SEKISUI
グローバルチャレンジ
積水化学は1963年に日本の製造業として
初のアメリカ進出を果たしました。
特に1990年代以降はさまざまな事業分野においてグローバル展開を本格化させています。
積水化学グループの主な取り組みについて
ご紹介します。
アジアエリア
塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂・コンパウンド工場稼働
ユニット住宅量産工場が竣工、生産能力は年間1,000棟
水インフラ分野の事業拡大
車輌部品成型事業の合弁会社を設立
車輌部品成型事業を拡大
ASEAN地域の検査事業の拡大
2018年3月、シンガポールの検査事業会社「Veredus Laboratories Pte. Ltd.」の全株式を取得し、「中国・アジア」など今後市場拡大が期待されている地域での市場開拓を図り、積水化学グループのライフサイエンス分野のさらなるグローバルの成長を目指します。
メディカル検査事業の展開を強化
自動車内装用ポリオレフィンフォーム生産会社が稼働
2017年4月、韓国の映甫化学株式会社を通じて、中国無錫市に自動車内装用ポリオレフィン(PP)フォーム生産会社「積水映甫高新材料有限公司」を新設。2019年5月より、生産・販売を開始しました。ポリオレフィンフォームは軟質な発泡体で、自動車内装の下地材としても使用され、高いクッション性や成形性などの機能を有します。中国市場におけるニーズの高級化を背景に、内装の質感を向上させるため、需要が増加しています。
合わせガラス用中間膜の中国研究センターを新設
積水中間膜(蘇州)有限公司は、上海国際汽車城のAUTO INNOVATION PARK内に、「中国研究センター」を新設しました。今後は、電気自動車向けなど、同国の自動車分野のトレンドやニーズにあった高機能中間膜による顧客へのソリューション提案や新製品の企画・開発を強化していきます。
エレクトロニクス材料技術サービスセンターを新設
積水保力馬科技(上海)有限公司の建屋内に、エレクトロニクス分野の当社主要製品の評価を行う施設「エレクトロニクス材料技術サービスセンター」を新設しました。FPD・半導体メーカー、スマートフォンなどのセットメーカーなどの顧客からの評価依頼に迅速に対応するとともに、多種多様な当社製品・技術の提案を進め、さらなる売上拡大を図ります。
アメリカエリア
成形用プラスチックシートの生産能力を増強
ポリビニルアルコール樹脂事業の展開
メディカル検査薬事業の展開
中間膜製膜工場としては6ヵ所目となる工場
合わせガラス用中間膜のメキシコ工場第3生産ライン稼動開始
航空機向け事業強化
2019年11月21日、航空機やドローン向けのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)サプライヤーである「AIM Aerospaceグループ」(現在のSEKISUI AEROSPACE CORPORATION)を買収しました。積水化学グループとして航空機・自動車向け部品など「モビリティ材料領域」の業容拡大を加速させます。
ポリオレフィンフォームの生産能力増強
2022年11月、SEKISUI VOLTEK, LLC.は、ポリオレフィンフォームの新建屋と生産ラインを増設し、生産能力の増強を決定。投資額は約60億円で、同生産ラインは2024年度第2四半期(7~9月)から稼働予定です。グローバル展開しているポリオレフィンフォーム事業において、安定的な供給体制と生産量を現状の2割程度向上させることを目指します。
放熱材料事業の拡大
積水ポリマテック社はEV(電気自動車)等環境対応車向け放熱材料の米国生産拠点を新設。2023年10月より量産を開始しました。
従来の日本・タイ・中国・欧州と合わせ、グローバル5拠点での放熱材料生産体制が整い、積水ポリマテックの放熱材料事業は、米国を加えた量産体制をベースに2025年度売上高200億円を目指します。
ヨーロッパエリア
生産設備増強による「医療事業」の拡大
SEKISUI DIAGNOSTICS (UK)では、診断薬向け酵素などの製造・販売を行っています。英国工場(所在地:ケント州)に、微生物タンパク質培養・精製室の新設しました。国内の岩手工場と合わせ、低分子から高分子まですべての医薬品製造領域を受託製造ができるようになります。
発泡ポリオレフィン事業の展開
欧州の中間膜事業の拠点
合わせガラス用中間膜の欧州研究センターを新設
放熱材料事業の拡大
オランダに積水ポリマテック社の電気自動車(EV)等環境対応車向け放熱材料の生産工場(積水ポリマテック子会社のSEKISUI POLYMATECH EUROPE B.V.(2018年設立)の工場)を新設し、2020年10月より稼働を開始しました。こちらの工場では、リチウムイオン電池向けでニーズの高いグリス状放熱材料を主力商材として生産予定で、環境対応車の市場拡大を受け、放熱材料の生産能力を増強しさらなる採用拡大を目指します。
鉄道向け合成木材(FFU)事業の拡大
SEKISUI ESLON B.V.内に、ガラス長繊維強化プラスチック発泡体「FFU」製まくらぎの生産工場を2023年10月に開設しました。FFUは軽量かつ高耐久な合成木材。鉄道の枕木用途に採用されてから40年を超え、環境問題などを背景に世界中で需要が高まっています。海外における鉄道分野最大の需要地である欧州工場開設により、さらなる事業拡大とグローバル化を推進していきます。