エスレックB / K(KS)
ポリビニルアセタール樹脂
エスレックB / エスレックK (KS)
概要
[強靱性] [接着性] [分散性] に優れたポリビニルアセタール樹脂 (エスレックB/K)
- アセタール基、アセチル基、水酸基の3つのユニットから構成される機能性樹脂
- 一般的なポリビニルブチラール(PVB)樹脂に加えて、アセタール基の構造や比率が異なる様々なポリビニルアセタール樹脂をラインナップ
- 各ユニットの比率や重合度を調整することで様々な用途に合わせて物性をコントロールすることが可能
- バインダー、分散剤、接着剤等幅広い用途に使用可能
化学構造
ポリビニルアセタール樹脂は、アセタール基・アセチル基・水酸基という3つのユニットから構成されているポリマーです。
アセタール基中のR部分の構造によって下記の通り名称が異なります。
R : -C3H7⇒ エスレックB
(ポリビニルブチラール樹脂)
R : -CH3⇒ エスレックK KS
(ポリビニルアセトアセタール樹脂)
※上記2つを総称してポリビニルアセタール樹脂 と呼ばれます。
特徴
ポリビニルアセタール樹脂の特に優れた特徴は強靭性、接着性、分散性です。
これらの機能がバランスよく発現することで、各種用途の製品および
製造プロセス上において、理想的な物性や取扱い性を実現します。
■機能発現メカニズム
PVBは極性の高い水酸基と極性の低いアセタール基をバランスよく含むため上記のような特徴を持っています。
用途例
MLCCを中心とした各種セラミックスのバインダー、導電性ペーストのバインダー、顔料やカーボン材料等の分散剤、エポキシやフェノール樹脂の改質(高機能化)剤、インクジェット受容層、接着剤等、幅広い用途に用いられています。
使用方法イメージ
各用途に合った溶剤に溶解させた後、他材料と混ぜ合わせることで、製品やその製造プロセスにおいて、エスレックの特徴である接着性や分散性が発揮されます。
物性制御イメージ
ポリビニルアセタール樹脂は、重合度や3つのユニットの比率を調整する
ことで化学的・物理的性質をコントロールすることができます。
それによりお客様のニーズに合った性質を持つ品番をご提案可能です。
※さらにアセチル基量の調整によりTgや溶解性等を調整可能です。
※水酸基比率が高く水溶性を持つPVBもラインナップしております。
品番一覧
■ 品番・物性
粘度: エタノール/トルエン = 1/1 溶液 (回転粘度計/20ºC)
*上記の値は参考値であり、規格値ではありません。
水素基
アセチル基
アセタール基
■ 溶剤溶解性
※樹脂濃度5wt%
※溶解性:S(溶解)、PS(一部溶解)、(I 不溶)
資料ダウンロード
内容 | ファイル名 | ファイルサイズ | |
---|---|---|---|
エスレックB/K 製品カタログ | S-LEC | 2.98 MB |
↓ ダウンロード |
エスレックKX・KW 製品カタログ | S-LEC_KW-KX | 0.47 MB |
↓ ダウンロード |