2022年11月9日
積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「当社」)の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:清水郁輔)は、米国ミシガン州コールドウォターに所在する100%子会社、SEKISUI VOLTEK, LLC.において、ポリオレフィンフォームの新建屋と生産ラインを増設し、生産能力を増強することを決定しました。同生産ラインは2024年度第2四半期(7~9月)から稼働予定です。
1.背景
高機能プラスチックスカンパニーのフォーム事業部では、ポリオレフィンフォーム事業をグローバルに展開しており、北米および南米市場においてシェアNo.1を獲得しています。特に、フォームの厚みや密度をコントロールしているVolara®は、工業用途、メディカル用途を中心に顧客より高く評価され、同分野の発展に寄与しています。今般、継続的な市場伸長が見込まれていることから、約60億円を投じて新建屋と生産ラインを増設し、安定的な供給体制と生産量を現状の2割程度向上させることを目指します。
2.新工場の概要
1)所 在 地 |
17 Allen Avenue, Coldwater, Ml 49036, U.S.A. |
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2)建屋面積 |
約3,888㎡ (SEKISUI VOLTEK,LLC敷地内) |
3)投 資 額 |
39百万米ドル(約60億円) |
4)稼働時期 |
2024年度第2四半期(7~9月) |
3. SEKISUI VOLTEK, LLC.の概要
1)事業内容 |
電子線架橋ポリオレフィンフォームの製造・販売 |
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2)所 在 地 |
17 Allen Avenue, Coldwater, Ml 49036, U.S.A. |
3)設 立 |
2004年1月1日 |
4)資 本 金 |
48,534千 米ドル |
5)出資比率 |
SEKISUI AMERICA CORPORATION 100% 出資 ※SEKISUI AMERICA CORPORATIONは当社100%出資の米国の連結子会社 |
6)代 表 者 |
取締役社長 Neil Beckhusen |
7)従業員数 |
約200名 |
8)現状生産能力 |
約6000トン/年 |
SEKISUI VOLTEK社(ミシガン州)
4. ポリオレフィンフォームおよび今後のフォーム事業の展開について
当社製のポリオレフィンフォームは、ポリオレフィン(ポリエチレンやポリプロピレンなど)を電子線により架橋させ、加熱発泡させた柔軟な独立気泡発泡体です。当社は、世界で初めて電子線による架橋方法を発明したパイオニアとして、日、米、欧(2)、豪、中、韓、タイの世界8拠点で生産しています。そして、自動車をはじめ、家電やモバイル端末などのエレクトロニクス、建築といったさまざまな分野・用途で事業展開を行っています。今後も、グローバルリーディングカンパニーとして顧客のニーズを捉え、高機能で高付加価値な製品群の開発、生産の強化、販売を通じて、より省エネルギーで環境負荷が小さい持続可能な社会の実現に貢献していきます。
【ご参考】「Volara®」の製品概要
Volara®は、ポリオレフィンを電子線架橋した独立気泡フォームで、樹脂本来の柔軟性とフォームの気泡構造、厚みや密度のコントロールによって、薄くても高い衝撃吸収力を実現します。また、ほとんどの化学薬品に耐性があり、吸水率と蒸気透過率が低いため、輸送、一般産業、産業用テープ、レクリエーション&レジャー、メディカルなど多くの用途で使用されています。
<本件に関するお問い合わせ先>
■報道関係の皆様
積水化学工業株式会社 広報部
E-mail:kouhou@sekisui.com
■一般のお客様
高機能プラスチックスカンパニー フォーム事業部
TEL:03-6748-6444