化学物質管理
(姿勢・考え方)
適正処理や排出削減を通じた環境への影響低減
積水化学グループが関わる化学物質は、人びとの生活を便利にする一方で、環境や人体に有害な影響を与えることもあります。適正に管理し、製品安全や労働安全、環境影響に配慮することは、企業の重要な責務です。
当社グループでは、製品環境影響評価制度※1やグリーン調達制度※2を運用するとともに、自主目標を定めて化学物質の排出・移動量の削減に取り組んでいます。また、法律などの制度改定への対応のため、定期的に規制すべき化学物質を見直しています。
- 製品環境影響評価制度:製品開発において、資源採取から製造、使用、廃棄、輸送などすべての段階を通じて環境影響を評価する制度。
- グリーン調達制度:製品の原材料や部品などを調達するさい、環境への負担が少ないものから優先的に選択する制度。
- Out_E86

化学物質管理に対する推進体制
化学物質管理に関しては、他の法規制同様、取締役会の監督の下、適切な対応を検討し、実行する意思決定を行っています。当社グループの監督・執行体制は環境課題関連事項として、環境経営推進体制にもとづいています。(こちらを参照)
VOC排出の抑制
2023年度のVOC国内発生量は2022年度に比べて83.7%増加しました。
- 法改正により2023年度から集計対象物質が大幅に変更となっております
大気・水質汚染の防止
積水化学グループは、排気ガスや排水に関わる設備について、法令や条例規定値を遵守しています。
土壌汚染対策
当社グループでは、すべての生産事業所を対象に土壌汚染の状況を自主的に調査しています。汚染が見つかった箇所については浄化や飛散防止の対策を実施するとともに、行政への報告を完了しています。また、地下水のモニタリングにより、汚染が拡散していないことの確認を継続的に行っています。
工場閉鎖による土地の売却時などには法令に則った措置を実施しています。2023年度は、新たな措置を必要とする状況はありませんでした。
PCB含有機器の処理・保管およびフロン類使用機器の管理
当社グループは、PCBを含有する変圧器やコンデンサについて、PCB処理施設での受け入れが可能になった事業所から順次、処理を行っています。
保管中のPCB含有設備については、保管庫の施錠、定期点検など厳重管理を徹底しています。
フロン類使用機器については、フロン排出抑制法(改正フロン法)に基づき、定期点検などの遵法事項の周知と管理を徹底しています。
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(注1)2019年度より、メディカル事業実績は高機能プラスチックスカンパニーから分離して集計しています。これは、メディカル事業の高機能プラスチックスカンパニーからの独立にともなうものです。コーポレートはその他に表記変更しています。
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(注2)2022年10月実施の環境・ライフラインカンパニーと高機能プラスチックスカンパニーの一部事業の管轄変更にともない、2022年度の両カンパニーのデータは2022年度期初から管轄変更したものとして集計しています。
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(注3)2023年度に改正されたPRTR法により、指定化学物質の見直しが行われたことを踏まえて集計しています。ただし、2022年度以前のデータにさかのぼっての修正は行っていません。
- Out_E80
- Out_E81
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化学物質の排出・移動量の推移(PRTR法)/国内
- 2023年法改正に伴い、対象物質の変更がありましたが、過去にさかのぼって修正は行っておりません
指標 算定方法 化学物質排出・
移動量PRTR法対象物質の排出・移動量
排出量=大気への排出量+公共水域への排出量+場内土壌への排出量+場内埋立量
移動量=下水道への移動量+廃棄物としての移動量
国内生産事業所・研究所を対象 -
揮発性有機化合物(VOC)の大気排出量の推移/国内
- 2023年法改正に伴い、対象物質の変更がありましたが、過去にさかのぼって修正は行っておりません
指標 算定方法 VOC排出量 PRTR法対象物質および日本化学工業協会PRTR法対象物質のうち揮発性有機化合物(VOC)の大気排出量
- Out_E82
- Out_E83
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NOx排出量の推移/国内
指標 算定方法 NOx排出量 排出量=Σ(年間排ガス風量×NOx濃度×46/22.4) -
SOx排出量の推移/国内
指標 算定方法 SOx排出量 排出量=Σ(年間SOxの量×64/22.4)
- Out_E84
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ばいじん排出量の推移/国内
指標 算定方法 ばいじん排出量 排出量=Σ(年間排ガス風量×ばいじん濃度)