


- 発生廃棄物の内訳

基本的な考え方: ライフサイクル全体で「3R」を徹底
積水化学グループは、事業活動および製品に起因して廃棄物が発生するという環境影響を認識し、ライフサイクル全体で「3R」(Reduce:使用抑制、Reuse:再使用、Recycle:再資源化)を徹底しています。
マテリアルフローコスト会計: 廃棄物とコスト削減を同時に実現する手法を活用
廃棄物とコストの削減という、エコロジーとエコノミーの両立を図るために、積水化学グループは「マテリアルフローコスト会計(MFCA)※」を2006年度から活用しています。
環境中期計画では、2009〜2013年度の累計で、2008年度比50億円のロスコスト削減を目指しています。2010年度は、住宅の外壁材の厚味精度を高め、不良品として廃棄される量を減らしたことなどにより、ロスコストを13億円削減。生産事業所の廃棄物発生量も2007年度比で9%削減しました。
- ※ マテリアルフローコスト会計(MFCA):
マテリアル(原材料)が製造プロセス内をどのようにフロー(移動)するかを追跡し、その際に生じたロス(廃棄物)に着目して、総合的にコスト評価を行う手法。この手法を活用し、廃棄物はコストをかけてつくっている負の製品であるととらえて、隠れた無駄を「見える化」することで、新たなコストダウンと環境負荷の削減を実現する。
- 積水化学グループのマテリアルフローコスト会計の対象
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- マテリアルコストの要素
- 原価要素:主材料、副材料、補助材料など、投入する資材すべての費用
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- システムコストの要素
- 労務費、設備償却費、その他管理費
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- エネルギーコスト
- 電力、用水、ガス、重油など燃料・エネルギー費用
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- 廃棄物処理コスト
- 実際に廃棄物を処理するためにかかる費用
上記を正のコストおよび負のコストとしてデータを収集。
- 対象事業所の廃棄物発生量と原単位

- ロスコスト


ゼロエミッション活動の推進: 新たに国内2拠点がゼロエミッションを達成
積水化学グループは、自ら発生させた廃棄物すべてを資源として再利用する「ゼロエミッション活動」に1998年から取り組んでいます。
主要生産拠点、住宅の新築およびリフォーム現場でのゼロエミッションを達成しているなか、「2013年度に対象事業所の達成率100%」を目標にグローバルな活動を推進しており、2010年度は国内2拠点が新たにゼロエミッションを達成。達成事業所数は、関係会社を含めて国内41拠点、海外3拠点となり、達成率はそれぞれ89%、19%となっています。
- ゼロエミッション達成基準と認定制度
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- 熱利用(サーマルリサイクル)しない外部焼却、外部埋め立て、内部埋め立てをしないこと(再資源化率100%)。
- 発生が少量で再資源化実績がない場合は、再資源化方法、再資源化業者が明確であり、委託契約が締結されていること。
さらに、「ゼロエミッション達成度評価表」という統一評価基準を設け、達成基準に合致しているだけでなく、法規制の遵守状況、分別管理のルールや表示、関連施設の管理状況、発生量削減の計画・管理についても社内で審査し、認定する制度を設けています。評価基準では委託先の視察や処理ルートの明確化も義務づけて、活動を通じて管理体制の強化も図っています。
ゼロエミッションの達成状況
| 生産事業所 |
関係会社も含め国内37工場、海外3工場が達成(うち、国内2工場が2010年度に達成) |
| 研究所 |
2005年度までに国内4研究所が達成 |
| 住宅新築工事 |
2003年9月までに全拠点が達成 |
| 住宅リフォーム工事 |
2004年度までに全拠点が達成 |
| 大阪・東京両本社ビル |
2005年度に達成 |
| 住宅解体工事 |
2010年度の特定建設資材(コンクリート、木くずなど)のリサイクル率99% |

ゼロエミッションを達成しました

積水メディカル(株)
岩手工場 工務課
斎藤 隆司
私たちは、2010年9月のゼロエミッション達成を目標に2009年度から準備を進めてきました。廃熱回収業者の選定や審査準備に手間取って3カ月遅れましたが、12月にゼロエミッション工場に認定されました。
活動は、月1回の環境ミーティング、従業員教育のほか、廃棄物分別ガイドやリサイクル経路の作成・掲示などを行いました。現在は何とかクリアしただけと思っています。今後は継続的改善に向けて廃棄物の有効利用と発生抑制に取り組みます。

2010年度の実績: 住宅新築現場で廃棄物発生量を削減
国内生産事業所
- 国内生産事業所の廃棄物発生量・原単位推移

モノづくりの現場では、とくに廃棄物の使用抑制(Reduce)と再利用(Reuse)に注力しています。2010年度は、MFCAを活用して住宅部材のサイズ拡大による余剰端材削減や成型効率改善に取り組むことで、2007年度比で廃棄物発生量を9%削減したものの、原単位は2%の増加になりました。
- 生産事業所の2010年度1年間の廃棄物発生・処理状況( )内は前年度比増減、〈 〉内は総発生量に対する比率

住宅新築現場
- 住宅新築時の廃棄物発生量推移

80%以上が工場でつくられるユニット住宅「セキスイハイム」は、もともと建築現場での廃棄物発生量の少ない工法ですが、さらに「2013年度に2000年度比45%削減」を目指しています。2010年度は、販売と生産が一体となった部材の余剰の削減などに取り組むことで、1棟当たりの廃棄物発生量を2000年度比でセキスイハイムは32%、ツーユーホームは51%削減しました。
オフィス
- オフィスのコピー用紙使用量の推移

積水化学の大阪本社・東京両本社ビルをはじめ、各支店・営業所、関係会社の主要オフィスでも廃棄物発生量削減の活動を進めています。オフィスの廃棄物は大半が紙ごみであることから、コピー用紙の使用量を指標とし削減の取り組みを進めています。

今後の方向性: 国内外で廃棄物削減に向け活動
国内では、2013年度目標値である生産量原単位2007年度比40%以上の達成を目指して、取り組みを強化していきます。
海外については、2010年に、生産量原単位2008年度比25%削減を2013年度目標値のガイドラインとして設定、活動を推進していきます。また、国・地域によっては、廃棄物の埋立が一般的で焼却施設がなく、焼却熱の利用ができない場合もあります。そのため、再資源化率の向上を評価するなど、国・地域の実情に応じたゼロエミッション基準の柔軟な運用も検討しています。
- (海外)廃棄物の処分方法
※ 集計範囲についてはこちら