次世代

自然に学ぶものづくり研究助成プログラム

事業の特性を活かしたプログラムで、次世代育成に取り組んでいます

積水化学グループでは、自然に学んだサイエンスの知見や自然の機能をものづくりに活用する研究を支援するために、「積水化学 自然に学ぶものづくり 研究助成プログラム」を、創立55周年記念事業の一環として、2002年度より毎年実施しています。
2022年度は、応募総数210件の中から、「ものづくりテーマ」4件と「基盤研究テーマ」10件の合計14件の研究に助成を行いました。

「自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」の助成対象テーマに関する研究成果が、英国・科学誌「Nature Communications」のオンライン速報版で公開されました。(所属・役職は受賞当時)

2018年度助成テーマ

矢貝史樹氏(千葉大学 教授)
「タンパク質トポロジーに学ぶ新しい超分子ポリマー材料の開発」

2022年度 助成テーマ

ものづくりテーマ(4件)

氏名 所属機関 役職
(所属・役職等は助成受賞当時)
助成研究テーマ
北岡 卓也 九州大学大学院
教授
天然多糖のナノファイバー構造に学ぶ再生医療用細胞培養基材の開発
劉 浩 千葉大学大学院
教授
風外乱に強い昆虫規範型ドローンのバイオミメティクス・デザイン
村田 幸久 東京大学
准教授
魚の腸内環境から学ぶ新たな生理活性脂質合成方法の開発と応用
齋藤 彰 大阪大学大学院
准教授
蝶・蛾・植物に学ぶ「明るく・広角で・色づかない」透過型光材料の実現

基盤研究テーマ(10件)

氏名 所属機関 役職
(所属・役職等は助成受賞当時)
助成研究テーマ
榎本 有希子 東京大学
准教授
木材の化学構造と腐朽メカニズムに学ぶ新規生分解性プラスチックの創製
晝間 敬 東京大学大学院
准教授
共生糸状菌を活用した化成肥料低減農法の開発に向けた基盤構築
森本 雄祐 九州工業大学
准教授
バクテリアに学ぶ高効率なエネルギー変換システム
有泉 亮 名古屋大学大学院
助教
生物の進化と成長にヒントを得たロボットの自動設計
吉田 亮 東京大学大学院
教授
細胞・組織・器官の自律運動・機能に学ぶ自励振動ソフトマテリアルの創製
杉安 和憲 京都大学大学院
教授
カイコの絹糸生成に学ぶ超分子プラスチックの開発
亀田 直弘 産業技術総合研究所
上級主任研究員
ウィルスのカプシド形状に学ぶ核酸の安定化技術
土居 信英 慶應義塾大学
教授
受精に学ぶドラッグデリバリーシステムの開発
小沼 健 鹿児島大学
准教授
オタマボヤから学ぶ、繊維をもちいた折りたたみ式ハウスの設計工法
合原 一究 筑波大学
准教授
カエルの選択的「音」注意機構に学ぶ自律分散型通信方式

2022年度 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム授与対象者の皆さま

オンラインによる授与式を実施しました(Zoomを利用)

過去の助成テーマ

過去の助成テーマは、以下ボタンよりご確認ください。

自然に学ぶものづくりフォーラム2022

積水化学グループでは、「ESG経営を中心に置いた革新と創造」により、持続的な社会の実現に向け、事業を通してさまざまな社会課題解決への貢献を拡大していきます。
自然に学ぶものづくりフォーラムは、前年の助成を受けられた方々の成果発表と、関連する研究者の研究交流を目的として開催しています。
2022年度は、フォーラム開催20周年にあたり、従来積水化学京都研究所で実施されていた講演会及びポスターセッションをオンラインで実施いたしました。
講演会では、創設時の初代審査委員長である蒲池幹治大阪大学名誉教授と現審査委員長の渡辺順次東京工業大学特任教授から祝辞を頂き、JAXA津田雄一はやぶさ2プロジェクトマネージャーより「小惑星往復航行を成功させたはやぶさ2の技術とマネジメント」と題した講演をいただきました。
ポスターセッションは、「成果発表会場」と「討議会場」の二つの会場を設け、「成果発表会場」では事前に用意して頂いた発表動画を流すだけの場とし、成果発表者は「討議会場」で討議のみに専念できるように工夫しました。
オンラインを利用することにより、移動をせずに議論できると参加者には好評でした。

自然に学ぶものづくりフォーラム2022

  • 初代審査委員長
    蒲池幹治大阪大学名誉教授

  • 現審査委員長
    渡辺順次東京工業大学特任教授

  • ご講演者
    JAXA 津田雄一 はやぶさ2
    プロジェクトマネージャー

オンライン

  • 発表会場:事前に用意して頂いた発表動画を流しました

  • 討議会場:オンラインを通じて発表助成者の方と活発な討議を行いました