自然に学ぶものづくり研究助成プログラム

積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム

自然の叡智を持続可能な社会構築のために

積水化学グループでは、自然に学んだサイエンスの知見や自然の機能をものづくりに活用する研究を支援するために、「積水化学 自然に学ぶものづくり 研究助成プログラム」を、創立55周年記念事業の一環として、2002年度より毎年実施しています。
2024年度は、応募総数262件の中から、「ものづくりテーマ」3件と「基盤研究テーマ」10件の合計13件の研究に助成を行いました。

2024年度 助成テーマ

ものづくりテーマ(3件)

氏名 所属機関 役職
(所属・役職等は助成受賞当時)
助成研究テーマ
古目谷 暢 横浜市立大学
大学院医学研究科 泌尿器科学
助教
樹木根に学ぶカテーテル挿入システムの開発
中野 晶子 九州大学
大学院農学研究院
助教
微生物機能を応用した砂の固化技術の現場実装に向けた試験施工と評価
田川 美穂 名古屋大学
未来材料・システム研究所
教授
核酸の巧妙な構造形成の仕組みを利用した新奇材料創製:核酸ナノ粒子超格子の高品質単結晶作製と光学信号増強プローブへの応用

基盤研究テーマ(10件)

氏名 所属機関 役職
(所属・役職等は助成受賞当時)
助成研究テーマ
磯部 寛之 東京大学
大学大学院理学系研究科
教授
ハチの巣に学ぶ超分子二次元物質創製法の開拓
景山 達斗 神奈川県立産業技術総合研究所
実用化実証事業
常勤研究員
アンゴラウサギに学ぶ培養動物繊維の開発
根岸 信彰 産業技術総合研究所
環境創生研究部門
上級主任研究員
昆虫の翅表面は無菌状態?に学ぶ:メカノ殺菌技術の水中細菌への応用
池本 周平 九州工業大学
大学院生命体工学研究科
准教授
ヒトの手に学ぶロボットハンドのための機械的マルチプレクサの開発
吉村 彩 北海道大学
薬学研究院
助教
細菌間コミュニケーションに学ぶ戦略的な抗生物質探索
鹿又 喬平 大阪大学
大学院薬学研究科
助教
Pickeringエマルションで細胞を模倣する化学合成プロセスの開発と医薬品の重要中間体生産
児島 千恵 東京科学大学
物質理工学院
教授
アミノ酸代謝異常症に学ぶ免疫細胞内へのデリバリーシステムの構築
井上 康博 京都大学
大学院工学研究科
教授
生物の偏差成長に学ぶ4Dプリンティング
藤原 清悦 聖マリアンナ医科大学
医学部
講師
カピバラに学ぶうつ症状緩和機器の開発
布施 正暁 広島大学
大学院先進理工系科学研究科
准教授
生物進化概念を援用した地域コミュニティ計画策定法の開発

2024年度 積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム 助成者の皆さま

2024年10月22日(火曜日)に積水化学京都研究所にて授与式を実施しました。

過去の助成テーマに関するお知らせ

「積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」の助成対象テーマに関する研究成果が、米国科学振興協会(AAAS)の学術誌Science Advancesに、2024年6月6日付で掲載されました

2020年度助成テーマ
(所属・役職は受賞当時)

宮元展義氏(福岡工業大学 准教授)
『動物の筋原繊維に学ぶ革新的超分子アクチュエーター』

過去の助成テーマ

過去の助成テーマは、以下ボタンよりご確認ください。

自然に学ぶものづくりフォーラム2022

積水化学グループでは、「ESG経営を中心に置いた革新と創造」により、持続的な社会の実現に向け、事業を通してさまざまな社会課題解決への貢献を拡大していきます。
自然に学ぶものづくりフォーラムは、前年の助成を受けられた方々の成果発表と、関連する研究者の研究交流を目的として開催しています。
2022年度は、フォーラム開催20周年にあたり、従来積水化学京都研究所で実施されていた講演会及びポスターセッションをオンラインで実施いたしました。
講演会では、創設時の初代審査委員長である蒲池幹治大阪大学名誉教授と現審査委員長の渡辺順次東京工業大学特任教授から祝辞を頂き、JAXA津田雄一はやぶさ2プロジェクトマネージャーより「小惑星往復航行を成功させたはやぶさ2の技術とマネジメント」と題した講演をいただきました。
ポスターセッションは、「成果発表会場」と「討議会場」の二つの会場を設け、「成果発表会場」では事前に用意して頂いた発表動画を流すだけの場とし、成果発表者は「討議会場」で討議のみに専念できるように工夫しました。
オンラインを利用することにより、移動をせずに議論できると参加者には好評でした。

自然に学ぶものづくりフォーラム2022

  • 初代審査委員長
    蒲池幹治大阪大学名誉教授

  • 現審査委員長
    渡辺順次東京工業大学特任教授

  • ご講演者
    JAXA 津田雄一 はやぶさ2
    プロジェクトマネージャー

オンライン

  • 発表会場:事前に用意して頂いた発表動画を流しました

  • 討議会場:オンラインを通じて発表助成者の方と活発な討議を行いました