積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:髙見
浩三)は、上下水処理や産業用排水処理向けの水処理膜を開発し、水処理膜モジュールおよびユニット「FILTUBE®(フィルチューブ)」として、5月19日より発売いたします。 「FILTUBE®」は、従来の中空糸よりも大きな開口部(内径4mm)を持ち、親水性を有する自社開発の新素材(塩ビ系樹脂)で構成され、ろ過による膜汚れが少なく、高い透水性能を実現しています。 また「FILTUBE®」は、コンパクトなモジュールに収納され、槽外型のユニットとすることで、新設だけでなく、既存施設の機能強化や更新に柔軟に対応することができます。
1.背景
世界的な水需要の増大や環境規制の強化に伴い、上下水道処理の能力増強や産業排水処理の高度化に対する需要は、今後さらに高まることが予想されています。当社は、需要が拡大する水処理分野において事業を拡大すべく、本市場でバリューチェーンビジネスを展開する上で核となる製品の拡充を目的として、水の再利用や排水・浄水処理に高い性能を有する水処理膜の開発を進めてきました。
2.「FILTUBE®」の特長
<水処理膜の特長>
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■処理水質
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膜孔径0.04μm以下(UF膜)の目開きで、大腸菌やウイルスを除去
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■透水性能
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親水性を有する自社開発の新素材により、高い生物処理水ろ過性能を実現
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■ろ過対応力
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膜の内側に原水を循環させながらろ過することで(クロスフローろ過)、原水の水質変動に幅広く対応
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水処理膜
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<水処理膜モジュールおよびユニット「FILTUBE®」の特長>
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■維持管理
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槽外型のためモジュールの点検・交換が容易。 また、自動運転にも対応(薬品洗浄含む)
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■設置スペース
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生物処理効率向上・沈殿処理不要による省スペース化や、設置場所を選ばないコンパクトなユニット構造
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■更新対応
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既存施設に幅広く対応が可能。 既存施設を活かして処理能力(水質・水量)を向上
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膜モジュール
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従来の水処理プロセスと、「FILTUBE®」ユニットを用いた膜分離法の比較
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槽外型ユニット設置イメージ
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「FILTUBE®」ユニットは、反応槽の深さや覆蓋状況によらず設置が可能です。また、施設の全面更新を行わなくても既存施設の処理水量・処理水質の向上を図ることができます。 なお、工事は組立済のユニットを接続するだけで完了します(基礎、配管、電気工事等は別途必要)。
3.事業目標
工場排水処理や、今後更新時期を迎える上下水処理場に向けた既存施設を活用した改修提案など、幅広い分野での採用を目指し、民間・公共分野における水資源保全に貢献します。
また、当社の包括委託案件の獲得に向けた活動の切り口として事業の拡大を図り、2020年度に売上高50億円を目指します。
<ご参考>
「FILTUBE®」の仕様
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(単位)
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仕様
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膜特性
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材質
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-
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塩ビ系樹脂
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透過流束
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m3/(㎡・日)
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1~4
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最大膜間差圧
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MPa
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0.2
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モジュール
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膜面積
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㎡
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20
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最高使用温度
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℃
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40
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以上
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