積水化学工業株式会社と、株式会社INCJは、積水化学と米国ベンチャー企業ランザテックが共同開発した、微生物触媒を活用して可燃性ごみをエタノールに変換する技術の実証事業の実施、および事業展開を行うことを目的として、合弁会社「積水バイオリファイナリー株式会社」を設立しました。
当社は、次代に豊かな社会を引き継ぐため、廃プラスチックを含む可燃性ごみを都市油田に変える「ごみの資源化」に取り組み、ランザテック社との共同開発により、可燃性ごみをプラスチック等の原材料になるエタノールに変換する生産技術を2017年に確立しました。その実用化・事業化に向け、環境省委託事業(二酸化炭素の資源化を通じた炭素循環社会モデル構築促進事業)等を活用して、パートナーの募集やビジネスモデルの検討を進めていきます。
積水バイオリファイナリーはBRエタノール技術の実用化・事業化に向けた最終段階の実証を行うため、岩手県久慈市に実証プラントを新設し、2022年4月に稼働を開始、実証事業を行います。実証プラントでは、標準的な規模のごみ処理施設が処理するごみの1/10程度の量(約20t/日)を、既存ごみ処理施設から譲り受けて原料とし、エタノールを生産します。
場所 | 岩手県久慈市侍浜町本町第9地割54番1 |
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敷地面積 | 約2.5万㎡ (緑地分含む) |
処理能力 | 一般廃棄物(可燃性ごみ)約20t/日 |
製造量 | エタノール1~2kL/日 |
製造技術 |
ガス化改質炉(三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社) ガス精製技術(積水化学) 微生物触媒(ランザテック社) エタノール生産技術(積水化学) |
2020/4/16
2017/12/6