育成・創造」の3つの成長段階で分類〉
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2)事業ポートフォリオ
〈注力すべき事業を明確化し、8つの成長事業「Growing8」を設定〉
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〈カンパニー間や他社等との“協創(Co-Creation)”により次世代を担う「育成・創造」事業を創出〉
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3)「Growing8(G8)」について
G8に位置付けた8事業の内容は下記の通りです。新中計最終年度(2016年度)に、G8の売上高4,300億円を目指します。
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<Growing8>
① リフォーム
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② 住資産マネジメント
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③ インフラストック
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④ 海外水インフラ
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リフォーム、メンテナンス
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賃貸管理や仲介等不動産事業
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官・民インフラのマネジメント
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先進国での管路更生と新興国での水インフラ新設
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⑤ 機能インフラ材料
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⑥ 環境快適材料
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⑦ モバイル材料
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⑧ 検査薬システム
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耐熱配管材向け樹脂原料、耐火材料など
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車輌等の居室内環境向上に寄与する材料
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モバイル端末用材料
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臨床検査などの検査薬、器具、機器
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4)グローバル展開について
製品の“際立ち”によりグローバルな事業展開が進んでいる中核事業(中間膜、フォーム等)をさらに強化・拡大していくとともに、事業拡大にビジネスモデルの現地社会への適応が必要な成長途上の下記5事業を中心に、“際立ちの現地化”で展開加速を図ります。 これにより新中計最終年度(2016年度)に、海外売上高3,300億円を目指します。
<現地社会への適応加速(際立ちの現地化)を図る5つの事業>
事業
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テーマ
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① タイ住宅
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現地仕様化と現地開発業者連携による販路拡大
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② アジア水インフラ
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包括受注モデルの現地展開
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③ 管路更生
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欧米亜各エリアでの展開強化
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④ 検査薬システム
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検査薬・検査機器の展開加速
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⑤ 機能インフラ材
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塩素化塩化ビニル樹脂等のアジア需要に応える供給体制構築
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4.新中計における投資の考え方
新中計期間に獲得するキャッシュから1,800億円を投資に振り向け、うち1,000億円を「Growing8」や協創テーマ等への戦略投資に配分していく考えです。このほか、安定的な株主還元の実施を検討していきます。
5.事業目標(売上高、営業利益のカンパニー別内訳)
(単位:億円)
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2013年度(実績)
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2014年度
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2016年度
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売上高
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11,108
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11,540
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12,500
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住宅
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4,967
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5,240
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5,500
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環境・ライフライン
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2,399
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2,470
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3,000
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高機能プラスチックス
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3,537
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3,700
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3,900
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その他
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203
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130
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100
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営業利益
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825
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870
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1,000
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住宅
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411
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430
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500
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環境・ライフライン
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64
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75
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150
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高機能プラスチックス
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360
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400
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450
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その他
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▲11
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▲35
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▲100
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Ⅱ.CSR経営のさらなる強化について
積水化学グループの持続的成長を図っていくうえで、成長の基盤となるCSR経営の強化を図ります。 そのため、“積水化学らしさ”の原点である社是「3S精神」とグループの理念体系の再定義をし、そのうえで、新中計の基本戦略として「CSR
SHINKA」を定めました。
1.新たなグループ理念体系と社是「3S精神」
「理念体系」
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「3S精神」
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2.新中計基本戦略「CSR SHINKA」
グループ・グローバル・コミュニケーションを軸に、各種施策に取り組んでいきます。
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◆グループ・・・・・・・・・
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積水化学グループ全体へのさらなるCSR経営浸透
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◆グローバル・・・・・・・・
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価値観を共有しグローバルで課題を解決
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◆コミュニケーション・・・・
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ステークホルダーとの対話拡充による企業価値の向上
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■積水化学グループスローガンの制定について
この度、新中計の策定とあわせて、下記の通りグループスローガンを制定しました。
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このスローガンのもと、「住・社会のインフラ創造」と「ケミカルソリューション」のフロンティアを開拓し続け、世界のひとびとのくらしと地球環境の向上に貢献していきます。
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