ステークホルダーとの対話

ステークホルダーとの対話を深め企業価値の向上に努めています

マネジメント・アプローチ

基本的な考え方ステークホルダーとの建設的な対話を推進

積水化学グループでは、「お客様」「株主」「従業員」「取引先」「地域社会・地球環境」の5つのステークホルダーとの信頼関係を構築するためには、企業価値向上に向けた建設的な対話が重要だと考えています。
ステークホルダーを企業価値向上に向けたパートナーと位置づけ、建設的な対話を通じて、その期待や要請を把握し、社会全体の課題を共に解決していくことが、積水化学グループにとっての大きな事業機会につながります。
ステークホルダーと共存共栄の関係をつくり、持続的な成長を更に進めていきます。

ステークホルダーとの対話多様な対話方法を通じて、ご意見を企業活動に反映

昨年度に引き続き、住宅販売会社の経営幹部層がお客様のご意見を直接お伺いする「CAT(Customer And Top)ミーティング」(2017年度:345回開催、2,418人参加)、投資家や調査機関との面談、「ハイム共栄会」等の取引先や、毎年参加しているエコプロにおけるコミュニケーションの場を通じて対話を実施しました。
従業員に対しては、社長をはじめとした経営層が直接従業員と対話をする場の設定、CSRレポートのアンケートを通じたCSR活動に対する従業員の意見や要望の収集活動を行いました。これらの社内からの意見や要望をはじめ、CSRレポートなど公開情報に対する社外からの意見や要望をもとに、CSR経営の推進とCSRレポートの制作に役立てています。
また、全てのステークホルダーとの対話促進については、取締役経営戦略部長の責任の下でCSR経営推進室がその役割を担っています。そして、ステークホルダーの皆さまからいただいた評価やご意見は、社長を委員長とする取締役メンバーで構成されたCSR委員会で報告し、適切に企業活動に反映させるよう努めています。
なお、2017年度に各エンゲージメントを通じてステークホルダーの皆さまから提起された重要な懸念事項はありません。

主な責任および主なコミュニケーション窓口とコミュニケーション方法

ステークホルダー 積水化学グループの責任 窓口 コミュニケーション方法
お客様 私たちはお客様の声に真摯に耳を傾け、際立つ技術と品質で、指名され続ける製品・サービスを提供し、お客様と長期的な信頼関係を築くよう努めます。
  • CSR担当部門
  • 品質管理担当部門
  • 営業部門
お客様相談室(お問い合わせ対応)、
お客様満足度調査、日常の営業活動、
ホームページ、展示場・展示会・イベント
株主 私たちは株主の皆様の期待に応えるため、高い資本効率、公正・公平な情報開示、利益の適正な還元、持続的な成長による企業価値の増大に努めます
  • 広報・IR担当部門
株主総会、株主通信、決算説明会、
アニュアルレポート、社会的責任投資家からの
アンケート対応
従業員 私たちは従業員のチャレンジ精神をサポートし、一人ひとりが際立ち、多様な人材が活躍する、働きがいのある職場作りを推進します。
  • CSR担当部門
  • 法務担当部門
  • 広報担当部門
  • 安全担当部門
  • 人事担当部門
個人面談、カウンセリング、
社内通報制度、従業員満足度調査、
従業員アンケート、経営層との対話、
イントラネット・社内報、労使協議
取引先 私たちは、資材調達にあたり、オープン、公平・公正、法令遵守、相互信頼、環境配慮を基本としています。お取引先とのパートナーシップを深め、公正な取引により共存共栄を図ります。また、お取引先のご協力のもと、CSR経営の推進に取り組みます。
  • 法務担当部門
  • CSR担当部門
  • 購買担当部門
日常の購買活動、仕入先説明会、
CSR調達アンケート、ホームページ
地域社会 私たちは事業を通じた地域の発展への貢献、地域との共生、環境保全という視点を重視しています。各地域のニーズに合った施策を考え、実行し、信頼される事業活動を推進します。
  • CSR担当部門
  • 工場・事業所
  • 広報担当部門
従業員によるボランティア活動、
学習支援(講師派遣、工場見学会等)、
ニュースリリース
地球環境 私たちは“生物多様性が保全された地球”の実現に向けて、環境貢献製品の市場拡大と創出、環境負荷の低減、自然環境の保全に取り組みます。
  • CSR担当部門
  • 工場・事業所
  • 営業担当部門
  • 購買担当部門
従業員によるボランティア活動、
NPO・NGOとの対話、日常の営業活動、
日常の購買活動
主な取り組み

従業員との対話経営層と従業員が直接対話をする「Vision Caravan 2017」を開催

積水化学グループでは、会社を取り巻く問題点や仕事上の課題を解決していくためにも、経営層と従業員の対話が不可欠だと考えており、2002年度より、従業員が経営層と直接対話をする機会を設けています。
2017年度は、経営トップと従業員の直接対話の場として「Vision Caravan 2017」を開催しました。国内および海外4地域(北米、欧州、中国、ASEAN)のグループ会社において、社長をはじめ取締役が自ら各地を訪問し、積水化学グループの歴史や理念の紹介、2017年度から始まった中期経営計画の説明をしました。海外グループ会社において、社長との直接対話は、2017年度が初めての機会となりました。
国内グループ従業員との「Vision Caravan 2017」では、さらに一歩踏み込んだテーマで、日本の社会課題であり、中期経営計画でもクローズアップされている「働き方改革」について、活発な意見交換が行われました。従業員から提起された意見は、今後の「働き方改革」の具体的な取り組みに反映していきます。

投資家との対話理解の促進に向けた直接対話を継続

CSRに取り組む企業に対して積極的に投資を行うESG投資への関心が高まり、格付機関による調査も活発に行われています。積水化学グループは、事業領域が多岐にわたることからグループ全体の事業内容やCSRの取り組みについて、十分かつ正しく理解してもらうためには、個別に丁寧な説明をすることが重要だと考えています。
CSR中期計画では「投資家と経営層の積極的なエンゲージメント」を重要課題の一つとして掲げています。そして、企業価値や持続的成長を外部の目で見た時にどう映っているのかを把握するため、200回以上の対話実施を中期目標とし、欧州をはじめとしたESG投資の評価・格付機関や国内外の金融機関、投資家との直接対話を継続的に実施しています。2017年度は、88回のエンゲージメントを実施しました。
また積水化学のWebサイトでは、投資家やESG投資の評価・格付機関を念頭に、詳細な情報開示を行っています。

投資家と経営層の積極的なエンゲージメント

2017年度実績
エンゲージメントの回数 88回
  • エンゲージメントの回数は社長及び担当役員が投資家と対話した回数

コミュニケーションを通じたCSR意識の浸透従業員とのコミュニケーション・ツールを拡充

積水化学グループのCSRの取り組みについて、従業員の理解を深めるため、さまざまなコミュニケーション・ツールを活用しています。
積水化学グループのCSR概念を説明している「私たちのCSR」(7言語:日・英・中・独・西・蘭・泰)や、積水化学グループの70年間の歩みや際立ちをまとめた70周年記念誌(2言語:日・英)を作成しました。70周年記念誌においては、国内外の全グループ会社に配布しました。 また、メールマガジン「CSR navigator」を従業員に配信し、積水化学グループの最新のCSRトピックスをお知らせしています。
その他にも、2017年度は、積水化学グループの国内全従業員を対象として配布している社内報に、積水化学グループのCSRの重要テーマについて、解説ページを掲載しました。
このような各コミュニケーション・ツールおよびCSR関連資料は、イントラネットから従業員が自由にダウンロードできるようにするとともに、新入社員の入社時やCSR関連の研修等を実施する際など、必要に応じて、正規・非正規を問わず全ての対象従業員に配布しています。

ステークホルダーへの価値配分GRIスタンダードを参考に、経済的な価値配分を算出

積水化学グループでは、GRIスタンダードなどを参考にして、財務諸表に基づきステークホルダー別に、その配分状況を算出しています。ステークホルダーとのエンゲージメントによってもたらされる事業および社会的価値を定量化・見える化して把握することで、CSR経営を加速させていきます。

(単位:百万円)
ステークホルダー 金額の算出方法 2015年度 2016年度 2017年度
株主 配当金 14,299 16,063 19,064
取引先 売上原価、販売費・一般管理費(人件費除く) 814,883 778,623 811,642
従業員 労務費、販売費・一般管理費のうちの給料および手当て、賞与引当金、退職給付引当金 191,611 190,676 196,554
地域社会 寄付 148 186 150
地球環境 環境保全コスト 16,080 16,506 22,569
政府・行政 法人税、住民税、事業税 15,007 23,396 23,393
債権者 営業外費用のうちの支払い利息 1,147 610 533