自動車向け合わせガラス用中間膜のメキシコ工場第3生産ライン稼動開始

~オープニングセレモニーを12月5日に開催~

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 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下貞二、以下「当社」)の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:加藤敬太)は、自動車メーカーの中南米市場における生産能力増強に対応すべく、メキシコ工場に3系列目となる合わせガラス用中間膜の生産ラインの増設を進めていましたが、今年6月に竣工し、来年1月から本格的に稼動を開始します。新ラインでは、通常製品よりも遮音性を高めた高機能中間膜の生産を主に行っていきます。

 メキシコ工場は、1971年に設立され、当社グループの合わせガラス用中間膜の工場の中で2番目に歴史のある工場になります。従来、北米市場は北米工場にて、中南米市場はメキシコ工場にてそれぞれの需要に対応してきましたが、米州全体の市場が堅調に成長しており、主に日本からの輸入にて需要増に対応してきました。今般、メキシコ工場の生産能力引き上げにより、メキシコ工場及び北米工場にて米州全体の需要に対応していくとともに、一層の競争力強化を図ります。

 なおメキシコ工場を運営する当社連結子会社SEKISUI S-LEC MEXICO S.A. de C.V.は、丸紅株式会社(本社所在地:東京都中央区、代表取締役社長:國分文也)との共同出資会社であり、南米市場における当社中間膜製品の販売を丸紅株式会社と連携して行っています。


 12月5日には、現地でオープニングセレモニーを開催しました。セレモニーには、工場が所在するメキシコ・モレロス州や在メキシコ日本国大使館など行政関係の方々、お客様である現地ガラスメーカーの方々などをお招きし、丸紅株式会社および当社の関係者を含めて約150名が参加しました。




オープニングセレモニーの模様(後ろは新工場棟)

 

当社の中間膜事業について

 当社は、合わせガラス用中間膜の製造・販売をグローバルに展開しており、自動車向けの中間膜市場では世界のトップシェア(2016年度、当社推測)を誇ります。当社は、自動車生産台数の増加や、自動車1台あたりのガラス面積の拡大に対応して生産能力を増強してきました。特に、車内の快適性向上ニーズに合わせて開発した、遮音中間膜、遮熱中間膜、遮音・遮熱中間膜、そしてヘッドアップディスプレイに対応したくさび形中間膜等の高機能中間膜の需要が増えています。中でも遮音中間膜に関しては、フロントガラスのみならずフロントサイドやルーフ等使用される部位も広がり、順調に販売が拡大しています。今後も、高機能膜の開発と拡販をより積極的に進めるとともに、成長を続ける自動車産業に対し貢献すべく、中間膜事業の拡大を図っていきます。




合わせガラス用中間膜


メキシコ工場の概要

1.

運営会社

SEKISUI S-LEC MEXICO S.A. de C.V.

2.

設立

1971年5月15日

3.

所在地

Calle 21 Este, No.524, CIVAC, Jiutepec, Morelos, 62578 Mexico

4.

代表者

取締役社長 P. Cordoba Najera

5.

生産品目

合わせガラス用中間膜(通常中間膜、遮音中間膜)

6.

生産能力

自動車1,000万台分/年(第3ライン完成前は300万台分/年)

7.

敷地面積

17,700㎡

8.

従業員数

116名(2017年12月1日現在)

 

当社グループの中間膜の生産拠点

工場名

場所

稼動時期

生産品

滋賀水口工場

滋賀県甲賀市

1960年

通常膜、遮音膜、遮熱膜

メキシコ工場

メキシコ・モレロス州

1974年

通常膜、遮音膜

オランダ工場

オランダ・ルールモンド市

1997年

通常膜、遮音膜

タイ工場

タイ・ラヨン県

2002年

通常膜

中国工場

中国・江蘇省蘇州市

2004年

通常膜、遮音膜

北米工場

アメリカ・ケンタッキー州

2007年

通常膜、遮音膜