積水化学グループは、次代の中核事業(ネクストフロンティア)開発のため、新規事業の創出に取り組んでいます。主に環境・エネルギー面などの社会課題解決に資するイノベーション創出に注力しています。

ペロブスカイト太陽電池

日本の脱炭素に貢献するために、ペロブスカイト太陽電池の開発に取り組んでいます。
「軽量・フレキシブル」な特性を活かし、従来のシリコン型太陽電池が設置できないビル壁や、荷重制約のある体育館、工場屋根などへの設置方法の確立を目指しています。
2025年の事業化に向けて積極的に実証実験を進めています。

定置型リチウムイオン電池

大容量・長寿命・高安全・省スペースを同時に実現する画期的な大判薄型リチウムイオン電池を開発、事業化。国内自社工場で生産した製品は、住宅での採用が進んでおり、太陽光と合わせた節電効果や、万一の災害時でも、お客様の暮らしに安心を提供しています。今後は、公共施設 等への展開も進め、再エネ率向上や強いまちづくりに貢献します。

大気圧プラズマ治療器

国内初、動物用プラズマ治療器「Pidi」は、犬の歯肉炎症軽減・口臭軽減に効果があります。窒素ガスを使用した活性種が、刺激が少なく動物に優しい治療を可能に。20年に渡る半導体やディスプレイで培われたプラズマ技術で、軽量・小型化を実現しました。

バイオリファイナリー(BR)

ごみ焼却施設で発生するガスを微生物により工タノールに変換する技術を確立。行政や他社との連携を進め、2022年度から岩手県久慈市のプラントで実証実験を開始し、2028年度頃のBRプラント商用サイズ初号機運転開始を目指します。化石資源に依存しない資源循環社会の世界観を共有するブランド「UNISON」にもご注目ください。

*ゴミの分別は自治体のルールに従ってください。

鉄鋼業界におけるCO活用

製鉄の際に排出されるガスからCO2を分離・回収、再利用する技術開発にも取り組んでおり、世界をリードする鉄鋼および鉱業会社であるArcelorMittal, S.A.と鉄鋼プロセスに活用するカーボン・リサイクルの国際共同研究開発を進めています。

細胞培養足場材

再生医療など最先端のライフサイエンスで活躍するiPS細胞。このiPS細胞を簡便に、安定的に増やすための化学合成足場材の開発に取り組んでいます。この足場材をさまざまな培養容器の表面に適用することで、再生医療が直面する細胞製造の自動化や大量培養といった課題を解決します。研究者や他社と協力しながら、未来の医療の実現に貢献していきます。