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環境・ライフラインカンパニーの取り組み

製品・サービスを通じた社会課題の解決安全と安定輸送を支える合成木材FFU

高度経済成長期から50年。当時、急速に整備された社会インフラの老朽化が社会問題となっています。

積水化学では、合成木材FFU製「まくらぎ」の開発・販売を通じ、鉄道における安全と安定輸送の維持に貢献しています。

社会的背景

東海道新幹線の年間輸送客数

鉄道は、通勤・通学、出張、旅行者など多くの利用客があり、事故や運休・遅れが起こると極めて広い範囲で経済的損失が発生し、社会全体に大きな影響を与えます。

I N T E R V I E W

木の代わりになる、木とは異なる材料を

木の代わりになる、木とは異なる材料

合成木材FFUの特徴は、木と同様の軽さで木以上の強度があること、腐食をしないこと、さらに寸法精度があり加工しやすいことです。木の特性を追求しながら、木にはないメリットを持つことが鉄道のまくらぎの代替品としてとてもマッチしていました。 まくらぎはレールを固定するために使われているものですので、伸びたり縮んだり、反ったりするとレールが安定しなくなります。木は水分を含むと伸びたり反ったりしますが、FFUならそういうことも起きません。

メンテナンス性を高め現場の負担を軽減

もう一つの大きなメリットはメンテナンス性です。特に新幹線ではレールの間隔や高さを計測し、日々修正されていると聞きます。FFUであれば寸法精度が高いので作業効率を高めることができます。加工でも高いフレキシブル性を持っているので、現場の状況に合わせて後から穴を開けることも、現場での補修も可能です。

日本と同じ「安全」「安定輸送」を世界へ

いまヨーロッパ諸国の鉄道会社では2018年の工業用クレオソート油※完全禁止に備え、木に代わるまくらぎ素材を探しています。鉄道のまくらぎの素材として採用されるのは、5年、10年という評価期間を覚悟しなければならない大変な作業ですが、世界から称賛される日本の鉄道と同じ安心と安定輸送を世界に広げるために、今後はグローバル展開にも力を入れていきたいと考えています。

※工業用クレオソート油:コールタールを蒸留して作られる防腐剤の一種。近年、発がん性が指摘されている。

 

工業製品として性能が均一であることが鉄道の安全と安定輸送に貢献します

工業製品として性能が均一であることが鉄道の安全と安定輸送に貢献します

素材としての「木」は、自然のものですから構造設計に基づく強度計算がされることはあまりありません。木の性能というのは、すごくばらつきが大きいわけです。 合成木材であるFFUは、自然の木と違い「工業製品」ですので、強度や品質のばらつきは許されません。すべて同じ性能でなければいけない。鉄道の安全と安定輸送という意味では、この点が大きいのではないかと思います。 FFUは発泡したウレタン樹脂と引きそろえられたガラス長繊維を均一に分散させることで、軽さと強さを実現しています。

 

ガラス繊維に対し均一に樹脂を浸透させることは難しく、また断面の大きな製品は貼合せ加工をしているので、こうした工程ではかなり気を遣っています。 公共インフラである鉄道に使われる製品は、常に社会ニーズが前提にあり、それが反映された社会にとって価値ある製品であるかを意識して生産活動に臨んでいます。

 

 

日本経済の大動脈を足元から支えている合成まくらぎ

日本経済の大動脈を足元から支えている合成まくらぎ

合成まくらぎは、JR各社を始め、私鉄も含めた主要な全国の鉄道会社のほぼ全社に納入実績があると言っても過言ではありません。東海道新幹線でも、1992年の車輌の高速化に伴い、軽さと強度を兼ね備え、施工性にも長けた合成まくらぎへの交換が進められました。東京と大阪という2大都市圏を結び日本の経済を支える大動脈である東海道新幹線は、運休はもちろん、わずか数分の遅延でも経済に大きな打撃を与えかねません。

 

その新幹線の足元を支える保線作業にかけられるのは、終電後から始発までのわずかな時間ですが、その限られた時間の中で効率的に交換や補修ができる当社の合成まくらぎは、鉄道の安定輸送に貢献の出来る材料ではないかと思います。また、人の命を乗せた鉄道の足元を支える製品ですから、技術的な問い合わせに対しては、常に的確に応じられるよう気を配っています。

 

 

 

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