熱対策への取り組み進化し続けるテクノロジーを、放熱材料で支える
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私たちの暮らしを便利にする“電気”の力
エアコンや冷蔵庫、テレビやパソコン、そしてスマートフォンなど、身の回りのさまざまなものが電気の力によって動いています。朝起きてから夜眠るまで、電気なしでは生活が成り立たない。そう言えるほど、私たちは日々、電気の恩恵を受けて暮らしています。
電気を利用することで、暮らしはより便利で快適になり、以前は想像もできなかったことが次々と実現されてきました。遠く離れた人とリアルタイムでビデオ通話ができたり、AIが瞬時に膨大なデータを分析できたりするのも、電気が大きな役割を果たしているからです。そしてその背景には、複雑な半導体を組み込んだ電子機器の活躍があります。
また昨今では、ガソリン車に代わりEV(電気自動車)が注目されています。EVはその名の通り“電気で動く自動車”であり、電気・電子部品と電池などの技術結晶ともいえます。
世界中で需要が拡大する、
高度で精密な設計が必要な電子機器
半導体やEVをはじめ、より高度で精密な設計が求められる電子機器が世界中で増加しています。
世界の半導体市場

世界のEV販売台数

世界の半導体出荷額は2013年からの10年間で約2倍に増加しました。また、EV販売台数は2024年度から2030年度にかけて2倍以上になることが見込まれています。テクノロジーの進歩とともに、半導体やEVなど、より高度で精密な設計が求められる電子機器の需要は今度もますます強まっていくと予想されています。
電気使用時に避けられない熱の発生
スマートフォンなどの電子機器を使用しているときに端末が熱くなるのは、 電子機器が高負荷で動作した際に大電流が流れ、電気回路の抵抗で熱が発生するためです。
そのため、電子機器や電池を使用するあらゆる場面で熱対策は必須といえます。熱対策が不十分だと、性能や製品寿命の低下に加えて、消費電力が増えエネルギー効率も低下してしまうほか、故障や安全性の問題にもつながります。
近年はEVや再生可能エネルギーのインフラなど、大量の電気を使う機器が増え、それに伴い熱対策の重要性も高まっています。また、電子機器の小型化に伴う内部の高密度化によって排熱しにくい構造となることもあり、さらに効率的な熱対策が求められています。
熱対策の課題を解決し、さらに安心で快適な暮らしへ
電気を必要とする機器の性能向上とともに、発生する熱への対策技術も発展していかなければなりません。
この問題を解決し、さらに安心で快適な暮らしを実現するために、積水化学グループの技術が活かされています。


技術革新とともに、幅広いニーズに応える放熱材料
電子機器の種類や性能によって、必要な熱対策はさまざまであり、それらに対応する技術も多岐に渡ります。積水化学グループの放熱材料は、多様な形状、温度、使用環境に適応しているため、あらゆるシーンで起こる熱の課題を解決しています。
扱いやすさと軽さでモビリティの進化をサポート
放熱グリス
放熱グリスは、さまざまな形状に塗布できるペースト状の放熱材料です。主成分に耐熱性や絶縁性素材として広く使われているシリコーン製品は、-40℃の低温から150℃の高温までの幅広い温度帯で高い信頼性があり、自動車のような厳しい使用環境にも用いられています。また、独自の技術で放熱グリスの軽量化を図ることで、EVの走行距離延長や、自動車の小型化に貢献し、EVの生産と普及には欠かせない製品となっています。


大量の熱が発生するハイテク機器に幅広く採用
高熱伝導放熱シート
高熱伝導放熱シートは、ICチップをはじめとした半導体や、5G通信基地局、スーパーコンピューターや電子機器に多く使用され、世界中の人々の生活の利便性向上に大きく貢献しています。熱伝導率の高い炭素素材を使用し、柔軟性にも優れているため、発熱する部品や冷却装置にぴったりと密着し、効率よく大量の熱をコントロールすることができます。




さらなる安心と快適な暮らしの実現に向け、
進化する技術を支える
私たちの身の回りで進化し続ける、さまざまな電子機器や電気を活用した最新技術。それらが安全に、正常に機能するためには、熱を適切に処理し、対策するサポートが欠かせません。
これからも積水化学グループは、電子機器の性能向上や小型化を支える技術で、消費電力の削減や環境負荷の軽減に寄与しながら、人々のさらなる安心と快適な暮らしを支えていきます。そして持続可能な未来に向けて、今後も絶えず進化し続ける技術に寄り添い、社会の発展に貢献していきます。