SEKISUI
グローバルチャレンジ

積水化学は1963年に日本の製造業として
初のアメリカ進出を果たしました。
特に1990年代以降はさまざまな事業分野においてグローバル展開を本格化させています。
積水化学グループの主な取り組みについて
ご紹介します。

アジアエリア

タイ

塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂・コンパウンド工場稼働

CPVCコンパウンドを「Durastream(デュラストリーム)」ブランドとして販売するとともに、新たに当社が開発した環境配慮型コンパウンド製品により、建築需要が拡大するインドや中東に、主に耐熱配管材の原料としての拡販を図っていきます。
タイ

ユニット住宅量産工場が竣工、生産能力は年間1,000棟

2013年3月、タイのユニット住宅量産工場が竣工しました。積水化学は、2009年からタイでの住宅事業を展開していますが、タイ工場は、海外における現地生産の量産工場第1号です。今後は、現地生産による海外住宅事業を本格展開していきます。
ベトナム

水インフラ分野の事業拡大

2014年12月25日 、ベトナムに水インフラ分野の販売会社「SEKISUI VIETNAM PIPE SOLUTIONS CO.,LTD」を設立、2015年1月2日より業務を開始しました。現地市場環境の把握強化を図るとともに、ベトナムでの業務提携先 TifoPlast社によるOEM生産品や、積水化学グループからの輸入品を商材として、上下水道等公共事業物件の受注獲得を目指します。
インドネシア

車輌部品成型事業の合弁会社を設立

2013年3月、インドネシアの現地企業と合弁会社「PT. ADYAWINSASEKISUI TECHNO MOLDING」を設立。経済成長が著しいインドネシアにおいて、車輌メーカーとの取引を拡大し、同国における射出成型事業の基盤を確立します。
インド

車輌部品成型事業を拡大

2011年8月、車輌・輸送分野での射出成型事業の参入強化の一端として、現地企業との合弁で、SEKISUI DLJM MOLDING PRIVATE LIMITEDを設立し、事業を開始しました(積水化学グループとしてインド初進出)。以降、インドにおけるモータリゼーションの拡大を背景に事業規模を拡大し、2020年4月に、インド北西部に第4工場が稼働しました。インドの経済活性化に伴い、今後も大きな発展が見込まれます。
シンガポール

ASEAN地域の検査事業の拡大

2018年3月、シンガポールの検査事業会社「Veredus Laboratories Pte. Ltd.」の全株式を取得し、「中国・アジア」など今後市場拡大が期待されている地域での市場開拓を図り、積水化学グループのライフサイエンス分野のさらなるグローバルの成長を目指します。

中国

メディカル検査事業の展開を強化

積水医療科技(中国)有限公司(本社:北京、支社:上海他)を拠点として検査事業を展開。急速な需要拡大を受け、2015年12月に検査薬の製造・販売会社を蘇州に設立しました。これにより、中国での事業展開の加速を図ります。
中国

自動車内装用ポリオレフィンフォーム生産会社が稼働

2017年4月、韓国の映甫化学株式会社を通じて、中国無錫市に自動車内装用ポリオレフィン(PP)フォーム生産会社「積水映甫高新材料有限公司」を新設。2019年5月より、生産・販売を開始しました。ポリオレフィンフォームは軟質な発泡体で、自動車内装の下地材としても使用され、高いクッション性や成形性などの機能を有します。中国市場におけるニーズの高級化を背景に、内装の質感を向上させるため、需要が増加しています。

中国

合わせガラス用中間膜の中国研究センターを新設

積水中間膜(蘇州)有限公司は、上海国際汽車城のAUTO INNOVATION PARK内に、「中国研究センター」を新設しました。今後は、電気自動車向けなど、同国の自動車分野のトレンドやニーズにあった高機能中間膜による顧客へのソリューション提案や新製品の企画・開発を強化していきます。

中国

エレクトロニクス材料技術サービスセンターを新設

積水保力馬科技(上海)有限公司の建屋内に、エレクトロニクス分野の当社主要製品の評価を行う施設「エレクトロニクス材料技術サービスセンター」を新設しました。FPD・半導体メーカー、スマートフォンなどのセットメーカーなどの顧客からの評価依頼に迅速に対応するとともに、多種多様な当社製品・技術の提案を進め、さらなる売上拡大を図ります。

アメリカエリア

米国

成形用プラスチックシートの生産能力を増強

SEKISUI POLYMER INNOVATIONS, LLC.は、航空機・車輌用内装材や高度医療機器のハウジング材、車輌・建設機械用外装材などに使用される成形用プラスチックシートの事業を展開しています。拡大する航空機向け需要への対応と、鉄道向け需要の開拓のため、新工場(第3工場)をペンシルベニア州に設立し、2016年6月より生産を開始しました。
米国、メキシコなど 

ポリビニルアルコール樹脂事業の展開

2009年7月、中間膜の原料であるポリビニルアルコール樹脂(PVA樹脂)事業を買収し、米国とスペインに子会社を設立しました。PVA樹脂の安定的な供給体制を構築し、2011年からは、PVA 樹脂製品の新ブランド「SELVOL」を展開しています。中間膜事業への原料供給だけではなく、幅広い領域でPVA樹脂事業の拡大を図っています。
米国、カナダなど

メディカル検査薬事業の展開

2010年12月、検査薬事業強化のため、米国ジェンザイム社の検査薬事業を買収し、米国と英国に新会社を設立。海外での営業や製品開発のノウハウを吸収し、欧米における検査薬の製造・販売拠点を確保し、コアビジネスである検査薬事業の本格的なグローバル展開を加速させて、さらなる事業強化につなげます。
米国

中間膜製膜工場としては6ヵ所目となる工場

2007年、積水化学グループの中間膜製膜工場としては6ヵ所目となる工場が、米国ケンタッキー州で稼動。それまで北米市場向け中間膜の販売は日本からの輸出で対応していましたが、需要地生産に切り替えることで、北米のガラス・自動車メーカーへのサービスを向上させ、自動車向け合わせガラス用中間膜のさらなるシェア拡大を目指します。
メキシコ

合わせガラス用中間膜のメキシコ工場第3生産ライン稼動開始

1971年に合わせガラス用中間膜のメキシコ工場が設立され(当社グループの中間膜工場で2番目に歴史のある工場)、2018年には3系列目の生産ラインが稼動を開始しました。こちらでは主に、遮音性の高い高機能中間膜の生産を行っています。メキシコ工場と北米工場で米州全体の需要増に対応し、今後も中間膜事業の拡大を図っていきます。
米国

航空機向け事業強化

2019年11月21日、航空機やドローン向けのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)サプライヤーである「AIM Aerospaceグループ」(現在のSEKISUI AEROSPACE CORPORATION)を買収しました。積水化学グループとして航空機・自動車向け部品など「モビリティ材料領域」の業容拡大を加速させます。

米国

ポリオレフィンフォームの生産能力増強

2022年11月、SEKISUI VOLTEK, LLC.は、ポリオレフィンフォームの新建屋と生産ラインを増設し、生産能力の増強を決定。投資額は約60億円で、同生産ラインは2024年度第2四半期(7~9月)から稼働予定です。グローバル展開しているポリオレフィンフォーム事業において、安定的な供給体制と生産量を現状の2割程度向上させることを目指します。

米国

放熱材料事業の拡大

積水ポリマテック社はEV(電気自動車)等環境対応車向け放熱材料の米国生産拠点を新設。2023年10月より量産を開始しました。
従来の日本・タイ・中国・欧州と合わせ、グローバル5拠点での放熱材料生産体制が整い、積水ポリマテックの放熱材料事業は、米国を加えた量産体制をベースに2025年度売上高200億円を目指します。

ヨーロッパエリア

英国

生産設備増強による「医療事業」の拡大

SEKISUI DIAGNOSTICS (UK)では、診断薬向け酵素などの製造・販売を行っています。英国工場(所在地:ケント州)に、微生物タンパク質培養・精製室の新設しました。国内の岩手工場と合わせ、低分子から高分子まですべての医薬品製造領域を受託製造ができるようになります。

スイス、ドイツなど

発泡ポリオレフィン事業の展開

スイスのSEKISUI ALVEO AGは、各種断熱材、緩衝材等に使用される架橋発泡ポリオレフィン製品を製造・販売しており、欧州市場でのトップシェアを誇ります。2009年12月には、無架橋発泡ポリオレフィン製品を取り扱うドイツのSEKISUI ALVEO BS GmbH(2010年7月社名変更)を買収。クリーン性が求められる食品包装材、半導体梱包材、医療用素材分野等で幅広いニーズに対応した製品を提供、事業拡大を推進しています。
オランダ

欧州の中間膜事業の拠点

中間膜事業会社SEKISUI S-LEC B.V.はオランダに2拠点あります。中間膜生産工場(1997年設立)と、中間膜原料PVB樹脂を生産しているER(欧州樹脂)工場(2007年設立)です。今後は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)向けくさび形中間膜とPVB樹脂の両生産ラインの増設を予定しています。車両向けで世界トップシェアを誇る積水化学の中間膜事業の欧州拠点として、現地のガラス・自動車メーカーへのサービスを向上させ、さらなるシェア拡大を目指しています。
オランダ

合わせガラス用中間膜の欧州研究センターを新設

中間膜事業会社SEKISUI S-LEC B.V.は、同社の中間膜原料樹脂工場のあるオランダ シッタート・へレーン市のBrightlands Chemelotオープンイノベーションキャンパスに、欧州研究センターを新設。オープンイノベーション先進国のオランダで、産官学との連携・融合を強化し、世界に向けて新たな高機能中間膜を開発・発信していきます。
オランダ

放熱材料事業の拡大

オランダに積水ポリマテック社の電気自動車(EV)等環境対応車向け放熱材料の生産工場(積水ポリマテック子会社のSEKISUI POLYMATECH EUROPE B.V.(2018年設立)の工場)を新設し、2020年10月より稼働を開始しました。こちらの工場では、リチウムイオン電池向けでニーズの高いグリス状放熱材料を主力商材として生産予定で、環境対応車の市場拡大を受け、放熱材料の生産能力を増強しさらなる採用拡大を目指します。

オランダ

鉄道向け合成木材(FFU)事業の拡大

SEKISUI ESLON B.V.内に、ガラス長繊維強化プラスチック発泡体「FFU」製まくらぎの生産工場を2023年10月に開設しました。FFUは軽量かつ高耐久な合成木材。鉄道の枕木用途に採用されてから40年を超え、環境問題などを背景に世界中で需要が高まっています。海外における鉄道分野最大の需要地である欧州工場開設により、さらなる事業拡大とグローバル化を推進していきます。

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