障がい者活躍誰もが前を向いて輝ける社会へ。
自分がその第一人者になりたい。
従業員の多様な志向、持ち味を大切にする積水化学工業では、法定雇用率を上回る2.5%の障がい者雇用率を目指すなど、グループ全体で障がい者雇用に力を入れています。適切なサポート体制の構築・キャリア支援を推進する当社で、パラアスリートとして実際に活躍しながら保険サービス関連業務にも従事する社員にインタビューを行いました。

- コーポレート 人事部 スポーツアセットチーム
- 2024年、積水化学工業に新卒で入社。
大学2年時の2020年末、交通事故により右足を切断。翌年からパラ陸上に出会い、中学から続けていた陸上競技に復帰。
現在はスポーツアセットチームに所属し競技に挑みながら、保険サービス関連の通常業務にも従事している。近年の競技成績は、2023年パリ世界選手権7位(走り幅跳び)/2023年杭州アジアパラ競技大会優勝(100m・200m・走り幅跳び)/2024年世界パラ陸上競技選手権大会7位(走り幅跳び)など。
社会人としても、アスリートとしても、
大きく成長できる場所。
- 入社に至った経緯、これまでのご経歴について教えてください。
- 中学から陸上を始めて高校、大学と競技を続けていましたが、大学2年の冬にバイク事故に遭い右足を太もも部分から切断。以来、義足での生活になりました。当初は失意の底にいましたが、翌年からパラ陸上で競技に復帰し、大学3年次には国内・海外の大きな大会でも結果を残せるようになりました。積水化学工業との出会いは、就活の時期、高校時代の陸上部の先生から紹介を受けたことがきっかけです。五輪選手も数多く在籍しておりアスリートとして活躍できる環境が整っていることに加え、競技以外の働き方やキャリア構築、社内でのサポート体制についても事前に丁寧に説明してもらったため、安心して入社を決めることができました。
- 現在の働き方や業務内容について教えてください。
- スポーツアセットチームに所属してトレーニングを重ねる傍ら、グループ会社に出向する形で保険サービス関連の業務を行っています。契約書などの書類作成や、顧客向けに配布する冊子の作成といった事務業務を中心に任せてもらい、少しずつ仕事の幅を広げているところです。大切にしていることは、挨拶。そして業務では、スピードと正確さ。挨拶は基本的なことではありますが、今は業務の中で知り合える人が限られている分、挨拶を通してコミュニケーションをとることを大切にしています。また業務においては、作業効率を上げられるよう試行錯誤を重ね、入社当時よりも任せてもらえる仕事を増やすことができました。改善点を発見し、次に活かして成果につなげる。陸上と通じるところもあり、日々やりがいを感じています。

“特別扱い”ではなく、
必要なときに、
必要なサポートをしてくれる。
- 働く上で助けになっている制度や、周囲のサポートについて教えてください。
- 車での通勤を認めてもらっています。現在勤務する事業所では自家乗用車での通勤は認められていませんが、競技の練習道具などで荷物が多いこと、特に通勤・帰宅ラッシュ時の電車移動に少し不安があることを相談したところ、必要な配慮として了承を得ました。また、事故の後遺症で右手の動かしづらさがあるのですが、部署の方々もそれを理解し、無理をせずに行える業務を任せてくれています。そのほかにも、全ての従業員が対象の、時間単位で利用できる有給休暇制度などがあり、通院等の身体のケアと仕事の両立がしやすい点で、とても助かっています。
当社は、障がいがあっても、他の従業員と同じように1人の従業員として認められ、サポートが必要な際にはしっかりと支えてくれる、非常に働きやすい環境だと感じています。
- 今後の目標を教えてください。
- 仕事の面では、今携わっている保険業務への理解度を深めて仕事の幅を広げていけたらと思っています。人と接することが好きなので、将来的には営業職にもチャレンジしてみたいです。アスリートとしては、積水化学工業という大きな看板を背負って競技成績を残し、世の中に「やってみよう(挑戦)」と「できるかもしれない(勇気)」を届けることが大きな目標です。部署の先輩方もいつも応援してくださるので、その期待にも応えられるよう、さらにステップアップしていきたいと思います。
トレーニング中の様子

誰だって自分らしく輝くことができる。
- 最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
- パラ陸上で競技に復帰したときからずっと、「障がい者と健常者の壁を無くしたい」という想いを持っています。
障がいがあろうとなかろうと、誰だって自分らしく輝くことができる。そして、積水化学工業はそれを応援する、たくさんの仲間とサポートがあると感じています。アスリートとして、社会人として、自分がそれを体現することで、多くの方が『ここで一緒に働きたい』と感じられるメッセージを届けられたら嬉しいです。
