品質の向上

事故・不良、廃棄物、クレームの3つのゼロを追求しています

マネジメント・アプローチ

基本的な考え方品質を支えるのは現場でのモノづくり

積水化学グループは、品質を支えるのは現場でのモノづくりであると認識し、2006年度から生産活動の革新に注力しています。品質の不備は、クレームへの対応や廃棄物の増加といったロス・ムダ…つまりコストにつながるという考えのもと、「事故・不良ゼロ、廃棄物ゼロ、クレームゼロ」という「3つのゼロ」に取り組んでいます。

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品質マネジメント事業特性に応じた体制を各部門で整備

製品の品質管理について、製造からお客様が使用されるまでのプロセス全般にわたる体制を整えています。各部門で品質保証体系を構築し、各工程で標準を重視した日常管理を推進しています。また、製品の開発や改良に際しては、品質保証・安全等の観点から審査しています。

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品質に関する3つのガイドラインの制定開発から販売まで一貫したガイドラインによる品質管理

積水化学グループでは、開発~製造~販売というバリューチェーン全体で一貫した品質管理を行い、そのレベルの向上を図ることを目的として『品質保証力強化のための開発ガイドライン』『日常管理の進め方に関するガイドライン』『契約・仕様書に関するガイドライン』という3つのガイドラインを制定・発行しています。

「開発ガイドライン」は、商品化後に起こりうる品質リスクを事前に予測することで、基盤品質に関わる問題の発生を未然に防ぐことをねらいとしています。「日常管理のガイドライン」は、開発の後工程となる製造部門が実行すべき日常の管理の基本的指針をまとめています。

「契約・仕様書に関するガイドライン」は、製品販売において、拡大補償※発生リスクを削減することを目的として、2015年度から追加しました。

  • 製品に不具合があった場合に、当該製品の返品・交換だけではなく、顧客が加工・施工・使用した製品・施工物・対象物、および関係する損害についても補償が求められること。
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品質不正の防止品質管理に関する社内調査を実施

2017 年から2018 年にかけて品質管理に関する不正が国内で多発したことに鑑み、積水化学ではこの教訓を他山の石としないために、全グループの全製品について品質データの不正や無資格者による検査などが行われていないことを確認するための社内調査を実施しました。その結果、監査員の認定、公的認証、品質に係る瑕疵について、違反や不正に繋がる恐れのある事案がないことを確認しています。
今後も積水化学グループは、品質保証力を強化することを目的に、お客様との仕様の取り決めの遵守やコンプライアンス意識の再徹底を図るとともに、検査の信頼性と透明性の確保を通じて不正が発生する余地を撲滅するため、品質管理に関する社内調査を継続して実施してまいります。

製品安全製品の安全に関する法令および自主規制の遵守

積水化学グループでは、製品の安全に関する法令に違反する事例が内部で確認または外部から指摘された場合には、その事実を迅速に情報開示し、原因究明や再発防止に努めることとしています。これは、グループ各社が自主的に定めた製品安全の基準に違反した場合も同様です。

2018年度、製品の安全に関する各種法令および自主的な規制の違反事例はありませんでした。

製品情報表示とラベリング製品情報表示に関する法令および社内規定の遵守

積水化学グループでは、製品の品質や安全性に関する情報表示について、関連する法令および社内規定の遵守を徹底しています。

2018年度は、品質および安全性に関する製品情報表示およびラベリングに関する違反事例はありませんでした。

主な取り組み

品質マネジメントシステム(QMS)の見直し全事業所にて、ISO9001改訂版への認証移行完了

2015年度にISO9001が全面改訂されたことを受け、2016年度より、順次、各カンパニーおよびグループ会社各社の品質マネジメントシステム(QMS)の見直しを進めてきました。その結果、移行期限である2018年9月までに、全ての事業所の認証移行が完了しました。

設計・開発セミナー開発未然防止セミナーとDRレビューア育成セミナーを開催

2013年度から、品質問題の未然防止をテーマに、効果的で効率的な未然防止手法を習得することを目的とした「開発未然防止セミナー」と、DRを行う者のスキルアップをねらいとした「DRレビューア育成セミナー」を開催しています。
2018年度は、開発中のテーマにおける「事例検討会」を高機能プラスチックスカンパニーの武蔵工場と環境・ライフラインカンパニーの奈良工場で開催し、従来の製品との変更点に着目して品質リスクを予測・抽出することが重要であることを再認識しました。これらのセミナーは、2019年度も継続して開催していきます。

  • DR:Design Review(デザイン・レビュー)
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DRレビューア育成セミナー

CS品質セミナー品質月間にCS品質セミナー:基盤品質編を開催

「CS品質セミナー」は、CSや品質に対する意識向上のために、社外のさまざまな分野の方を講師に招いて実施する講演会です。講演内容に合わせて、魅力品質創出のための「魅力品質編」、基盤品質強化のための「基盤品質編」として年間数回開催しており、2001年度の初回から数えて2018年度末までに計53回開催されました。
「基盤品質編」においては、2018年度は、(株)安全推進研究所 代表取締役所長(自治医科大学名誉教授)の河野龍太郎氏をお招きし、「ヒューマンエラー発生のメカニズムとその対策」というテーマでご講演いただきました。「エラーは実態把握と科学的理解が大切であること」「エラー分析時の重要ポイント『正しいと思ったのはなぜ?』の視点」の内容をわかりやすく解説いただき、受講者の満足度も高い充実したセミナーとなりました。

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CS品質セミナー

モノづくり教育の浸透モノづくり管理者マネジメントスキル調査を実施

2018年度は、第2回モノづくり管理者マネジメントスキル調査を実施しました。この調査結果を教育研修企画に反映するため3年ごとに実施しています。前回の調査と今回の調査でモノづくり研修受講者の得点を比較した結果、特に設備管理、生産・在庫管理、原価管理で改善されるなど、教育効果がうかがえます。ただし、各階層(係長、課長)とも期待レベルには達していないため、階層別研修等を通じ、低得点分野の得点向上を図ります。

QC検定QC検定の取得

品質知識レベルを測るために「QC検定」を有効に活用しており、取得者は2018年度末で4,300人を超えました。

  • (一財)日本規格協会、(一財)日本科学技術連盟が実施し、(一社)日本品質管理学会が認定する検定。
  • 数値はQC検定1級から3級までの資格保有者の合計。

グローバル規模での「グループ改善活動」毎年1回、グループ改善活動の表彰・発表会を開催

「グループ改善活動」は、各職場で従業員が少人数のグループをつくり、品質や生産性の改善、業務効率化等の各種課題や、方針管理に基づく各種テーマに取り組む活動で、50年以上の活動実績があります。生産会社を中心に国内外の多くの事業所が取り組んでおり、毎年1月に日本、アメリカ、中国、欧州、アジア・オセアニアの代表グループによる発表会を開催することで相互研鑚を図っています。2019年1月に開催した第53回「積水化学グループ改善活動発表会」では、国内外の代表全13グループ(国内9、海外4)による発表として、従来以上に各地域の代表色が強まりました。また、この様子は事前に希望した事業所22か所にリアルタイム配信されました。参加者からは、「発表の内容をより詳しく聞くことが出来た」「他事業所、他カンパニーの人とも情報・意見交換ができた」「リアルタイム配信は、画像、通訳とも問題なく、良かった(中国の事業所)」といった意見が多く寄せられ、改善活動への理解を深める貴重な機会となりました。

  • ※グループ改善活動:
    1966年に始まったQC(品質管理)サークル活動をルーツに、その後、小集団活動を経て現在に至る取り組み。グローバル規模での「グループ改善活動」
賞名 事業所 グループ名
金賞 積水メディカル(株)岩手工場 やまどり
銀賞 積水化学工業(株)滋賀栗東工場 レジコンズ
銅賞 積水化学工業(株)武蔵工場 PT-Dグループ
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改善活動発表会に参加した代表者

エネルギー削減活動の推進エネルギー削減を通じ、生産プロセスの品質を向上

積水化学グループは、品質面において「適正な価格で優れた品質の製品をつくる」という想い(ロスコストの削減)、そしてお客様の「グリーン調達基準」に貢献するという使命から、品質向上の一環として生産過程におけるエネルギー革新活動を国内外の各事業所にて推進しています。これは、「エネルギーの本来あるべき姿(理想的な姿)へ正す」ことを目指す活動です。必要最小限の消費エネルギー量を追求し、設計段階で通常見込むエネルギーのロスにまで切り込んで個々の生産プロセスを見直しています。
2018年度は、積水化学グループの事業活動によるCO2排出量の約3.5%に相当するエネルギー革新施策を実行しました。

SPMCの浸透と活用ISO9001(QMS)をより有効に活用するための活動

ISO9001:2015年版は、プロセスアプローチの強化を目的として、PDCAサイクルおよびリスクに基づく考え方が組み込まれました。これに対応するために、プロセスアプローチの実践に不可欠な要素を表に整理するツールとして、SPMC(SEKISUI Process Management Chart)を構築しました。QMSの効果的運用、特に内部監査にSPMCを活用できるように浸透活動を推進しています。

主な研修内容

  • (1)
    SPMC(SEKISUI Process Management Chart)の作成/活用方法の解説
  • (2)
    SPMCを活用した内部監査の進め方の解説・演習
パフォーマンス・データ

品質マネジメントシステム第三者認証取得事業所

その他のデータ

  2016年度 2017年度 2018年度
開発未然防止セミナー参加者数(人) 302 418 502
DRレビューア育成セミナー参加者数(人) 166 259 283
製造部門管理者階層別研修参加者数(人) 2,252 2,768 3,174
  2016年度 2017年度 2018年度
QC検定取得者数(人) 4,103 4,228 4,337