統合指標「SEKISUI環境サステナブルインデックス」
SEKISUI環境サステナブルインデックスとは?
SEKISUI環境サステナブルインデックスは、積水化学グループの企業活動が環境に与える負荷(自然資本の利用)と環境への貢献の度合い(自然資本へのリターン)を1つの指標で表したものです。中期計画における重要実施項目である各種環境負荷削減、環境に貢献する製品・サービスの拡大、自然環境の保全等の項目による効果をこの指標で統合化し、2014年度から試算を開始しました。2017年度からは、このインデックスで示す”自然資本へのリターン率“を会社の環境経営全体の進捗を示すKPIとして管理を開始しています。2017年度には85%、中期計画3年間では90%を目指し、2030年には100%以上のリターンを目標設定しています。
算出の結果
2017年度の実績を用いたSEKISUI環境サステナブルインデックスの計算結果を以下に示します。自然資本の利用(環境への負荷)を100とすると、自然資本のリターン(環境への貢献)は84.1%となりました。結果として2017年度の実績は目標の85%には到達できませんでしたが、着実にリターンを拡大しています。今後は、さらに各取組みの実効性を向上させて、2019年には、90%のリターンを目指していく予定です。
2030年には自然資本へのリターンを100%以上とすることで地球上の自然資本の持続的な利用を実現し、“生物多様性が保全された地球”を目指します。

上述の(1)で生データを収集した後、(2)(3)の段階では、東京都市大学 伊坪教授らによって開発された日本版被害算定型影響評価手法「LIME2」を用いて計算を実施しています。
指標 | 算定方法 |
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SEKISUI 環境サステナブル インデックス |
SEKISUI環境サステナブルインデックス=グループ全体の自然資本のリターン量/グループ全体の自然資本の利用量 自然資本の利用量・自然資本のリターン量の算出 LIME2(東京都市大学伊坪教授らにより開発された日本版被害算定型影響評価手法)を用い、LIME2の定める4つの保護対象すべてを対象とし、「人間健康(地球温暖化の影響含)」「社会資産(地球温暖化の影響含)」「植物への影響(生長阻害の軽減)」「生物への影響(生物絶滅の抑制)」ごとに影響評価し、単一指標化※1 自然資本へのリターン量は、グループ全体の各種環境貢献の取組みによって、取組みを行わなかった場合と比べて自然資本への被害のリスクが低減したとして算出
直接的な利用:土地利用、温室効果ガス、PRTR物質と大気汚染物質の大気排出量、水域排出のCOD量 間接的な利用:購入原材料、エネルギー使用、水使用量、廃棄物排出量、サプライチェーンでの間接的GHG排出量(Scope3) 自然資本のリターンに算入した項目 環境貢献製品による自然資本利用削減貢献量、環境保全活動による貢献量、環境関連寄付、メガソーラー発電量 <<算定範囲/算定分類別で記載>>以下の想定条件で試算
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