健康経営

マネジメント・アプローチ

従業員の健康推進のための5つの取り組み

積水化学グループは、「従業員は社会からお預かりした貴重な財産である」という考えのもとに、従業員の心身の健康推進に取り組んでいます。この取り組みをさらに進めるため、積水化学が目指す健康経営の理念やあり方をまとめた「健康宣言」ならびに健康経営基本方針を、2019年3月に制定しました。当社グループが目指す健康をWHO憲章の健康の定義であるWell-Beingとし、こころ、からだ、そしきのWell-Beingを目指しています。すべての従業員のWell-Being達成および当社グループの長期ビジョンに掲げている「活力あふれるいい会社」の実現に向けて、5つの取り組みで中長期の目標を設定しています。

  • 「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
    健康宣言の認知度は前年度から12.1%増加し64.3%です。
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また、健康経営により以下の経営課題の解決を目指しています。

  • 1.
    健やかな心身で生産性向上に貢献
  • 2.
    少子高齢化への対応
  • 3.
    エンゲージメントスコア向上への貢献
  • 4.
    Well-Being 文化の創造と醸成

戦略マップ

弊社では4つの経営課題の解決に向け健康経営戦略マップを作成し、施策への期待と効果を評価しながら健康推進に取り組んでいます。

取り組み1.健康診断と生活習慣病対策

セキスイ健康保険組合(以下、健保)とのコラボヘルスの充実を図り、グループ全社で統一した健康診断を実施しています。2018年10月から健保とグループ全社共通の健康管理システムを導入しました。
なお、2015年より、50人未満の事業場に対応できるセキスイ・ヘルス・ネットワーク(SHN)を構築し、小規模事業場も含めて健康増進を推進しています。
生活習慣病対策では、ブレスロー博士の7つの健康習慣応援プログラムを2020年度より開始しました。グループ内での7つの健康習慣の認知度は前年度から15.1%増加し59.7%、7つの健康習慣のうち4つ以上実施している人は0.7%増加し59.0%でした。2022年度までに認知度と4つ以上実施している人ともに、100%を目指します。

  • コラボヘルスとは、健康保険組合などの保険者と企業が協力し合い、労働者やその家族の健康増進を効果的および効率的に行うこと。

取り組み2. メンタルヘルス

積水化学グループでは、メンタルヘルス対策として以下の取り組みを行っています。

1.ストレスチェックの活用
法律で定められているストレスチェックを最大限に活用することを目指しています。具体的には、努力義務である集団分析、職場環境改善までをストレスチェックの一環ととらえて、50人未満の事業場を含むグループ全社で実施しています。2019年度より集団分析をグループ内で必須化し、人事部厚生・健康支援グループ健康推進室(以下、健康推進室)におけるグループ全社の集団分析を100%実施し、2020年度は84%の事業場が事業場ごとに集団分析を実施しています。健康推進室の支援による職場環境改善は、2020年度は2社2事業場に実施しています。

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2019 年度の健康いきいき職場づくりの集合研修の様子(現在はオンラインで実施)

2.Webによるストレスマネジメント研修
環境変化の大きい、新任管理職・中途採用者(キャリア入社者)・海外赴任者に対してストレスマネジメント研修を実施し、ストレスのセルフコントロール指標の前後で向上が見られるなどの効果が得られています。2020 年度より媒体を電話からWebに変更し、より受講しやすくしました。

3.安心して気軽に相談できる相談センターの充実
積水化学グループで働く従業員であれば雇用形態にかかわらず誰でも利用できる相談センターを設置し、セーフティネットとしての機能を強化しています。

取り組み3. 安心して働ける職場と制度

化学物質や作業姿勢、騒音など職場に存在するさまざまな健康障害要因に対して、労働安全衛生マネジメントシステムの活用などを通じてグループ全体で改善活動を推進しています。また、健康な従業員だけでなく、病気を抱える従業員が配慮された環境の中で安心して働くことができるよう各種社内制度の充実に努めています。

取り組み4. グループ一体での取り組み

健康経営推進をグループ一体で取り組むために、健康経営優良法人大規模法人部門のグループ適用を進めています。2017年度のグループ適用5社から始まり2020年度は30社に増えました。事前アセスメントにより、健康増進活動に取り組んでいるグループ会社をグループ適用対象としています。事前アセスメントで足りない部分があった場合は、健康推進室が体制づくりや取り組みの支援を実施しています。2019年度からは適用会社の情報交換会を開始し、各社ごとに健康経営目標を作成、達成度を健康推進室がまとめる仕組みをつくりました。
また、全事業場(約300事業場)に健康管理責任者と担当者を配置して、確実に健康経営が推進されるよう体制を整備しています。

取り組み5. 働きがいと生産性の向上

生産性指標の確立を目指し、健康推進による生産性向上の見える化を図るとともに、上記4つの取り組みを確実に実施することで、働きがいと生産性の向上を目指していきます。
2019年度から「プレゼンティーズム※1」と「アブセンティーズム※2」の測定を開始しました。新型コロナウイルスの影響で拡大した在宅勤務関するアンケートを3回実施し、プレゼンティーズムの低下を確認したため、在宅勤務時のIT環境整備などの施策を積極的に展開しました。プレゼンティーズムは2019年度と比較して悪化傾向にあり、新型コロナウイルスによる影響が考えられるため引き続き注視していきます。アブセンティーズムに関しては2019年度から2020年度で0.35日改善していました。

  • ※1 疾病就業:
    心身の状態の不調から本来発揮されるべきパフォーマンスが低下している状態
  • ※2 病気欠勤:
    病気や体調不良などにより会社を欠勤すること

また2021年度より21項目あるKPIから主要KPIとして以下の6項目に注力していきます。

  • ハイリスク者該当率
  • 7つの健康習慣実施率(4つ以上)
  • 理想的健康状態にいる人率(2021年度より開始)
  • 職場環境改善実施率
  • メンタルヘルス長欠者率
  • 主観的Well-Being指標(2021年より開始)
  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
積水化学グループ健康宣言認知度(%) - - 52.5 64.3
7つの健康習慣認知度(%) - - 44.6 59.7
7つの健康習慣4つ以上実施率(%) - - 58.3 59.0
健康経営優良法人大規模法人部門
グループ適用会社(数)
5 20 28 30
プレゼンティーイズム(%) - - 81.1 65.5
アブセンティーイズム(日) - - 1.62 1.27
主な取り組み

7つの健康習慣応援プログラム

本プログラムはブレスロー博士が提唱した7つの健康習慣を基盤に、従業員の健康寿命の延伸およびいきいきと仕事に臨んでもらうことを目的とし、2020年度より始動しました。「朝食」「間食」「運動」「体重」「睡眠」「喫煙」「飲酒」の全7項目それぞれに適切な習慣の基準を設け、2028年にはすべての従業員が6項目以上実施していることを目指しています。

健康推進室では、2019年度より適切な健康習慣の知識の獲得と実行支援としてeラーニングの配信を開始しました。各項目の適切な健康習慣について紹介し、健康習慣の定着度については経年でアンケート調査を実施しています。また2020年度からは健康促進アプリ(以下、七冠王アプリ)も導入しました。さらにプログラムの周知活動の一つとして、全従業員へ携帯用のスクラッチキャンペーン付きカードを配布しています。

2020年度は10月と2月にウォーキングイベントを開催し、延べ1,244名が参加しました。また、長期的にアプリを利用してもらい健康の維持・増進につなげられるよう、行動ポイントを付与し、獲得ポイントに応じた賞品も用意しました。アプリを利用している従業員からは「在宅勤務が始まって体重が増えたが、アプリを使い始めて健康を意識するようになって、減量に成功しました」、「毎回楽しくイベントに参加しています」といった声も届いており、楽しみながら健康の維持・増進に繋がる支援を行っています。

また、統計分析によりアプリ利用者は非利用者よりも睡眠時間が増加することと、7つの健康習慣の認知度が高いことが明らかとなりました。

今後は、2022年には7つの健康習慣の認知度と4項目以上実施している人、ともに100%を目指して活動を促進していきます。

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女性の健康課題への取り組み(全従業員対象eラーニング)

積水化学グループでは、女性に限定した健康教室に加え、2019年度より全従業員を対象に「女性の健康」eラーニングを実施しています。全ての従業員が生物学的に女性特有の健康課題があることを理解し、互いに支え合える職場風土の構築を目指しています。

職場環境改善活動

2020年度のストレスチェック集団分析の結果により、総合健康リスクが120以上の事業場において重点的に職場環境改善を行っています。特に生産工場では職場環境による負担感が大きく、一例としてA事業場では、腰痛に関する愁訴が50%を超えていました。

そこで、重量物の取扱いや作業姿勢に着目し、各工程における腰痛リスクの評価を行い、腰痛や作業による負担感の低減を目指し改善活動を行っています。

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    • 作業姿勢が健康に与える影響を検討する作業姿勢

「健康経営銘柄2021および健康経営優良法人2021(大規模法人部門(ホワイト500))」に認定

積水化学は、全社的な視野で従業員の健康に関する課題解決に取り組んでいることが認められ、「健康経営銘柄2021」に選定されました。また、当社グループ国内関係会社30社とともに5年連続で「健康経営優良法人2021大規模法人部門(ホワイト500)」に認定されました。

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パフォーマンス・データ
認定法人名 左記法人とともに認定された法人名
積水化学工業株式会社 積水メディカル株式会社
北海道セキスイハイム工業株式会社
セキスイハイム東北株式会社
セキスイファミエス東北株式会社
東北セキスイハイム不動産株式会社
セキスイハイム工業株式会社
東京セキスイハイム株式会社
東京セキスイファミエス株式会社
セキスイハイム中部株式会社
セキスイファミエス中部株式会社
セキスイハイム近畿株式会社
セキスイファミエス近畿株式会社
セキスイハイム中四国株式会社
セキスイファミエス中四国株式会社
中四国セキスイハイム不動産株式会社
中四国セキスイハイム工業株式会社
セキスイハイム九州株式会社
セキスイファミエス九州株式会社
九州セキスイハイム不動産株式会社
九州セキスイハイム工業株式会社
千葉積水工業株式会社
西日本積水工業株式会社
積水ホームテクノ株式会社
積水成型工業株式会社
四国積水工業株式会社
九州積水工業株式会社
積水ヒノマル株式会社
積水武蔵化工株式会社
積水マテリアルソリューションズ株式会社
積水フーラー株式会社
  • 健康経営優良法人2020大規模法人部門~ホワイト500~認定法人一覧より

ストレスチェック受検率

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
受検率(%) 72.0 81.9 87.1 92.5 93.9
  • ストレスチェック実施対象会社:セキスイ健康保険組合に加盟している会社(一部関係会社除く)