次世代
自然に学ぶものづくり研究助成プログラム
事業の特性を活かしたプログラムで、次世代育成に取り組んでいます
積水化学グループでは、自然に学んだサイエンスの知見や自然の機能をものづくりに活用する研究を支援するために、「積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」を、創立55周年記念事業の一環として、2002年度より毎年実施しています。
2021年度は、応募総数222件の中から、「ものづくりテーマ」4件と「基盤研究テーマ」9件の合計13件の研究に助成を行いました。
「自然に学ものづくり研究助成プログラム」の助成対象テーマに関する研究成果が、英国・科学誌「Nature Communications」のオンライン速報版で公開されました。(所属・役職は受賞当時)
2018年度助成テーマ
矢貝史樹氏(千葉大学 教授)
「タンパク質トポロジーに学ぶ新しい超分子ポリマー材料の開発」
2021年度 助成テーマ
ものづくりテーマ
氏名 | 所属機関 役職 (所属・役職等は助成受賞当時) |
助成研究テーマ |
---|---|---|
関谷 毅 | 大阪大学 教授 |
脳梗塞リスクを予測するシート型血流計測システムの研究開発と医療機器への展開 |
野田 堅太郎 | 富山県立大学 講師 |
皮膚構造を応用した触感スキャナの研究 |
石原 一彰 | 名古屋大学 教授 |
光学活性ビタミンE類のバイオミメティック不斉合成法の開拓 |
松浦 和則 | 鳥取大学 教授 |
エンベロープ型ウイルスに学んだがん抗原を搭載した人工ウイルスレプリカの創製 |
基盤研究テーマ
氏名 | 所属機関 役職 (所属・役職等は助成受賞当時) |
助成研究テーマ |
---|---|---|
楊井 伸浩 | 九州大学 准教授 |
ヨーロッパコマドリの磁気コンパスに学ぶ有機系量子センシング材料の創出 |
増田 容一 | 大阪大学大学院 助教 |
しなやかさと力強さの源泉:「腱」の非線形弾性に迫る |
小山 大介 | 同志社大学 教授 |
水晶体に学ぶ超音波による光学レンズの開発 |
三好 由華 | 森林研究・整備機構 森林総合研究所 研究員 |
木材の熱軟化特性の制御を利用した新たな変形加工技術の確立 |
大手 学 | 東京慈恵会医科大学 講師 |
昆虫共生細菌から学ぶ、微小環境で病原性ウイルスと戦うための戦略 |
石黒 章夫 | 東北大学 教授 |
特異な形態を持つ絶滅動物から切り拓く形態と運動様式のありように関する理解の飛躍的深化 |
金田 礼人 | 九州大学大学院 助教 |
キツツキの舌に学ぶ柔軟な伸縮屈曲ロボットアーム |
大竹 研一 | 京都大学 特定助教 |
多孔性配位高分子を基盤とした複合連携機能触媒の開発 |
神谷 厚輝 | 群馬大学 助教 |
植物種子構造に学ぶ高効率なバイオリアクタの構築 |
2021年度 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム授与対象者の皆さま

2021年度もコロナ禍の状況を踏まえ、オンラインによる授与式を実施しました。(Zoomを利用)
過去の助成テーマ
過去の助成テーマは、以下ボタンよりご確認ください。
自然に学ぶものづくりフォーラム2021(19年・20年度助成者合同成果発表会)
積水化学グループは、「ESG経営を中心においた革新と創造」により、持続可能な社会の実現に向け、事業を通してさまざまな社会課題解決への貢献を拡大しています。
自然に学ぶものづくりフォーラムは、自然に学んだ基礎サイエンスの知見や、自然の機能をものづくりに活用する研究を支援する自然に学ぶものづくり研究助成プログラムの成果発表と、関連する研究者の研究交流を目的として開催しています。
2020年度はフォーラムを中止したため、2021年度の自然に学ぶものづくりフォーラムは2019、2020年度の助成者計24名による合同成果発表会とし、初めての試みとしてオンラインで実施しました。
オンラインでも活発な意見交換ができるように、「成果発表会場」と「討議会場」の二つの会場を設け、成果発表会場では、事前に用意していただいた発表概要の動画を流すだけの場とし、発表者の方は討議会場にて、討議のみに専念できるよう工夫しました。
この方式を採用したため、成果発表者や参加者の方は、意見交換に専念でき、活発な議論ができたと好評でした。
自然に学ぶものづくりフォーラム2021
- 9-063

オンライン
-
発表会場:事前に用意いただいた発表動画を流しました
(矢印をクリックしても動画は見ることはできません) -
討議会場:オンラインを通じて発表助成者の方と活発な討議を行いました。