「化学教室プロジェクト」メンバーによる指導
高機能プラスチックスカンパニーでは、研究所のある大阪府三島郡の中学校を対象に「化学教室プロジェクト」を展開しています。このプロジェクトは、積水化学グループの従業員が先生と共同で理科の単元に合ったカリキュラムを開発し、その授業を行うというもので、「地域に貢献したい」という従業員の声がきっかけとなって2008年度からスタートしました。 初年度は1年生のみでの実施でしたが、2009年度は1〜2年生の単元に即した内容の授業と、3年生の総合学習での授業を行いました。1年生は「身の回りの物質」をテーマに、プラスチック素材についての学習と実験、2年生は「化学変化と原子・分子」をテーマに、接着に関する学習と実験、3年生は総合学習での特別授業として、車のフロントガラスに使われる合わせガラス用中間膜の素材に関する実験をするなど、化学のおもしろさを体感してもらう授業を提供しました。 2010度は3年生の単元に即したカリキュラムの開発を行う予定で、全学年のカリキュラムが揃うことから、地域に根ざした化学教育の普及をさらに積極的に進めていきます。 「化学教室プロジェクト」は大阪府三島郡の中学校を対象とする活動ですが、2009年度は、他のカンパニーとも協力しあい、他県での単発授業やイベントも実施しました。
四国積水工業(株)での授業のようす
環境・ライフラインカンパニー管轄の事業所である四国積水工業(株)(愛媛県西条市)では、地元の中学校から「2009年度から単元に取り入れられたプラスチックについて学びたい」との依頼を受け、「化学教室プロジェクト」のメンバーと共同で、プラスチックの授業を行いました。教科書の単元にある「身の回りの物質」をテーマとしたカリキュラムに、同社の製品をモデルにした「プラスチック製品の作り方」を加え、プラスチックへの興味・関心を高めてもらう内容にしました。また、授業の一環として、同社工場見学も行いました。
積水化学工業(株)高機能プラスチックスカンパニー開発研究所赤木 良教
「化学教室プロジェクト」に参加したきっかけは、生徒のみなさんに化学の楽しさを伝えたいと思ったからです。カリキュラム開発では、授業の内容に沿った興味の沸く構成・実験を組み立てることに苦労しましたが、その甲斐あって、授業を通じて生徒のみなさんといろいろな現象を体験する喜びを共有することができ、その気持ちを研究活動につなげることができました。現状に満足せず、より良いカリキュラムをメンバーとともに作っていきたいです。