重要課題(マテリアリティ)の特定
長期ビジョン「Vision 2030」の実現の鍵となるESG 経営をさらに強化していくため、重要課題を見直し、ガバナンス(内部統制)、DX、環境、人的資本、融合(イノベーション)に軸足をおいて取り組みを進めています。
重要課題の抽出と特定
重要課題の抽出と特定
下記のプロセスに基づき、重要課題を特定しています。
ステップ1:課題の抽出
以下の観点から、課題を網羅的に抽出しました。
-
①当社グループ
-
・企業理念体系(社是、グループビジョン、2030年長期ビジョン)
-
・各種方針
-
・従業員意識調査
-
・各会議体での議論内容
-
②社会要請
-
・各国の規制・ソフトロー
-
・社外のステークホルダーの意見・期待(お客様アンケート、株主・投資家ダイアログ、NPO)
-
・社外有識者の意見(アドバイザリーボード)
-
・評価機関、お客様によるESG調査項目・内容
-
・グローバルガイドライン(国連グローバルコンパクト、ISO26000、GRIスタンダード、SDGs、TCFD、IIRC、SASB、OECD多国籍企業行動指針)
-
③他社動向
-
・統合報告書、サステナビリティレポート
-
・グローバルコンパクト分科会などでの意見交換
ステップ2:重要課題の特定
「A.ステークホルダーにとっての重要性※1」と「B.積水化学グループにとっての重要性※2」の両軸で優先順位付けをし、サステナビリティ委員会で審議のうえ、特定しました。
- 「SEKISUI環境サステナブル・インデックス」を活用し、地球・社会へのプラス・マイナスの影響の大きさを考慮
- 将来財務インパクトの大きさを想定、ROICや資本コストの考え方を反映させた「セキスイ・サステナブル・スプレッド」を活用
ステップ3:重要課題の承認
サステナビリティ委員会で審議された重要課題を、取締役会にて最終承認。
なお、重要課題については、3年ごとの中期計画策定時に見直すことを原則としますが、自社グループの状況、社会情勢等の変化等を踏まえ、変更の必要性を毎年検討します。
重要課題の執行とモニタリング
特定した重要課題については、コーポレート・カンパニーの各主管部門および関係部門が活動計画および目標を策定、経営会議で審議・承認のうえ、実行しています。
その活動進捗については、それぞれ年2回開催する予算会議、サステナビリティ委員会、分科会でモニタリングしています。
積水化学グループの重要課題(2020-2022)
- 07-10
ESG経営概念図における重要課題の位置づけ
- 03-01