トップメッセージ

積水化学工業株式会社 代表取締役社長
髙下 貞二

多様な皆さんが活躍する舞台を私たちも全力で整えます。
積水化学グループで働く皆さんと多くの仲間が、我々の多様性、そして働く環境を誇りに感じ輝き続けられるよう、皆で「革命」を起こしていきましょう。

「働き方改革」で
ダイバーシティマネジメントを加速する

積水化学グループは「新次元の成長」に向け、その原動力であるダイバーシティマネジメントを加速します。
多様な皆さん一人ひとりの持ち味・強みをどう活かし、積水化学グループとしての成果をどう最大化するか。2015年後半から本気の一歩を踏み出したダイバーシティ(=多様性)マネジメントは、新たなステージでその取り組みを加速します。

最重要テーマに取り組む

積水化学グループは、女性の活躍推進をはじめ、事業を支える多様な人材の持ち味発揮と成果創出に向けた取り組みを推し進めてきました。
その取り組みは、組織風土の変化や活躍場面の拡大など一定の成果に結びつき、積水化学グループの新たな力になってきたと認識しています。
私たちが持続的かつ新次元の成長を目指す中で、皆さん一人ひとりの力をさらに大きな推進力とするために、ダイバーシティマネジメントの最重要テーマとして、「働き方改革」に取り組みます。この取り組みの本気度を示し、皆さんと共有するために、「働き方改革宣言」を定めました。
宣言の中に込めた狙い、「持ち味の発揮」「仕事の質向上」「生産性の向上」「成果の最大化」「多様な人材の活躍」……これらの意味をしっかり考え、皆さんの働き方を変えてください。そのことが時代に合った大きな力に変わります。

「新次元の成長」を目指して

現在取り組んでいる中期経営計画「SHIFT 2019 - Fusion-」の方針は、〈「新次元の成長」を目指し、グループ一丸で成長路線にSHIFT〉です。
「新次元の成長」への第一歩と位置付け、「100 年経っても存在感のある企業グループであり続ける」こと、そして2020 年代の業容倍増(売上高2兆円、営業利益2,000 億円)を目指して、新たな挑戦のとびらを開きました。「SHIFT」とは、成長の質を変えること、すなわち「量的成長」と「質的転換」、そして「社会への責任」を伴った持続的成長をすることです。
SHIFT の各アルファベットが、頭文字となる5 つのキーワードを示しています(Sustainable/Humanresources/Innovation/Frontier/Transformation)。
なかでもH(Human resources)は、当社の最も大切な経営資源、人材です。多様な人材がそれぞれの持ち味を活かして活躍し、事業を通じて社会貢献をすることを目指しています。
これら計画・ビジョンを実現していくために「未来への成長投資」と「たゆまぬ構造改革」が必要であり、量的成長のための戦略投資や、2020 年以降の需要変化を見据えた構造改革も進めていきます。

ダイバーシティ経営の進化

積水化学グループは、住宅から上下水道管などの社会インフラ向け資材、エレクトロニクス、車輌・輸送、住インフラ材、ライフサイエンス関連まで非常に多様な事業を展開しています。
この多岐にわたる事業を活かして積水化学グループがシナジーを生みだすためには、個性や経験、持ち味が異なる多様なグループの従業員が、それぞれの能力・個性・持ち味を最大限発揮することが必要です。
2015 年に「ダイバーシティマネジメント方針」を制定した後、グループ全体でダイバーシティマネジメントの取り組みを本格的にスタートし、性別・年齢・障がい・国籍などの「属性」に応じた取り組みと、ダイバーシティ実現に向けた「組織風土づくり」の両輪で進めてきました。
ファーストステップとして始めた女性活躍推進では、女性の積極採用やキャリア研修などを通じた活躍の場の拡大に取り組み、女性採用比率や定着率、女性管理職数は着実に変化を示しています。2016 年度には「なでしこ銘柄」に選定されました。また、グループ会社の甲府積水産業では、障がい者の活躍に積極的に取り組んだことが認められ、「新・ダイバーシティ経営企業100 選」に選ばれるなど、外部からの評価もいただいています。

「働き方改革」

しかし、ダイバーシティ経営は道半ばです。
最も大切な経営資源である当社グループの多様な皆さんがそれぞれの持ち味を最大限に発揮するため、従来の「時間をかけて成果をあげる働き方」と決別し、「限られた時間で成果を最大化する生産性の高い働き方」にシフトする必要があります。
我々はダイバーシティマネジメントを加速していくために「働き方改革」に取り組むのです。
「働き方改革」に取り組む背景として、今後、労働人口が減少するなかで、積水化学グループが持続的成長をするためには、多様な価値観を持つ従業員が必要とされます。
また、お客様も多様になり、お客様からの期待や要望も変わってきています。例えば、以前は、契約をいただくためには“ 夜討ち朝駆け”も当たり前という時代もありましたが、もう昔のやり方やルールは通用しません。お客様の変化に応えるためには、売り方を変えるだけでなく、商品自体も売りやすいもの、そして作りやすいものに変えなくてはいけません。
政府からの「働き方改革」への要請に加え、労働時間に関するコンプライアンス遵守も社会的課題となっており、当グループとしても率先して対応していくことが求められています。

3つの改革

働き方改革は、経営層と従業員の皆さんが一丸となって取り組まなければなりません。
「トップダウンとボトムアップ」「経営と現場」の融合で「3 つの改革」を進めます。
1 つめは「業務改革」です。従来の慣習にこだわらず、変化する環境をとらえ、業務構造を改革します。仕事の棚卸しをして、ムダな仕事や会議、出張がないか、本当に手掛けるべきテーマか、非効率な仕事の仕方を続けていないか、皆さんの仕事の現場から改善に取り組むことが必要です。ぜひステークホルダーの目線に立って、様々な視点から検証・改善してください。
経営側からは、高収益製品にシフトすることはもちろん、高効率製品の開発などを進めます。2 つめは「人事制度改革」です。皆さんの給与や年間休日数の改訂をはじめ、雇用の維持拡大に向けた制度改革を実施します。
皆さん一人ひとりは、職場での経験や研修の機会を通じ、それぞれが成長と能力の向上に取り組んでください。
3 つめは「就業環境改革」です。多様な皆さんが働きやすさと働きがいを感じ、安心して活き活きと働くことができるよう、投資を実行して就業環境を改革します。例えばテレビ会議システムなどの情報通信技術の活用やリモートワーク環境の拡充、生産設備やシステムへの投資などを通じて、最良の就業環境を追求します。
「3 つの改革」はスローガンではありません。具体的な改革成果獲得のために、これからの2年間で100 億円の投資を実施していきます。
働きがいのある環境づくりに向け、全社で労働時間の共通目標を定め、生産性の向上に取り組みます。当社の「働き方改革」は、生産性を上げて長時間労働を是正し、限られた時間で最大の成果を生み出すことです。人を減らしたり、残業代を減らす目的ではありません。残業時間を減らした成果は、皆さんに積極的に還元していきます。

これは革命

2015 年、私は「ダイバーシティ経営なくして未来はない」と皆さんにお伝えしました。
その想いは日ごとに強まっています。積水化学グループの未来は、これまで歩んできた70 年の歴史の延長線上にはないと私は考えています。
社会規範や産業構造の変化、人々のライフスタイルの多様化が進む中で、我々には社会課題の解決と経済成長の両立が求められています。
事業環境が激変する中で機会を活かし、脅威に対応し、競争に勝ち抜くために不可欠なのがダイバーシティマネジメントなのです。新しい未来を創っていくためには、皆さんの多様な持ち味・個性・志向を活かした仕事、働き方にシフトすること、ここにしか未来への道はないと確信しています。
その意味では、「改革」ではなく「革命」です。
これからもステークホルダーの期待に応え、持続的成長を続けていくことが求められます。
「限られた時間」の中で「最大の成果」を出し続ける。この一見相反する条件を両立させることが、新しい働き方であり、新しいチャンスを捉える機会になるのです。
多様な皆さんが活躍する舞台を私たちも全力で整えます。
積水化学グループで働く皆さんと多くの仲間が、我々の多様性、そして働く環境を誇りに感じ輝き続けられるよう、皆で「革命」を起こしていきましょう。

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