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【Column】重要なのは「自分の限界を作らないこと」。弱気になっても諦めなかったから見えた未来/内山靖崇

January 20, 2022

重要なのは「自分の限界を作らないこと」。弱気になっても諦めなかったから見えた未来/内山靖崇|SEKISUI×SPORTS「挑戦のTASUKI」|積水化学工業株式会社

誰にも負けない強い意志。
それは持つことよりも、
持続させる方が難しい場合もあります。

「自分にはできないのではないか」
「もう無理かもしれない」
人間なら、そう考えて当然。

そして、そんな状況を抜け出す手法も、
きっと、あまり多くはありません。

「諦めない」とか「共に挑戦を続ける仲間を見つける」とか。
そんな簡単で、一番難しいことが、
重要なのだろうと思います。


中学一年生でアメリカへ移住。
テニスと真剣に向き合う日々の中で、
世界基準を身につけたテニスプレーヤーの内山靖崇選手。

当然、それまでにした苦労と、それ以上の苦しみを、
プロになった後も味わうことになります。


プロの世界で痛感した、世界ランク100位以内の壁

13歳でアメリカのIMGアカデミーへ留学。
4年を過ごした内山選手は、日本へと帰国します。

現在もコーチを務める増田健太郎さんのサポートもあり、プロ挑戦の舞台は東京へ。
ナショナルトレーニングセンターで日本のトップ選手と練習できる環境を与えてもらい、当時の日本代表選手などからアドバイスを受けながら、内山選手は2011年に18歳でプロへと転向しましました。

ただ、思ったように結果は出せません。
その一つが、世界ランク100位以内の壁、でした。

「プロになった当初、大きな目標に掲げたのは『世界ランク100位に入る』こと。それはその当時、松岡修造さんと錦織圭君の2人しか達成していなかったことでした。ただ、やっぱりプロ生活を何年送っても、なかなかそこに近づけない。200位代で過ごす時間が長くて、7年くらいは達成できなかったんです」

苦悩の中、「自分はそこまで行けないんじゃないか」と弱気にもなった内山選手。
しかし、2017年楽天ジャパン・オープンでの優勝がひとつの希望になりました。

「自分が目標にしていたシングルスではないですが、ダブルスで優勝できたんです。自分が力をしっかり出せば世界のトップ選手たちにも勝てる。トンネルの出口に少し光が見えたような、大きな自信になりました。それで改めてシングルスを頑張ろうと思い、2019年10月にやっと世界ランク100位を切れた。目標を達成したのは本当に嬉しかったです」


挑戦を続けていれば、自分の可能性はきっと広がる

プロ生活10年を終えて、今年で11年目。
長くトップクラスで活躍しているために重要なものとは何か。
内山選手は「自分の限界を作らないこと」だと話します。

「なかなかランキングが上がらなかった時、“世界ランキング100位なんて入れないのかな”と思った自分は、情けなかったと思う。結局、目標を達成できたのは、そこで諦めなかったから。だからこそ、今も自分が置かれている立場より、まだまだ上に行けると思っています。それは、最終的にテニスを引退するその日まで続く、挑戦ですね」

テニスのトッププレーヤーとしては、日本代表の一員として。
さらに、その活動は選手だけに留まらず、
2021年には故郷・札幌で『Uchiyama Cup』を開催。
活躍のフィールドを広げ続ける内山選手。
何事にも志高く挑んでいく、その姿勢は、
サポートを受ける積水化学グループへの想いとも重なります。

「大きな挑戦と世界をフィールドに立ち向かっていく姿勢、それは本当に僕自身と重なるものがあるなと思っています。積水化学さんは、社会になくてはならないものを作り上げている企業。それは、テニスの大会を開催したり、テニス界のために何かしたいという僕自身のビジョンと同じだと思っています。なかなかここまで共感できる、ビジョンの重なる企業もあまりないので、勇気をもらっています」

そして、これからの目標をどこに置いているのか、最後に聞きました。

「直近だと、また早く世界ランク100位以内に戻るのと、長くそこに留まり続けたい。やはり100位以内とそれ以外の選手だと戦うステージが変わってくる。実際に一度入って、そこで戦い続ける難しさも感じましたし、簡単にトップ10を目指すと言える話じゃないのも実感した。留まり続ければトップ10~20の選手と対戦する機会もあるので、またそこで自分が経験を積み重ねて、大きな成果を残せる可能性が出てくる。そうすれば、また自分の可能性が広がると思うので、まずはそこが目標です」
その挑戦の日々は、彼を成長させる糧でもありました。
これからも内山選手は、更なる未来に向けて、邁進していきます。