組織風土づくり

従業員一人ひとりが持ち味を発揮し、活き活きと活躍できるための風土づくりに取り組んでいます。

マネジメント・アプローチ

組織全体の取り組みダイバーシティ経営の定着に向けて

一人ひとりの「志向」「持ち味」を活かすための基盤となる組織風土づくりは、「周知」と「実践」の二つに分けて取り組んでいます。2015年度の「周知」から始まり、2016年度以降は「実践」の段階に取り組んできました。2018年度は、CSR中期計画の最終年度となる2019年度までに従業員一人ひとりの「志向」「持ち味」を活かすための基盤ができるよう、ダイバーシティ経営の「定着」に取り組みました。

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ダイバーシティマネジメント推進体制グループ横断型の推進組織を構築しています

CSR委員会、人材分科会

CSR委員会は、ダイバーシティ経営を含むCSR全般の施策について審議を行っています。CSR委員会は社長が委員長となり、カンパニープレジデントなど経営層と女性社員、労働組合を含む従業員代表から構成されています。CSR委員会での決議事項は取締役会にも報告しています。
人材分科会は、当社グループにおけるダイバーシティ経営に必要な人材の確保・育成・活躍、働き方改革についての審議・決定・モニタリングを行っています。そして、人事担当役員が委員長となり、各カンパニーから選抜された執行役員・人事部門長から構成されています。人材分科会は、2019年度は9月、3月に計2回開催しました。

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人材・推進体制(~2019年度)

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人材・推進体制(2020年度~)

  • 2020年4月1日付で「CSR委員会」を「サステナビリティ委員会」に改称。

みんなの職場づくりプロジェクトの継続実施

CSR委員会、人材分科会とは別に、従業員一人ひとりにまでダイバーシティ施策を展開する体制として、ダイバーシティ推進活動「みんなの職場づくりプロジェクト」があります。積水化学グループ国内81組織に推進責任者、担当者を設置し、各組織のダイバーシティマネジメント施策が円滑に進むよう取り組んでいます。

周知

ダイバーシティマネジメント方針の周知浸透

2015年11月、積水化学グループにおけるダイバーシティ経営について取締役会、政策会議で審議を行い、「ダイバーシティマネジメント方針」を策定しました。2015年からの継続発信により、属性(性別や障がいの有無など)だけでなく、従業員一人ひとりの「志向」「持ち味」を活かすという積水化学グループとして目指す姿が従業員に浸透してきました。

D-Bookの作成、配布

ダイバーシティマネジメントの周知として、2015年度にD-Bookを、2017年度はD-Book2を作成し、国内グループ全従業員へ配布しました。D-Bookでは、取り組み開始にあたってのトップのコミットメント、考え方や取り組み内容を説明しています。D-Book2では、2015年度以降の取り組みや事例の紹介、2018年度から本格的に活動を開始する働き方改革について説明しています。
ダイバーシティ関連の研修では、このD-Book 2を活用し、従業員に対してさらなる意識浸透を図りました。D-Book2に掲載した「持ち味発見」や「取り組み記入シート」などのコンテンツを利用して、ダイバーシティを自分ごとにする従業員も出てきています。

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フロンティアリーダー研讃会、リーダー研讃会の開催

ダイバーシティマネジメント方針の周知のため、トップダウン方式で説明を行いました。はじめに、2015 年12 月に経営幹部(フロンティアリーダー)200 人を対象にフロンティアリーダー研鑽会を実施し、社長自らがダイバーシティマネジメント推進の意義について説明しました。
続いて、事業部門の部署長1,800 人を対象に、ダイバーシティマネジメント推進の意義を周知する研鑽会を実施するとともに、従業員に対しては、各部署長から説明を行いました。

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ダイバーシティマネジメントの取り組みへの理解と周知

ダイバーシティマネジメントの取り組みへの理解と周知を目的に、積水化学グループのダイバーシティマネジメント方針をビジュアル化したキャッチコピーとシンボルマークを作成しました。
シンボルマークとキャッチコピーは、「みんなの職場づくりプロジェクト」推進責任者と担当者の投票により決定し、さらに、このキャッチコピー、シンボルマークを入れたポスターを作成して各事業所に配布し、取り組みの理解浸透に活かしています。

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  • [キャッチコピー]
    いろんな色、いろんな力
  • [シンボルマーク]
    積水の頭文字Sを用いて、色と幅の違いは多様性を、線の交差は連携を表し、
    未来に向かって活動が輝いていくことをイメージしています。
実践

組織風土づくりの取り組み

組織全体、部署長、従業員全員の3つの側面から取り組みを展開しています。

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「みんなの職場づくりプロジェクト」

2016年12月に組織別改善活動「みんなの職場づくりプロジェクト」をスタートさせました。 「みんなの職場づくりプロジェクト」の目的は、ダイバーシティマネジメントが実現する理想の職場をつくることです。対象は国内グループの159組織で、各組織によって課題が異なることから、組織単位で推進責任者と担当者を設置。推進責任者と担当者が中心になって改善活動を進めています。
2016年度に活動のキックオフとして各組織の理想の姿を描き出し、現状分析・課題の抽出・改善計画の立案を行いました。2017年度からは各組織の課題の改善に着手し、グループ内の152組織が課題抽出に取り組みました。2018年度は取り組みによる変化が表れていくことを目指し、推進責任者と推進担当者だけではなく、各組織内で担当者と従業員が共に活動するための体制を構築し、さまざまな取り組みを行ってきました。
2019年度は活動を継続できるように、活動組織を人事部門にして81組織に集約しました。「みんなの職場づくりプロジェクト」担当者専用の情報共有サイトを開設し、各組織の取り組みを公開して、取り組み促進を図りました。また、2019年度に実施した従業員意識調査(エンゲージメント調査)の結果を活用させたワークショップを行い、各拠点で結果分析、対策立案を行い、活用できるようにしました。結果、取り組みテーマ数が増加し、より実現性の高いテーマが実施され、改善の成果が出せるようになりました。

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●「みんなの職場づくりプロジェクト」活動イメージ

現れてきた変化の事例(従業員の声)

  • 個々の性格の違いを理解し、褒めると伸びる人、叱ると伸びる人、勝手に動ける人など、その人の志向に合わせた業務の依頼方法に変更した。
  • 本人が考えていることをきちんと聞いて本音を引き出し、目的を持って業務に取り組んでもらうと成長の度合いが全然違うことに気がついた。
  • 男性1名で残業対応していた工場業務を女性2名で時間をずらして作業するように変えたら、定時で作業が完了できるようになった。「工場作業は男性がやるもの」など、女性に対する間違った意識がなくなった。

ダイバーシティマネジメント実践研修

ダイバーシティマネジメントの実現に向けては、キーパーソンである部署長が従業員一人ひとりの「仕事・生活両面における志向」や「持ち味」が異なることを理解し、認め、積極的に活かすことが重要であるため、国内グループ会社の全組織部課長を対象にした「ダイバーシティマネジメント実践研修」を2016 年から継続実施しています。
一人ひとりの「志向」・「持ち味」を活かすマネジメント手法の習得を目的とし、2017 年度までは、部下の持ち味を把握し、部下の持ち味を束ね、組織成果につながるための実践的な取り組みを学び、2018 年度は多面観察による「持ち味を生かすマネジメント」を発揮している度合いを確認しました。2019年度は多面観察で得た気づきをマネジメントに活かすと共に、マネジメント手法のPDCAを型化したハンドブックで確認し、実践での活動の質を高めていく研修を継続実施しています。

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パフォーマンス・データ

ダイバーシティマネジメント実践研修

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
受講者数(人) 1,168 1,723 1,736 1,482

年代別キャリアプラン研修

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
受講者数(人) 1,276 1,429 1,745 1,759

みんなの職場づくりプロジェクト

2017年度 2018年度 2019年度
活動組織数 159組織 178組織 81組織
  • 組織:積水化学国内グループ会社で経営幹部にひもづけられた組織