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【Talk Session】早田ひな×積水化学グループ従業員
座談会「挑戦の息吹」後編

「挑戦を支えてくれる存在。誇りに感じて、日々成長」

May 19, 2022

「具体的なイメージを持って取り組めば、現実の自分を超えられる」早田ひな×積水化学グループ従業員 座談会「挑戦の息吹」後編

世界でもトップクラスの卓球選手であり、「女子卓球黄金世代」の一人、早田ひな選手。そして、彼女と同世代で、今後の積水化学グループを担う存在となる若手社員3名。これから未来を築いていく、悩みながらも成長し続ける世代が集まって、「挑戦」をテーマにした座談会を開きました。

大きな目標達成に向けて、一歩ずつ進んでいくそれぞれ。周囲からの応援を受けて、挑戦を続けるために大事なことは何か。スポーツとビジネス、二つの視点から見た、それぞれの『チャレンジ』に耳を傾けます。

【Profile】

  • 早田 ひな(はやた ひな)
    日本生命所属の卓球選手。福岡県北九州市出身。世界ランク6位(2022年第6週現在)。2020全日本選手権 女子シングルス優勝、2021アジア選手権 優勝(女子S、女子団体、混合W)。2021世界選手権 準優勝(女子W、混合W)。月・火・木・金は2部練習、水・土は午前練習で午後はトレーニング。日曜日は基本休日。
  • 松浦 美香(まつうら みか)
    セキスイハイム東北(株)福島北支店 会津営業所 ハイム会津店店長。新築営業としてセキスイハイムを選んでいただいたお客様に、安心・納得の住まいを提供するのが業務内容。中高6年間弓道部。
  • 内田 みのり(うちだ みのり)
    積水化学工業(株)高機能プラスチックスカンパニー 開発研究所 評価分析グループ。電子顕微鏡などを用いながら写真資料を開発者に提供し、開発促進やクレーム対応を行う。小1から20歳まで、14年間剣道。
  • 沖 彩奈(おき あやな)
    積水化学工業(株)環境・ライフラインカンパニー 東日本支店 建築営業部 首都圏建築設備グループ。建築物向け給排水管や、空調設備管の営業を担当。クラシックバレエ、山岳部、少林寺拳法など多彩に経験。
「具体的なイメージを持って取り組めば、現実の自分を超えられる」早田ひな×積水化学グループ従業員 座談会「挑戦の息吹」後編

好きだからこそなんでも挑戦したい

――従業員の方々から早田ひな選手への質問はありますか?

内田:ダブルスでは、ライバル選手や自分と異なるプレースタイルの選手と組んだりしますが、どのように息を合わせていくのですか?

早田:合わせるのは実は得意です!最初はできるだけ、相手の性格や卓球スタイルに合わせて、自分自身をコントロールしています。メンタルの部分も極端に2つで分けると、心を落ち着かせながらプレーするタイプと、ミスしてもいいからやろう!で力を発揮するタイプと、だいたい2つにわかれるんです。そのどちらかを見極めながら、コンビを知り尽くし自分自身を変えていく、ある意味カメレオンみたいな感覚で試合したりしていますね。

沖:卓球に人生をかけようと決めたきっかけがあれば教えてください。

早田:海外で多くの経験を積んで、世界で勝ちたいと意識し始めてからです。中学校2年生の時から海外遠征に行くようになって、基本的に1週間の大会を2大会出ていたので2週間も日本にいない状態が続くようになったんですね。それで学校の勉強も分からないことが増えてきてからは、卓球に人生をかけて夢に向かって頑張ろうと思うようになりました。

松浦:上手くいかない時に、モチベーションを保つために心がけていることはありますか?

早田:個人的には何でもできるようになりたいと思っていて、自分自身がどれだけ強くなれるか、どれだけ勝てるか、自分の卓球の幅をどれだけ広げられるかなど、毎日自分に期待しながら頑張っています。コロナ期間も1年間試合ができませんでしたが、私としては技術を高める時間が1年出来たから何でも試せると前向き捉え、柔軟に取り組んでいたのでモチベーションが下がったことはないです。その根本には、「卓球が好き」という気持ちがあるからだと思います。

目標達成するための試練、時間をかけてでも諦めない

――目標達成・挑戦の成果で感じた喜びや達成感について教えてください。逆に思い通りに進まなかった苦しみ、それをどう乗り越えたのかについても教えてください

早田:どんなに厳しい大会でも目標設定を優勝と決めてスケジュールを組んでいます。計画することが心の準備として、すごく大事。技術修正に関する目標は、試合で無意識にできたら目標達成だと思っていて、試合中に始めてトライする時は意識していないとできなかったりしますが、まず意識した中で良いボールが入っただけでも進歩だと考えるようにしています。難しいことでもできるようになった喜びや達成感を大事にして、緊張した場面でも楽しむことを、自分の中で意識しています。

1つの技術が試合でできるようになるまで、3ヶ月位かかるんですけど、試合でやろうと挑戦したその精神がまず自分にとっては一歩成長。「次の大会に向けて絶対にできるようになっていたい」という楽しみが常に勝るので、色々チャレンジして失敗しても、最終的に楽しんで目標達成することが1番だなと思っています。

松浦:日々お客様とお話ししてセキスイハイムや私の提案を選んでいただいて、お客様に喜んでお引き渡しできることが、1番達成感を感じますね。お断りを受けることもありますが、時間をかけてお話ししたりして、最終的には選んでいただけた方もいらっしゃいます。『松浦さんの粘り強さに負けました』と選んでいただいた方のお住まいが実際に建った時も、すごく達成感があります。お客様が展示場にいらっしゃる時は緊張されるので、話しやすいように、自分のことを話したり親近感を持っていただいたり、お客様が何でも話しやすい雰囲気づくりを心がけています。

「周りのサポートがあってこそ、自分がいる」早田ひな×積水化学グループ従業員 座談会「挑戦の息吹」前編
住宅の構造を説明する松浦さん。展示場では「話しやすい雰囲気づくり」を心がけている

内田:今一緒にやっている仲間が立てた目標を達成したとき、みんなで頑張ってよかったなと思います。自分の目標を達成するより、チーム全体で達成できた時の方が喜びは大きい。その過程でぶつかることもあって、お互い納得するまで2~3時間議論し続けたりしましたが、それでお互い納得して良い形になれば、その時間は無駄にならない。それぞれが理解したうえで、行動するのが目標達成のために非常に重要な手段だと思います。

沖:営業なので自社の製品を使っていただけることが1番嬉しく、達成感を感じます。担当として向き合っているのが、知識の豊富な技術系の方なので、社内の技術の人に確認しながら様々な資料を提出し、最終的に製品を使っていただけた瞬間が1番嬉しいです。逆に思い通りにいかないことも一つずつ解決していけば、採用していただけることもあるので喜びや達成感につながると思っています。

「周りのサポートがあってこそ、自分がいる」早田ひな×積水化学グループ従業員 座談会「挑戦の息吹」前編
内田さんの業務は開発促進などへの対応が中心。こちらは分析依頼に対応する場面

頭を柔軟に、心は勇気を持って挑む

――今後どんなことに挑戦していきたいと思っていますか?

内田:これからは今まで苦手で手を付けてなかった技術を4月から自分で勉強し、周りの協力を得ながら身につけられるよう頑張っていきたいなと思います。私にとってはハードルがすごく高くて、知識的な面や、熟知していないからこそ装置を触る怖さもあります。ですので、勉強するのもそうだし、恐れずに踏み込んで装置をもっと触っていくように挑戦していかなければならないと思っています。

沖:私は、名前を聞けば誰もがわかる著名な建物で、提案を採用してもらいたいと思っています。営業は成果が1番求められるもの。その成果がわかりやすければ、同じ社内での営業担当のなかでも『あそこに使ってもらえたんだね、すごいね』という話にもなります。個人的にも、あの建物で使ってもらったんだと思えると自信になるので、そういった感覚を今後も積み上げていきたいと思います。

「周りのサポートがあってこそ、自分がいる」早田ひな×積水化学グループ従業員 座談会「挑戦の息吹」前編
自社製品を選んでもらうため邁進。打合せでも笑顔を忘れない沖さん

松浦:セキスイハイムでは半年に1回、優秀営業表彰式をやっているのですが、その個人部門で全国トップ10に入りたいというのがひとつの目標です。あと、営業している会津エリアでのセキスイハイムのシェアを1位にしたいなという夢もあります。まずは、1対1でお会いするお客様が喜んでいただける住まいを作るというのが、1番大切にしているところなので、それが結果に繋がったら嬉しいです。

早田:繰り返しになりますが、なんでもできる人になりたいと思っています。卓球もどんどん進化しているので、下の世代のスピードに付いて行けるよう頭を柔軟に、心は勇気を持たないといけないと思っています。自分自身を変えるという挑戦をすることの難しさはありますが、私の良さとしてはそれを常に楽しんでやれるところ。世界1位、そして世界選手権やパリオリンピックで優勝するために、なんでもできる最強な人になりたいと思っています。

――「挑戦を支えてくれる存在」といった意味では、積水化学グループの存在も大きいと思います。企業への想いなどありますか?

早田:今のコロナ禍の状況でなかなか会社にはご挨拶に行けていませんが、ウエアやジャージに『SEKISUI』のロゴを入れて、試合できることを誇りに思っています。その積水化学グループの中でも、こうやって色々な部門で頑張っている方たちの気持ちを背負ってプレーしているのを実感できたので、大会で勝ち上がることが会社への貢献につながり、恩返しになると思ってます。

卓球はテレビなどの地上波で放送されたり、番組ができたり、メジャーなスポーツに変わってきているので、積水の社員の皆さんが『私も頑張ろう』って勇気をもってもらえる選手になりたいと思っています。今日は色々なお話が聞けて、大変参考になりました。私も常に感謝の気持ちを忘れず、上を目指して頑張っていきたいなと思います。

応援を力に、世界へ挑戦

世界の頂点を目指すアスリートと、企業の将来を担う社員。活躍する舞台はそれぞれ違えど、先を見据えて目標を共有し、周囲の応援や支援を、自分の成長とエネルギーに変えて挑戦していく。歴代の先輩から若い世代へ襷をつなげていく、そんな光景の見えた座談会となりました。

すでにパリオリンピックに向けた大きな挑戦へ、歩みを進めている早田選手。どんなこともポジティブに捉え、楽しさに変換するその姿勢からは、言葉を聞くだけで明日への活力がもらえるかのようでした。今後も積水化学グループを担う社員の、力強い挑戦にお互い刺激を与える関係でいられたらと思います。

「挑戦を支えてくれる存在。誇りに感じて、日々成長」早田ひな×積水化学グループ従業員 座談会「挑戦の息吹」後編