私たちの想い

「地球環境の向上」や「くらしの向上」などの社会課題解決への貢献を実践するためには、貢献を続けるための持続経営力が重要になります。「持続経営力」を向上させるために、重大なインシデント(安全、品質、経理、法務・倫理、情報管理)の発生回避を図ります。

積水化学グループでは、「ガバナンス(内部統制)」を、ステークホルダーから信頼される企業であり続けるための根幹と位置づけています。これからも社会課題解決への貢献を続けていくためには、社会からの信頼を損なう、企業価値を大きく毀損するインシデントの抑止が不可欠と認識しており、グループ、グローバルでの内部統制のたゆまぬ強化を目指します。

貢献を続けるために大切なこと

安全

トップから現場最前線まで全員でリスク低減に取り組み、「ゼロ災」を追求します。

積水化学グループでは、従業員が安全に安心して働くことができる職場づくりは企業としての責任であり経営における最重要課題のひとつと考えています。そして、①~⑤の5 つのテーマを柱とするトータルセーフティー活動(労働災害ゼロ、設備災害ゼロ、通勤災害ゼロ、疾病長欠ゼロ)に取り組んでいます。安全教育や危険への感受性を高めるための取り組みとともに、「定めたルールを守り、守らせる」風土づくりにも力を入れています。

※ 積水化学グループが推進する「機械安全」活動の名称。生産設備の不安全箇所に対し本質安全設計方策及び安全防護による改善を推進している。

エンゲージメントDriveプロジェクト

社長をはじめ各部門のトップが「ゼロ災」を率先し追求しています。

サステナビリティレポート「重大インシデントの抑制 安全」

安全監査の実施

全社的な安全管理活動上の課題に取り組んでいます。

品質を守る

品質を支えるのは現場でのモノづくり、品質コンプライアンスの遵守を重視しています

積水化学グループでは、品質コンプライアンスの遵守を重視しています。特に品質不正やデータの改ざんについては、品質改善に関する投資の不足、サプライチェーンからのさまざまなプレッシャー等により発生するリスクがあるとの仮説のもと、そのリスクの根本断ちをするために、2020 年から「新品質マネジメントシステム体系の構築」「品質データのデジタル化、堅牢化」に取り組んでいます。

品質マネジメントシステムの再構築

日常管理のチェック、是正処置、内部監査、品質教育等に効果的に活用しています。

品質に関するガイドラインの制定

バリューチェーン全体で一貫した品質管理の向上に活用しています。

法務・倫理

グローバル規模で、コンプライアンス経営を強化しています。

積水化学グループでは、2003 年に「コンプライアンス宣言」を制定し、「社会への貢献」「信頼される企業」「法やその精神の遵守」などの考え方を基本として、当社グループの理念体系および企業行動憲章に掲げられた精神に則り、コンプライアンスを通じて社会から高い信頼を獲得する姿勢を明確にしてきました。当社グループが広く社会から信頼されるよう、コンプライアンス意識の向上に今後も取り組んでいきます。

コンプライアンス意識の浸透

全従業員への周知徹底を促進しています

コンプライアンス・マニュアル
グローバル・コンプライアンス・マニュアル(英語版)
携帯に便利な名刺サイズのコンプライアンス・カード
サステナビリティレポート 「重大インシデントの抑制 法務・倫理」

情報管理

さまざまな情報リスクに対し、実効性のある管理体制を整えています。

積水化学グループ全社でサイバーセキュリティ対策への取り組みを強化するため、グループ全社の情報セキュリティ方針を策定し、社内外に公表しています。

サステナビリティレポート 「重大インシデントの抑制 情報管理」

リスクマネジメント

リスクマネジメント体制のさらなる強化でリスク感性と活動の質を高めています。

積水化学グループでは、リスクを未然に防ぐ「リスク管理」と、重大な危機事象に対処する「危機管理」を一元化したリスクマネジメントを実施しています。この一元管理により、組織の状況に応じて、常に変化するリスクや危機的事象に適応できる体制を構築しています。

ERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)

全社重大リスクをグループ内で共有・管理する体制

企業を取り巻く事業環境が不確実性、複雑性を増す中、当社グループでは、各々の組織の事業目的に関わるさまざまなリスクを網羅的に洗い出しています。そのリスクを「起こりやすさ」と「インパクト」の観点から定量化し、かつ、「全社重大インシデント」につながる可能性が高い全社重大リスクをコーポレート各専門部署が特定し、グループ内で共有・管理するERM 体制を構築しました。定期的に不確定要素を確認することで、ERM の有効性を継続的に検証しています。

サステナビリティレポート「リスクマネジメント」