トップメッセージ

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はじめに、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって亡くなられた方々に、心よりお悔やみを申し上げます。そして、今も罹患され、苦しまれている方々とそのご家族の皆様にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

昨年、積水化学グループは2030年度をゴールに見据えた新たな長期ビジョンを策定しました。社会の不確実性が高まる中で、いかに持続的成長を成し遂げるかを前提としたビジョンであり、まさにそのはじめの年、パンデミックが発生し、これまでの私たちの社会、生活様式は変容を余儀なくされました。企業も業務のデジタル化・オンライン化をはじめとする急激な変化を促されることとなり、企業活動がいかに自然環境や社会システムに依存しているかを痛感しました。

当社グループはこのビジョンのステートメントを「“Innovation for the Earth”サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を創造する」とし、グループ全体で想いをひとつにしてイノべーションを生み出し、社会に貢献するという強い意志を込めました。すなわち、個人と社会のLIFE(くらし、生命、ライフライン)の土台を支え、未来の世代を含めたあらゆる世代に対し、技術に裏付けされた製品やサービスを通じて、「未来につづく安心」という価値を提供していく私たちの決意を示したものです。
ビジョン実現に向けては、様々な社会の課題に多角的にアプローチできる現有の4事業領域(レジデンシャル、アドバンストライフライン、イノベーティブモビリティ、ライフサイエンス)と新たな事業領域において、外部有識者のもと、社会の持続性に対して高いレベルで貢献する独自に認定した『サステナビリティ貢献製品』の創出と拡大に注力します。これにより、社会課題解決と当社グループの利益ある成長の両方の持続可能性をさらに高めていきます。
このような「攻めのESG経営」を推進する一方、守りも怠りません。企業価値を大きく毀損する可能性のある重大インシデントの発生抑止や、長期的な資本コストを抑制する取り組み(DX、環境課題、ダイバーシティ、オープンイノベーションなど)の盤石化など、当社グループの全事業を下支えする共通基盤の強化により、経営の持続性を確保します。

積水化学グループは、創業当時から水、医療、自動車の安全、住宅、社会インフラといった人々の暮らしの豊かさと安心に携わり、社会からの信頼を基盤として成長を続けてきました。そして、脱炭素社会への転換が急がれ、SDGsにも示されているように社会課題が山積し、変化も激しく不確実な現代において私は、“課題解決を通じて、社会や環境の持続可能性を追求する”ことが当社グループの進むべき道だと確信しています。環境(E)、社会(S)の変化と課題・リスクに対し、しっかりと備える(G)と同時に、課題解決を事業機会ととらえ、社内・外の壁を乗り越えて知見を結集させ、イノベーションを起こす。ESG経営を通じて、持続可能な社会の実現と当社グループの持続的成長の両立を目指します。そして、今も、これからも、製品・サービスを通じて『未来につづく安心』をご提供していきます。