社会課題解決貢献力の向上のための教育、
社会・SDGs貢献活動
(姿勢・考え方)
社会課題解決貢献力の向上のための教育の推進
積水化学グループは、サステナブルな社会の実現に向けて「社会課題解決への貢献」と「企業成長」を両立させるために、「持続経営力」「利益創出力」「社会課題解決貢献力」を重要視しています。
サステナビリティ貢献製品の創出と市場拡大を加速させるため、当社グループの従業員を対象に、社会課題の解決に貢献する力(=社会課題解決貢献力)を伸ばす教育を提供しています。
またこの教育で、持続経営力や収益総出力にもつながる思考ができることを目指しています。
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サステナブルな社会の実現に向けた経営の考え方
長期的な教育の推進
当社グループは従業員に対して、現業での経験を通じた成長を後押ししていますが、これに加えて、課題を認識し、その解決のために行動する力を育む教育を実施しています。
知識面での教育に加え、社会課題の解決(=SDGs)を念頭に置いた活動を従業員が主体的に行うことにより、意識の変容を図ります。さらに、社会課題解決貢献力を向上させる活動(=SDGs貢献活動)によって、行動面からも変革を後押していきます。
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社会課題解決に貢献する力を伸ばす教育のイメージ
当社グループは社会課題解決に貢献する力を伸ばすためには、知識と行動のレべルを向上させていくことが重要と考え、社会課題解決に貢献する人材に必要な素養として、8項目(知識4、行動4項目)に整理しています。この8項目を伸ばす教育プログラムを従業員に提供し、定期的にアンケート調査を行うことにより、一人ひとりの知識、行動力の伸長を確認しながら、弱点を補強し、強点を伸ばす教育や活動を推進しています。
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社会課題解決に貢献する人材に必要な知識、行動
環境中期計画における社会課題解決貢献力の向上のための教育
「実践」に向けての変革を支援するプログラム
当社グループは、現中期計画では、前中期計画から実施している社会課題に関する知識や情報をインプットする教育を継続しながら、さらに、社会課題解決に向けた製品・サービスを創出する発展段階の教育をより充実させていきます。
SDGsに基づく社会貢献活動の推進
当社グループは、事業活動を通じた社会課題解決への貢献にとどまらず、社会と関わるさまざまな側面においても企業の特性や資源を活かした社会貢献活動を進めています。活動の柱として、「環境」「次世代」「地域コミュニティ」を主要3分野と位置付けています。また、グループで取り組んでいる社会貢献活動の中で、SDGsに貢献する活動を「SDGs貢献活動」と定義し、推進しています。
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当社グループは、社会課題解決に貢献するためには、SDGsの認識が重要であると考えます。SDGsへの貢献を意識して社会貢献活動に取り組むことで、グループ全体で社会課題解決に貢献する力の向上に取り組んでいます。
社会の一員として社会課題解決のためにどんなことができるのか、SDGsを「道しるべ」として、身近なことから行動につなげていきます。
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社会課題解決貢献力の向上のための教育
現中期経営計画における教育推進体制
積水化学グループは、PDCAを回しながら、従業員の社会課題解決貢献力を向上させる教育を推進しています。
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Plan:
2050年の環境長期ビジョンから「あるべき人材像」を描き、その人材像に到達するためのマイルストーンを設定し、知識と行動力を伸ばすために必要な教育体系を構築しています。
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Do:
教育体系に基づいた教育プログラム(啓発冊子やe-ラーニング、社外講師を招いたオンラインセミナーなど)を定期的に企画、実施しています。
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Check:
従業員の社会課題解決に必要な知識や行動の現状を把握し、自己研鑽を促すため、個人の進捗の目安となる人材指標を構築し、2021年度より運用しています。
従業員を対象に、この指標を活用した社会課題解決貢献力を測るアンケート調査「社会課題解決貢献力チェック」を定期的に実施。社会課題や環境課題に関する知識、行動における強みや弱点、社会課題解決貢献力の伸長を把握しています。 -
Action:
「社会課題解決貢献力チェック」の結果により、目指す姿と現状とのギャップを認識しています。これを踏まえ弱点を補強する教育プログラムを企画し、次年度の教育プログラムに反映しています。
今後も人材指標を活用してPDCAを回しながら、社会課題解決貢献力向上のための教育を継続して進めていきます。
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社会課題解決貢献力向上の教育推進体制
SDGs貢献活動の推進体制
当社グループでは、国内外グループ各社の事業所や従業員により、自主的なSDGs貢献活動を展開しています。
国内外グループ各社の担当者とESG経営推進部が連携して、SDGsの周知とSDGs貢献活動を推進しています。また、活動のPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回しながらSDGsに貢献する企業風土を醸成し、SDGs貢献活動を推進する人材を育成しています。
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社会課題解決貢献力の向上のための教育
社会課題解決貢献力の向上のための教育プログラム(2023年実施内容)
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1.今中期の強化点に即した教育の実施
複合課題を考えるe-ラーニング
2023年度から始動した中期経営計画では、気候変動、資源循環、水リスクと生物多様性といった環境課題が相互に関係することへの認識を新たにし、製品のライフサイクルを通じてトレードオフにならない解決策の検討を強化しています。
この考え方に沿って、複合的な課題について考え「トレードオフにならない行動」や「シナジーを生む行動」について学ぶことを目的としたロールプレイング形式のe-ラーニングを行いました。
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複合的な課題を考えるe-ラーニング
2.弱点補強教育の実施
2023年に国内の従業員を対象に実施した「社会課題解決貢献力チェック」において、点数が低かった項目(弱点)を補強するプログラムを実施しました。
プログラム例:環境関連時事トピックスの配信
新聞やインターネットで気候変動や資源循環に関するニュースが頻繁に取り上げられています。これらがどのような環境課題に関連し、どのような解決策が有効かを従業員に知ってもらうために、環境関連の時事トピックスを配信しました。
また、今起きている環境課題を知り、解決手段を考える一助となるように、社内外の取り組みも紹介しました。
2022年の「社会課題解決貢献力チェック」の結果から、職責別に分けた教育が必要と考え、本プログラムは職責ごとに内容を分けて実施しました。2023年度は日本のカーボンプライシング構想やGX(グリーントランスフォーメーション)を取り上げ、専任担当職を対象にしたe-ラーニングでは業務との関わり、基幹職以上には経営との関わりを説明しました。
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環境関連時事トピックスの配信例
社会課題解決貢献力の人材指標の運用
積水化学グループは、従業員の社会課題解決に必要な知識や行動の現状を把握し、自己研鑽を促すため、個人の進捗の目安となる人材指標を構築し、2021年度より運用を開始しています。
現中期計画においても、引き続きこの人材指標は運用していきます。
具体的には1年に1度、国内の従業員を対象に「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を創造」(Vision 2030)していくために必要な社会課題解決貢献力を測るアンケート調査「社会課題解決貢献力チェック」を実施し、従業員一人ひとりの知識や行動力の伸長を把握しています。
アンケート調査はセルフチェックで行い、どこまでの「知識」を持っているのか、あるいは課題解決につながる「行動」をとっているか、などを確認します。定期的にこのアンケート調査を行うことで、社会課題解決の貢献に対する自己認識がどの程度向上したかを測ります。自己認識が向上すると、各人の業務においても社会課題解決への貢献を意識して活動できるようになると考えています。
2023年度もこの指標によって社会課題や環境課題に関する知識、行動における強みや弱点を把握することができました。アンケート調査の結果に応じて弱点を補強し、強みを伸長させる教育プログラムを推進することにより、効果的な人材の育成を実施しました。
<2023年度の社会課題解決貢献力チェック 結果>
2023年度は、従業員の自己認識を反映しやすいように、「社会課題解決貢献力チェック」の設問を変更しました。またそれを踏まえてベンチマークを取り直しました。
全社の平均点は49点であり、これを現中期経営計画のベンチマークに設定しました。
1年間教育プログラムを実施した後、再度「社会課題解決貢献力チェック」を実施し、ベンチマークからの伸長を把握しました。
23年度2回目の全社の平均点は51点であり、ベンチマークから2ポイント向上しました。
知識、行動の目標までの到達度を確認したところ、知識は59%、行動は45%となりました。この結果より、行動の方が目標に対するギャップが大きいことが分かりました。
職責別に確認したところ、平均点は経営層、基幹職、専任担当職の順に高いという結果でした。この結果から職責別の教育を行う必要があると判断し、基幹職以上と専任担当職に内容を分けたe-ラーニングを実施しました。
今回の調査結果を参考に、2024年度も引き続き職種や職責に応じた層別の教育を計画し、行動変容を促す教育研修を企画、実施していきます。
社会課題解決貢献力チェックの点数の算定基準
定義 |
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算定方法 |
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算定範囲 | 積水化学グループの国内の全従業員のうち、アンケート調査に回答した従業員 |
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平均点の推移
- 従業員の自己認識が反映しやすいように23年度より設問内容を変更し、ベンチマークを取り直した
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「知識」、「行動」目標までの到達度 (%)
- 知識と行動で重みづけが異なるため、加重平均した
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職責別平均点の推移
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分野別 目標までの到達度(2023年度)
- 各分野の平均点を加重平均した図
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:
知識、行動において目標までの到達度が最も高い分野 -
:
知識、行動において目標までの到達度が最も低い分野
「SDGsチャレンジ」で活動を活性化
積水化学グループは、SDGsへの理解や社会課題への関心を高めるための地道な取り組みを進めています。具体的には、グループ各社のSDGs貢献活動に関する情報発信や、担当者とのSDGs関連情報の共有化など積極的に意識啓発を行っています。
2023年度は担当者向けの活動推進勉強会を実施し、社会課題解決と社会貢献活動の関連や活動事例などについて研鑽しました。
また、事業所で実施した活動を改善したり、新たな活動プログラムに挑戦してみようとする取り組みを「SDGs チャレンジ」として応援することで、活動の活性化を進めています。
2023年度の活動結果
SDGs貢献活動として、167件の取り組みが国内グループ事業所で実施され、そのうち51件は「SDGsチャレンジ」の活動でした。
2023年度から2025年度においては、気候変動対策・資源循環・生物多様性保全・地域連携といった社会課題の解決に貢献する社会貢献活動を推奨し、活動の活性化を図っています。
今後もSDGsを視点にした社会貢献活動を通じて、社会課題解決に貢献していきます。
主要3分野の取り組み
環境:社会の基盤となる自然環境の保全
当社グループは、「SEKISUI 環境サステナブルビジョン2050」で掲げている「生物多様性が保全された地球の実現」に向け、自然環境の保全に取り組んでいます。NPO団体などとの協働を通じて、自然保護活動など地域の環境に関する社会貢献活動を各地で展開するとともに、優れた活動を社内で表彰しています。従業員が主体となって活動を実施することで、環境人材の育成と社会課題の解決につながると考えています。
2023年度、グループ事業所では周辺の清掃活動や森林保全活動、環境教育などの取り組みが実施されました。
2023年度に実施・参加した主な社会・SDGs貢献活動事例 (環境分野)
地域社会と協働して、自然環境や生物多様性を守る活動を行っています。
SDGs | 活動内容 | 目的 | 継続性 | 協働・連携先 ![]() |
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海岸林の再生活動「たねぷろじぇくと」 (セキスイハイム東北G) |
地域植生の苗木で海岸林を再生する | 2015年~ | 被災地里山救済・地域性苗木生産 ネットワーク |
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「積水の森」整備活動 (徳山積水工業、積水メディカル・徳山工場) |
森林環境を保全し、森林機能を高める | 2000年~ | 山口県周南農林水産事務所 社会就労センター セルプ新南陽 |
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松尾鉱山跡地での植樹活動 (積水メディカル・岩手工場) |
植樹を行い荒地を森林に再生する | 2007年~ | 一般社団法人東北地域環境計画研究会 |
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新町川の外来水草除去活動 (四国積水工業) |
外来種の水草を除去し、在来種の水草を保全する | 2015年~ | NPO法人西条自然学校 |
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中海・宍道湖一斉クリーンアップ活動 (積水成型工業・出雲工場) | 清掃活動を行い、「中海・宍道湖」の環境を保全する | 2006年~ | 島根県、出雲市 |
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「潤いの森」生き物観察会(課外授業) (千葉積水工業) |
地域の雑木林「潤いの森」で、子ども達が自然の変化について学ぶ機会を提供する | 2015年~ | 市原市立湿津小学校 |
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里山保全活動
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【事業所】積水化学工業(株) つくば事業所/茨城県つくば市
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【協働先】NPO法人つくば環境フォーラム
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【目 的】筑波山麓「すそみの森」の生物多様性を保全する
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【継続性】2012年より活動参画
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【効 果】2023年度:3回開催、従業員29名が参加
地域の貴重な里山環境の保全活動に取り組むNPO 法人つくば環境フォーラムと協働して、これまでに約200本の苗木を植樹。雑木林の整備や自然農法での田んぼ活動を通じて生物多様性の保全に取り組んでいます。
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海外グループの環境保全活動
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【海外法人】SEKISUI S-LEC (THAILAND) CO., LTD.(タイ)
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【活動内容】使用済みペットボトルを寄付して再活用する「WeCYCLEプロジェクト」に2022年より参加しています。従業員が集めたペットボトルはリサイクルされて枕カバーに再生され、地元の病院に寄付されます。2023年度は、使用済みのペットボトル3,340本(50.1kg)を回収して同プロジェクトに提供しました。
主要3分野の取り組み
次世代:子どもたちが健やかに成長できる地域社会づくり
次世代を担う子どもたちが健やかに成長できる社会を目指し、小中高および大学生を対象に、事業の特性を生かしたキャリア教育を実施しています。⼦どもたちが社会の⼀員として⾃⽴した⽣活を送るうえで役立つ知識、技術、考え⽅を習得することを目的としています。
積水化学グループの従業員による化学教室などの出張授業や当社の製品やものづくりからSDGsを学ぶオンライン授業など、さまざまな活動を行っています。
次世代教育の取り組み一覧
活動名 | 目的 | 対象 | 連携先 | 役割分担 | 継続性 | 効果1 (2023年度単年) (人数など) |
効果2 (2023年度 実績を含んだ のべ人数など) |
発展性 | |
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1 | 徳山積水 こども化学教室 (徳山積水工業) |
次世代の子どもたちに化学の魅力を伝える | 未就学児~ 小学生 |
地域の 社会福祉 協議会 |
主催 | 2022年~ | 31人 | 114人 | 継続的な実施 対象者・開催方法の確立 |
2 | 夏休み 子ども大工教室 (九州セキスイハイム工業)) |
次世代の子どもたちの環境意識向上と職人の技の実践による文化的技能の継承 | 小学生 | 自治体 | 共催 | 2022年~ | 15人 | 30人 | 継続的な実施 |
3 | 「おしごとフェスタin大和郡山」への 出展協力 (奈良積水) |
子どもたちが職業体験をすることで、新しい知識、発見を得て、世の中にある様々な職業・企業を知る | 小学生 | 地域の 工業団地、行政 |
共催 | 2019年~ | 262人 | 637人 | 継続的な実施 |
4 | 夏休み子ども 環境バスツアー (積水化学北海道、北海道セキスイハイム工業、北海道セキスイハイム岩見沢展示場の3社協働) |
自然エネルギーを利用した施設を見学し、地球温暖化対策「COOL CHOICE」について学ぶ | 小学生 | 自治体 | 共催 | 2019年~ | 14 | 91人 | 継続的な実施 |
5 | NEW 「チャレンジ! 子ども化学教室」 (滋賀水口工場) |
次世代の子どもたちに化学への関心、探求心を持ってもらう | 小学生 | 地域の福祉事業団体 | 主催 | 2009年~ | 83 | 550人 | •継続的な実施 •地域の福祉事業団体との連携による規模拡大 |
6 | NEW 再生エネルギーに関する出前授業 (積水LBテック) |
次世代の子どもたちの再生可能エネルギーに関する理解を深める | 小学生 | 自治体 | 共催 | 2023年~ | 202 | 202 | 継続的な実施 |
7 | プラスチックを 調べる実験 および工場見学 (四国積水工業) |
次世代の子どもたちがものづくりのおもしろさを感じ、地域産業への理解を深める | 小学生 | 自治体 | 共催 | 2013年~ | 40 | 270 | 継続的な実施 |
8 | 電子教材「EduTownSDGs」を活用した SDGs教育 (積水化学工業) |
次世代の子どもたちがものづくりを通じてSDGsを学び、社会課題の解決のために自ら考え、行動できる力を育成する | 小学校高学年~中学生 | 教科書 メーカー |
•プラットフォーム 構築 •教材提供 •アライアンス参加 |
2018年~ | 5,564 ページビュー※ (※当社関連ページのみ) |
63,950 ページビュー※ (※当社関連ページのみ) |
•Webコンテンツの一部を冊子化し、全国の小中学校への無償配布を継続 •Webコンテンツの更なる拡充 |
9 | SDGsを学ぶ オンライン授業 (積水化学工業) |
学校現場でニーズが高まるSDGsをテーマとして、当社ならではの知見を活かし、次世代の青少年の持続可能な社会づくりにむけた課題解決に必要な知識や行動力を向上させる | 中学生 | 教育支援 企業 |
主催 (教材提供と講師) |
2021年~ | 151人 | 502人 | •オンライン授業により、コロナ禍でも実施可能 •運営体制の確立 |
10 | 化学教室 プロジェクト (高機能プラスチックスカンパニー水無瀬事業所) |
次世代の子どもたちの化学に対する興味、関心を向上させる | 中学生 | 地域の中学校および ご要望頂いた中学校 |
主催 | 2008年~ | 1,882人 | 35,604人 | •教員との協働 •水無瀬研究員のサポート |
11 | 理科授業 (四国積水工業) |
次世代の子どもたちの理科に対する興味、関心を向上させる | 中学生 | 地域の 中学校 |
主催 | 2009年~ | 65人 | 940人 | 継続的な実施 |
12 | NEW SB-University (積水化学工業) |
次世代を担う大学生と当社の間で、価値観や意見を共有し、ディスカッションを行うことにより、サステナブルな社会へのシフトを加速する | 大学生 | イニシアチブ 他企業 |
教材提供と講師 | 2023年~ | 30 | 30 | 継続的な実施 |
Z世代との共創プログラム「SB-University」
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【教育対象】大学生
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【人 数】30名
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【目 的】次世代を担う大学生と当社の間で、価値観や意見を共有し、ディスカッションを行うことにより、サステナブルな社会へのシフトを加速する
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【テーマ】パーパスを掲げた事業でトレードオフにならない社会課題解決方法を考える
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【内 容】当社グループはグローバルで活躍するサステナビリティのリーダーが集うコミュニティ・イベントに大学生30名を無料招待しました。テーマに関する講演を大学生に行った後、大学生は会期中に行われる様々な企業や団体の基調講演やパネルディスカッションを聴講し、サステナビリティに関する理解を深めました。イベントの最後に当社グループが大学生にテーマに沿ったワークショップを実施し、大学生からの発表について質問や講評を行いました。
本プログラムに参加した大学生からは「今まで以上に『パーパス』という言葉が鮮明に描けるようになった」「企業の人と積極的かつ近い距離で関わることができたことで、パーパスを軸にどのように企業経営しているのか、や、企業がどのような視点をもって社会や未来を見て、経営ビジョンを考えているのかを知ることができ、非常に良い学びとなった」などの意見が寄せられました。
海外グループの次世代育成活動
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【海外法人】SEKISUI KYDEX, LLC.( アメリカ)
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【活動内容】米国で毎年恒例の全国“Manufacturing Day”の一環として、SEKISUI KYDEXは地元の高校から120人以上の生徒をサウスキャンパスに受け入れ、製造、プロセス、安全対策、設計とエンジニアリング、持続可能なリサイクル実践におけるキャリアの機会について学びました。 地元の専門学校であるペンシルベニア工科大学も、熱可塑性プラスチックの教育の機会について学生と話すために代表者を派遣してくれました。
主要3分野の取り組み
地域コミュニティ:企業市民としての持続可能な社会づくり
当社グループは、地域コミュニティの一員として社会貢献活動を積極的に展開し、持続可能な社会づくりに貢献しています。地域社会の抱える課題に対して理解を深め、課題の解決につながるよう、地域と協力した「安全・安心の街づくり」や地元小学校の課外授業の開催、開発途上国への支援プログラムなど、さまざまな取り組みを進めています。
2023年度に実施・参加した主な社会・SDGs貢献活動事例 (地域コミュニティ分野)
地域社会と連携して、持続可能な社会を目指す活動を行っています。
SDGs | 活動内容 | 目的 | 継続性 | 協働・連携先 ![]() |
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備蓄品の寄贈(フードバンク支援) (セキスイハイム工業) |
食品ロスを削減し、貧困家庭を支援 | 2023年~ | NPO法人フードバンク埼玉 |
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途上国の学校給食支援「TFTプログラム」 (積水メディカル・つくば工場) |
「TABLE FOR TWO」プログラムへの参加を通じて、途上国の学校給食を支援 | 2022年~ | 特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International |
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古着の寄贈「古着deワクチン」 (武蔵工場、積水武蔵化工) |
衣料の再利用と途上国の子供達への医療支援 | 2023年~ | 日本リユースシステム(株) |
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企業献血 (滋賀水口工場、積水水口化工) |
継続的に献血活動を実施し、地域の医療を支援する | 1965年~ | 日本赤十字社 滋賀県赤十字献血センター |
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小中学生向けの図書の寄贈 (徳山積水工業) |
「徳山積水文庫」を設けて毎年図書を寄贈し、子ども達の読書活動を支援 | 2004年~ | 周南市立新南陽図書館 |
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「セキスイハイム太陽光発電kidsニコニコプロジェクト」 (群馬セキスイハイム) |
太陽光発電の売電益を活用して地域の子育てを支援 | 2014年~ | 前橋市、前橋市立第三保育所 |
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交通安全教材の作成と寄贈 (セキスイハイム信越) |
長野県警と協働で小学校低学年向けの交通安全教材を作成し、子ども達の交通安全教育を支援 | 2023年~ | 長野県警察本部交通部 |
- Out_S62

フードロス削減と子ども食堂の支援活動
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【事業所】東京セキスイハイム(株)/東京都新宿区
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【協働先】○△□子ども食堂
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【目 的】フードロスを削減するとともに子ども食堂を支援
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【継続性】2023年度初めて実施
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【効 果】2023年度:備蓄水3箱と備蓄食650食を寄贈
事業所内に災害用として備蓄している保存水と非常食の交換を早期に行い、不用となった分を埼玉県にある子ども食堂「○△□子ども食堂」へ寄贈しました。同子ども食堂にて、地域内で暮らす方々に配布していただきました。これにより、食品を廃棄することなく有効に活用することができました。
- Out_S63

防災・減災への意識啓発活動
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【事業所】東日本セキスイ商事(株)/東京都港区
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【協働先】川崎市
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【目 的】「防災・減災」関連の体験から災害に備える意識を啓発
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【継続性】2022年度より活動実施
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【効 果】2023年度:グループ従業員10名が参加
2022年度より、川崎市危機管理本部が主催する防災イベント「備えるフェスタ」に出展協力しています。災害用トイレの組み立てや雨水対策製品「クロスウェーブ」ミニチュア版の組み立てなどの体験を通じて、市民の方々が災害に備えるための意識啓発に協力しました。
2023年度の寄付活動内容(積水化学グループ)
寄付の種類 | 総額 |
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寄付金 | 296,088 |
従業員のボランティア | 51,629 |
現物供与 | 4,507 |
管理経費 | 2,256 |
- Out_S64
2023年度の現金による寄付の内訳
