重要課題の特定

ESG経営に取り組むにあたって、積水化学グループの重要課題を特定しました

重要課題の抽出重要課題の特定

2017年度からスタートした中期経営計画 「SHIFT2019 -Fusion-」 において、E(環境)/S(社会)/G(ガバナンス)視点でCSRの取り組みを見直し、重要課題(マテリアリティ)を特定し、2019年度まで取り組みを推進してきました。2020年度からは、長期ビジョンで掲げた「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を創造する」ために、ESG経営を強化していく必要があると考えています。そのために取組む必要がある重要な課題を利益創出力、社会課題解決貢献力、持続経営力の観点から見直し、ガバナンス、DX、環境、人材、融合などに軸足を置いてESG経営を進めていきます。

ESG重要課題の特定プロセス

下記のプロセスに基づき、ESG重要課題を特定しました。

Step1 グローバルガイドラインなどからの課題検討

  • 2-012

①国連グローバル・コンパクト(GC)・ISO26000からの課題候補の識別
GCの10原則を踏まえつつ、ISO26000の7つの中核主題の各課題について、「関連する行動・期待」のグループ内の取り組み状況を調査し、取り組みが不足している点を識別。

②GRIスタンダードで示されている経済、環境、社会項目に関して、積水化学グループの事業との関連を踏まえ、グループ内外のバウンダリーを考慮し課題候補を識別。

  • 2-013

③SDGsで示された社会課題を分析し、積水化学グループの事業機会となる課題を抽出。その解決へ貢献するにあたり、必要な取り組みを識別。

Step2 ESG/CSRアンケート・他社動向からの課題検討

  • 2-014

①ESG/CSRアンケートからの課題候補の識別
各種ESG/CSRアンケートの回答内容および評価結果をもとに、課題分析を実施し、今後取り組みが必要と考えられるESG課題候補を識別。

②他社のESG/CSR取り組み・情報開示動向の分析
他のESG/CSR先進企業の取り組みやESG/CSRレポート等での開示に関する動向を調査し、積水化学グループが今後取り組みおよび情報開示を改善させることが望ましい事項を識別。

Step3 ステークホルダー意見・期待分析

  • 2-015

①各種ステークホルダーからの主要意見の整理
お客様、株主・投資家、従業員、取引先、地域社会等の各種ステークホルダーとの対話実績からESG/CSRに関係する主な意見を収集・整理。

②ステークホルダー別の主な期待の分析
上記①の各種ステークホルダーからの主要意見を踏まえ、ステークホルダーの主な期待を積水化学グループの事業やESG/CSRの取り組み関連から分析。

Step4 ESG重要課題の特定

①ESG重要課題候補の整理
上記Step1~3で識別したESG課題候補に、従来から戦略的に取り組んできたCSR課題を加え、今後のESG重要課題の候補を整理。

②ESG重要課題候補の重要性評価
①で整理したESG重要課題候補について、「A ステークホルダーにとっての重要性」と「B 積水化学グループの経営における重要性」の2軸で総合的に評価し、ESG重要課題を特定。
さらに、特定されたESG重要課題において優先順位づけを行っている。「A ステークホルダーにとっての重要性」は、「各ステークホルダーの期待」「世の中の動向」「地球・社会へのプラス・マイナスの影響」の観点から、「B 経営における重要性」は、「経営方針・経営戦略との整合性」「ESG課題への対応度」「リスク・レピュテーション」「時間軸を考慮した優先度」の観点から評価。2020年度より、新しく策定したビジョンのもと、「A ステークホルダーにとっての重要性」の判断は、SEKISUI環境サステナブルインデックスを新たに活用、「B 積水化学グループの経営にとっての重要性」の判断はROICや資本コストを踏まえたセキスイ・サステナブル・スプレッドの考え方を加えている。

③ESG重要課題の特定
特定したESG重要課題は、社内の経営会議の審議を経た上で、主管部門が主要実施項日と管理目標を検討し、最終的に社内の承認を得た。承認を得た主要実施項目と管理目標は、PDCAサイクルを通じて適切にマネジメントすることとしている。3年ごとの中期経営計画の策定時にESG重要課題も見直し、主要実施項目と管理目標を設定することを原則とする一方、社会からの期待や要請・事業の状況などを踏まえ、変更の必要性を毎年検討。

  • 2-016

ESG重要課題(2020-2022)

  1. ステークホルダーにとっての重要性が非常に高く、かつ積水化学グループの経営にとっての重要性も非常に高い課題

    • ガバナンス
      • 重大インシデントの抑制(安全、品質、経理、法務・倫理、情報管理)
      • リスクマネジメント、危機管理、BCP
    • DX
      • 見える化・標準化(業務標準化、ERP導入、インフラ・ネットワーク刷新)
      • 生産性向上(自動化/無人化、デジタルICT・AI利用による全業務効率化)
      • 高度化(事務管理、ガバナンス、サプライチェーンの高度化)
    • 環境
      • 環境課題の解決への寄与(気候変動の緩和・適応、サーキュラーエコノミーの推進、水リスクの低減)
    • 人材
      • 挑戦する風土・従業員積極参画への変革(文化醸成、人材育成、制度設計)
      • 働き方改革推進
      • ESG人材力向上
    • 融合
      • オープンイノベーションの促進
      • サステナビリティ貢献製品のさらなる創出と市場拡大
  1. ステークホルダーにとっての重要性が高く、かつ積水化学グループの経営にとっての重要性も高い課題

    • 知的財産戦略の強化
    • 地域と連携した課題解決に資する活動の推進
    • 人権デューデリジェンスの実施
    • 生態系劣化の抑制
    • グローバル化推進
    • ダイバーシテイ経営
    • 健康経営
    • 設備保全体制の強化
    • サプライチェーンリスク低減