エスレックB,KX,KW 相溶性

エスレックB・Kは、フタル酸エステル、燐酸エステル、脂肪酸エステル、グリコール誘導体類及び多くの他の可塑剤と相溶するため、物性を巾広くコントロールすることが可能です。
また、エスレックB・Kは架橋性をもっているので、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ニトロセルロースなど多くの樹脂と相溶します。

可塑剤との相溶性

表

脂肪酸エステルは耐寒性がすぐれ、柔軟なフィルムを作りますが、移行性・耐水性は概して不良です。
BPBGは耐油性がすぐれており、BBPとともにフィルムに光沢を与えます。

高ブチラール化グレード(BL−5、BL−S、BM−S、BH−S)は特に優れた相溶性を有し、ニトロセルロースとはいかなる割合においても相溶し、ある種のビニル系樹脂とも相溶します。
尚、接着剤の場合には完全に相溶性がなくても使用されることがありますので、実際のご使用に当たっては、予備試験されることをおすすめします。

他の樹脂との相溶性

表

*相溶性のない樹脂
塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ウレタン、クマロン−インデン
アクリル、酢酸セルロース、塩化ゴム