ステークホルダーとの対話

ステークホルダーとの対話を深め企業価値の向上に努めています

マネジメント・アプローチ

基本的な考え方ステークホルダーとの建設的な対話を推進

積水化学グループでは、「お客様」「株主」「従業員」「取引先」「地域社会・地球環境」の5つのステークホルダーとの信頼関係を構築するためには、企業価値向上に向けた建設的な対話が重要だと考えています。
ステークホルダーを企業価値向上に向けたパートナーと位置づけ、建設的な対話を通じて、その期待や要請を把握し、社会全体の課題を共に解決していくことが、積水化学グループにとっての大きな事業機会につながります。
ステークホルダーと共存共栄の関係をつくり、持続的な成長をさらに進めていきます。

ステークホルダーエンゲージメントの促進ステークホルダーからのご意見を企業活動に反映

全てのステークホルダーとの建設的な対話促進については、代表取締役経営戦略部長の責任の下、ESG 経営推進部がその役割を担っています。そして、ステークホルダーの皆さまからいただいた様々な評価やご意見は、社長を委員長とする取締役メンバーで構成されたCSR 委員会で報告し、適切に企業活動に反映させるよう努めています。
なお、2018 年度に各エンゲージメントを通じてステークホルダーの皆さまから提起された重要な懸念事項はありません。

主な責任および主なコミュニケーション窓口とコミュニケーション方法

ステークホルダー 積水化学グループの責任 窓口 コミュニケーション方法 頻度
お客様 私たちはお客様の声に真摯に耳を傾け、際立つ技術と品質で、指名され続ける製品・サービスを提供し、お客様と長期的な信頼関係を築くよう努めます。
    • CSR担当部門
    • 品質管理担当部門
    • 営業部門
  • お客様相談室(お問い合わせ対応)
  • CSアンケート(顧客満足度調査)
  • 営業活動
  • ウェブサイト、ソーシャルメディア
  • 展示場、展示会・イベント
  • 日常的
  • 随時(各カンパニー、事業場、営業所で都度実施)
  • 日常的
  • 日常的
  • 随時(会場でアンケートや対話を通じて実施)
株主 私たちは株主の皆様の期待に応えるため、高い資本効率、公正・公平な情報開示、利益の適正な還元、持続的な成長による企業価値の増大に努めます。
  • 総務担当部門
  • IR担当部門
  • 広報担当部門
  • CSR担当部門
  • 株主総会
  • 経営説明会
  • 統合報告書
  • ESG評価機関からのアンケート対応
  • 1回/年
  • 2回/年
  • 1回/年発行
  • 随時(問い合わせ順に対応)
従業員 私たちは従業員のチャレンジ精神をサポートし、一人ひとりが際立ち、多様な人材が活躍する、働きがいのある職場作りを推進します。
  • 人事担当部門
  • 安全担当部門
  • 法務担当部門
  • CSR担当部門
  • 広報担当部門
  • 上司/部下との個人面談
  • カウンセリング
  • 労使協議
  • 中央安全衛生委員会
  • 社内通報制度
  • 従業員満足度調査
  • 従業員各種アンケート
  • 経営層との対話
  • イントラネット・社内報
  • 定期的
  • 随時(社内産業カウンセラーや外部の臨床心理士による、希望者へのカウンセリング)
  • 定期的
  • 1回/年
  • 随時(相談・通報があったものについて対応)
  • 1回/3年
  • 随時(社内発行物、各種研修などのアンケートを実施)
  • 定期的
  • 随時(都度、情報を更新)、4回/年
取引先 私たちは、資材調達にあたり、オープン、公平・公正、法令遵守、相互信頼、環境配慮を基本としています。お取引先とのパートナーシップを深め、公正な取引により共存共栄を図ります。また、お取引先のご協力のもと、CSRの推進に取り組みます。
  • 購買担当部門
  • 法務担当部門
  • CSR担当部門
  • 購買活動
  • 仕入先説明会
  • CSR調達アンケート
  • お取引先からの相談・通報窓口
  • ウェブサイト
  • 日常的
  • 定期的
  • 1回/年
  • 随時(相談・通報があったものについて対応)
  • 随時(都度、情報を更新)
地域社会 私たちは事業を通じた地域の発展への貢献、地域との共生、環境保全という視点を重視しています。各地域のニーズに合った施策を考え、実行し、信頼される事業活動を推進します。
  • CSR担当部門
  • 工場、事業所
  • 広報担当部門
  • 従業員によるボランティア活動
  • NPO・NGOとの対話
  • 学習支援(講師派遣、工場見学会など)
  • ニュースリリース
  • 定期的
  • 随時(活動の前後で必要に応じて実施)
  • 定期的
  • 随時(都度、最新情報を掲載)
地球環境 私たちは“生物多様性が保全された地球”の実現に向けて、環境貢献製品の市場拡大と創出、環境負荷の低減、自然環境の保全に取り組みます。
  • CSR担当部門
  • 工場・事業所
  • 営業担当部門
  • 購買担当部門
  • 従業員によるボランティア活動
  • NPO・NGOとの対話
  • 営業活動
  • 購買活動
  • 定期的
  • 随時(活動の前後で必要に応じて実施)
  • 日常的
  • 日常的
主な取り組み

ステークホルダーとの対話多様なコミュニケーション方法を通じて対話

昨年度に引き続き、住宅販売会社の経営幹部層がお客様のご意見を直接お伺いする「CAT(Customer And Top)ミーティング(2018 年度:284 回開催、2,125 人参加)、毎年参加しているエコプロでのお客様とのコミュニケーション、投資家や調査機関との面談、取引先とは「ハイム共栄会」などの場を通じて対話を実施しました。従業員に対しては、社長をはじめとした経営層が直接従業員と対話をする場の設定、アンケートを通じたCSR 活動に対する従業員の意見や要望の収集活動を行いました。これらの社内からの意見や要望をはじめ、CSRレポートなど公開情報に対する社外からの意見や要望をもとに、CSR の推進に役立てています。

従業員との対話経営層と従業員が直接対話をする「トップと語ろう」を開催

積水化学グループでは、会社を取り巻く問題点や仕事上の課題を解決していくためにも、経営層と従業員の対話が不可欠だと考えており、2002年度より、従業員が経営層と直接対話をする機会を設けています。
2018年度は、経営トップと従業員の直接対話の場として、国内3ヶ所、海外1ヶ所で「トップと語ろう」を開催しました。中期経営計画でもクローズアップされている「働き方改革」をテーマに対話を実施。会場となった事業所や近隣事業所の従業員が参加し、カンパニーや職場環境の異なる従業員同士で、まったく別の視点からの意見交換が活発にかわされました。その中から従業員の意見として、働き方改革に対する疑問や、経営層に期待することなどが提起され、参加役員と直接対話を実施しました。
2017年度の対話から得られた意見を参考に、2018年度は労働時間削減や有給休暇取得率の促進、働き方改革投資による職場の生産性の向上への取り組みを実行してきました。まだ「意識改革が必要」など効果が実感できていないという声などあり、今後の取り組みに反映していくよう努めていきます。

  • 7-010

従業員と直接対話をする髙下社長

投資家との対話理解の促進に向けた直接対話を継続

CSRに取り組む企業に対して積極的に投資を行うESG 投資への関心が高まり、格付機関による調査も活発に行われています。
積水化学グループは、事業領域が多岐にわたることからグループ全体の事業内容やCSR の取り組みについて、十分かつ正しく理解してもらうためには、個別に丁寧な説明をすることが重要だと考えています。
CSR 中期計画では「投資家と経営層の積極的なエンゲージメント」を重要課題の一つとして掲げています。そして、企業価値や持続的成長を外部の目で見た時にどう映っているのかを把握するため、70 回以上の対話実施を中期目標とし、欧州をはじめとしたESG 投資の評価・格付機関や国内外の金融機関、投資家との直接対話を継続的に実施しています。2018 年度は、87回のエンゲージメントを実施しています。
さらに、2017 年度に引き続き、関東地方在住の株主を対象に「株主経営説明会」を開催したほか、当社株主を中心とした国内機関投資家へ当社グループの取り組みを直接説明し、対話する機会を設けるための「ESG スモールミーティング」を初めて開催しました。
また、積水化学のWeb サイトでは、投資家やESG 投資の評価・格付機関を念頭に、統合報告書、定時株主総会招集通知、CSRレポートによる詳細な情報開示を行っています。統合報告書は、2016 年より、従来の経済的価値の説明に、社会的価値に関する活動・成果や積水化学グループの戦略、中期的なビジョン、さらには財務戦略や株主還元方針など活動のベースとなる考え方に関しての説明も加えて編集しています。CSRレポートは、各種の報告書作成ガイドライン等を参考に、社内外のアンケートや第三者からのレビューなどを踏まえ、社会にとっての重要性と積水化学グループにとっての重要性の両方を考慮し編集しています。

  • 7-011

東京で開催した株主説明会

投資家と経営層の積極的なエンゲージメント

2017年度実績 2018年度実績
エンゲージメントの回数 88回 87回
  • エンゲージメントの回数は社長及び担当役員が投資家と対話した回数

コミュニケーションを通じたCSR意識の浸透従業員の理解を深めるさまざまな取り組み

積水化学グループのCSRについて従業員の理解を深めるため、さまざまな取り組みをしています。
2018 年度は、従業員を対象に、CSRと事業の“統合ストーリー”を伝えることを目的とした「サステナビリティレポート」(日本語版・英語版)を作成し、積水化学グループ従業員へ配布しました。
また、積水化学グループのCSR 研修を新入社員、新任基幹職(新任管理職)、グループ会社の従業員を対象に実施しています。
さらに、以下のようなコミュニケーション・ツールを活用することで、当社グループのCSR 概念の浸透を進めています。

  • 積水化学グループのCSR 概念を説明している「私たちのCSR」(日・英・中・独・西・蘭・泰の7 言語)など、各種CSR 関連資料(イントラネットへ掲載)
  • 積水化学グループの最新CSRトピックスの周知を目的としたメールマガジン「CSR navigator」(従業員に社内メールで配信)

これらの各コミュニケーション・ツールおよびCSR 関連資料は、イントラネットから従業員が自由にダウンロードできるようにするとともに、入社時やCSR 関連の研修等を実施する際など、必要に応じて、正規・非正規を問わず全ての対象従業員に配布しています。
なお、アメリカ、ヨーロッパの各統括会社では、それぞれの統括エリアのグループ会社の従業員に対して、CSR 関連の情報を発信しています。ヨーロッパでは月1回イントラネットに掲載し、アメリカでは冊子「News Wave」を発行しています。

サステナビリティレポート

  • 7-012
  • 7-013
  • 日本語

  • 英語

私たちのCSR

  • 7-014
  • 7-015
  • 7-016
  • 7-017
  • 7-018
  • 7-019
  • 7-020
  • 英語

  • 日本語

  • 中国語

  • ドイツ語

  • オランダ語

  • スペイン語

  • タイ語

ステークホルダーへの価値配分GRIスタンダードを参考に、経済的な価値配分を算出

積水化学グループでは、GRIスタンダードなどを参考にして、財務諸表に基づきステークホルダー別に、その配分状況を算出しています。ステークホルダーとのエンゲージメントによってもたらされる事業および社会的価値を定量化・見える化して把握することで、CSRを加速させていきます。

(単位:百万円)
ステークホルダー 金額の算出方法 2016年度 2017年度 2018年度
株主 配当金 16,063 19,064 20,615
取引先 売上原価、販売費・一般管理費(人件費除く) 778,623 811,642 840,514
従業員 労務費、販売費・一般管理費のうちの給料および手当て、賞与引当金、退職給付引当金 190,676 196,554 206,511
地域社会 寄付 186 150 165
地球環境 環境保全コスト 16,506 22,569 21,882
政府・行政 法人税、住民税、事業税 23,396 23,393 22,261
債権者 営業外費用のうちの支払い利息 610 533 480