防火材料について
火災時の延焼防止の観点より、建築基準法施行令第108条の2において防火材料の不燃性能の技術的基準が設定されている。防火材料の要件としては、以下3点を満たす必要があります。
- 一 燃焼しないものであること。
- 二 防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
- 三 避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。
また、防火材料は時間により以下の通り分類されています。
- 不燃材料 上記基準を20分間維持
- 準不燃材料 上記基準を10分間維持
- 難燃材料 上記基準を5分間維持
大規模施設や特殊建造物においては、建築基準法で内装制限が規定されており、部位に応じて不燃材料や準不燃材料といった防火材料を用いる必要があります。
不燃材料は建設省告示第1400号において定められており、コンクリート、瓦、ロックウール、グラスウール等の無機系の材料が記載されています(告示仕様)。それ以外で不燃材料として使用する場合は国土交通大臣の不燃材料認定の個別取得が必要です(認定仕様)。
国土交通大臣が定めた
防火材料の種類
「燃えにくさ」によって
防火材料は3つに分けられます
防火材料認定試験について
現行建築基準法では発熱性試験及びガス有害性試験に合格することで「防火材料」の認定を取得することができます
※1. 判定項目 : 試験体の状態等の基準がある。
引用元:株式会社東洋精機製作所HP
※発熱性試験だけに合格し「難燃材料適合」等を表示している断熱材がありますが、建築基準法における付加試験(ガス有害性)を受けていないものについては建築物の外部の仕上げ以外は使用できません。
防火材料:不燃認定試験に合格することで不燃認定番号を取得。建築基準法に基づき不燃材料を求められる建築箇所で御採用頂けます。
防火認定番号について
認定番号は、不燃の防火性能を有するものは「NM」、準不燃は「QM」、
難燃は「RM」の記号がそれぞれ頭についた4桁の番号になります。
- 不 燃
- NM-〇〇〇〇 Noncombustible Material 燃えにくい材料
- 準不燃
- QM-〇〇〇〇 Quasi noncombustible Material 類似(準)の燃えにくい材料
- 難 燃
- RM-〇〇〇〇 fire Retardant Material 燃焼を遅らせる材料