Vision 2030の実現に向けて

積水化学グループの理念体系

積水化学グループの経営に対する理念体系は、企業活動の根底にある考え方や方針を示す「社是」、「社是」を受けて中長期でグループが目指す姿を示した「グループビジョン」、「グループビジョン」を実現していくための具体的な「経営戦略」によって構成されます。

  • 02-12

社是〜3S精神〜

Service(サービス):企業活動を通じて社会的価値を創造する
Speed(スピード):積⽔を千仭の谿に決するスピードをもって市場を変⾰する
Superiority(スペリオリティ):際⽴つ技術と品質で社会からの信頼を獲得する

  • 社会:「5つのステークホルダー」(「お客様」「株主」「従業員」「取引先」「地域社会・地球環境」)をはじめとした社会全体

グループビジョン

積⽔化学グループは、際⽴つ技術と品質により、「住・社会のインフラ創造」と「ケミカルソリューション」のフロンティアを開拓し続け、世界のひとびとのくらしと地球環境の向上に貢献します。

理念体系の「社是」「グループビジョン」などの詳しい内容は、以下のWebサイトをご覧ください。

長期ビジョン「Vision 2030」

長期ビジョン「Vision 2030」は、社是、グループビジョンを受け、経営戦略の橋渡しをするものです。「Vision 2030」では、「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来に続く安心”を創造していく」ためにイノベーションを起こすという強い意志を込めたビジョンステートメントを掲げています。
「ESG経営を中心においた革新と創造」を戦略の軸に、「製品・事業の革新による現有事業の拡大」と、「新事業基盤の創造・獲得による新たな事業の創出」を両立させ、イノベーションを起こすことで、これまで以上に社会課題解決への貢献を図っていきます。このサイクルによって2030年には当社グループの業容そのものを倍増(売上2兆円、営業利益率10%以上)させるビジョンを描いています。

  • レジデンシャル(住まい)、アドバンストライフライン(社会インフラ)、イノベーティブモビリティ(エレキ/移動体)、ライフサイエンス(健康・医療)の4事業領域
  • 03-01

長期ビジョンの全体像

長期ビジョン「Vision 2030」についての資料は以下よりご覧ください。

ESG経営

「ESG経営を中心においた革新と創造」とは、「Vision 2030」の実現の鍵となる3つの推進力「社会課題解決貢献力」「利益創出力」「持続経営力」を強化し、「サステナブルな社会の実現」と「積水化学グループの持続的な成長」の両立を目指すものです。

  • 02-10

「持続経営力」について

持続経営⼒の強化に向けたKPIとしてROICを導⼊

効率性の指標としてROICを導⼊し、中長期的に向上をはかります。そのために、限界利益の拡⼤や⽣産性向上などにより“利益率”を向上させ、適切な資本投下や⼯場稼働率向上、在庫適正化などにより“回転率”を⾼めていきます。

資本効率向上と⻑期的な広義の資本コスト低減により、企業価値を向上

「セキスイ・サステナブル・スプレッド(ROICスプレッド)」をROICと長期的資本コストの差と定義し、その拡⼤により企業価値を⾼めていきます。

重⼤インシデント抑え込み、経営基盤への投資により、広義の資本コストを抑制し持続経営⼒を向上

重⼤インシデントにつながるリスク軽減に向けたガバナンス(内部統制:安全、品質、会計、法務・倫理、情報管理、リスクマネジメント)、DX(デジタル変⾰)、環境、人的資本などへの投資を、ESG投資枠の設定により拡大し、中長期的な資本コスト抑制に取り組み、持続経営⼒を⾼めていきます。

  • 02-11

現中期経営計画の総括

現中期経営計画「Drive 2022」では、「ESG経営の実践」を基本戦略に掲げ、「成長と改革」「長期への仕込み」「ESG基盤強化」に取り組んできました。売上高は過去最高の12,425億円(目標12,200億円)、営業利益はコロナ長期化による需要変化や原料高影響を受け917億円(目標1,100億円)、ROICは7.6%(目標8.6%)に留まりましたが、3つのDriveへの取り組みをコロナ禍においても着実に前進させています。

成長と改革(現有事業Drive)

構造改革を前倒し、高付加価値品シフト加速、原料高騰に対応した価格転嫁

長期への仕込み(新事業Drive)

まちづくり、バイオリファイナリ、ペロブスカイト太陽電池など新事業テーマ前進、ライフサイエンス領域の拡大検討進展

ESG基盤強化(経営基盤Drive)

5つのマテリアリティ(ガバナンス(内部統制)、環境、DX、人的資本、融合(イノベーション))とサステナビリティ貢献製品に各々KPIを設定し、経営資源を投入して全社施策・カンパニー施策を展開・進展

  • 02-13

次期中期経営計画 Drive 2.0-The 2nd Phase for 2030

長期ビジョン「Vision 2030」に向けた第2段階目となる中期経営計画「Drive 2.0 - The 2nd phase for 2030 -」の基本戦略は「企業価値向上への3つの取り組み」です。「戦略的創造」「現有事業強化」「ESG経営基盤強化」に取り組み、“持続的成長”と“仕込み充実”を両立させていくというものです。最終年度の2025年度には、売上高1兆4,100億円、営業利益1,150億円、ROIC8.5%の達成を目指しています。

戦略的創造(Strategic Innovation)

新事業領域の創出を目指した仕込みの具体化を進めています。具体的には、長期ビジョン実現への羅針盤として策定した戦略領域マップにおける「革新領域でのイノベーション創出と主要7テーマの事業化推進」を目指しています。

現有事業強化(Organic Growth)

現有事業の着実な成長とポートフォリオの磨き上げを進めています。具体的には、戦略領域マップにおける「強化領域の拡大」、「ポートフォリオマネジメントによるメリハリある資源配分の実行」と「成長ドライバーの拡大と弛まぬ構造改革」を行っています。

ESG経営基盤強化(Strengthen Sustainability)

持続的成長と仕込み充実に資するESGマネジメント強化を進めています。ESG強化費として次中期は550億円(設備投資+費用)を設定し、重大インシデントにつながるリスク軽減活動や、DX(デジタル変革)・人的資本・環境など中長期的な施策に積極的に取り組んでいます。

  • 次期中期経営計画「Drive 2.0」の資料は、以下よりご覧ください。