大阪本社を全面リニューアル開始

2023年3月3日
積水化学工業株式会社

・働きやすさと働きがいを両立する職場づくりを目指して
・建築物の長寿命化によるライフサイクルCO₂の排出削減
・築30年超^※で初の「CASBEE スマートウェルネスオフィス認証」最高位評価獲得
・ペロブスカイト太陽電池、中間膜など自社製品を20品目以上採用
※築年数表記はパターン2（テナントビル+テナント入居組織の取組み評価）に限る。IBECs公表済物件（2/24時点）

  積水化学工業株式会社（代表取締役社長：加藤敬太、以下「当社」）は、従業員の働きやすさと働きがいを両立する職場づくりと建築物の長寿命化によるライフサイクルCO2の排出削減を目指して、築50年を経過する大阪本社（堂島関電ビル）のリニューアル工事を、関電不動産開発株式会社（代表取締役社長：藤野研一）と共同で2023年3月に開始します。本リニューアルは、「CASBEE スマートウェルネスオフィス認証」における最高位評価（Sランク）を築30年超のオフィスビルで初めて取得しました。また、ペロブスカイト太陽電池をはじめ、20品目以上の自社製品をリニューアルする建物で採用する予定です。

１．働きやすさと働きがいを両立する職場づくりを目指して

  当社グループは、従業員全員がそれぞれの持ち味を発揮できるよう、働きやすさと働きがいを両立する職場づくりを目指しています。今回のリニューアルは、そのための取り組みの一つと位置付けており、「ニューノーマルを体現するオフィス空間づくり」、「従業員の個性や価値観を大切に、一人ひとりが活躍できる空間づくり」「快適性、安心・安全対策と『積水』を表現する外装の両立」を実現します。

①ニューノーマルを体現するオフィス空間づくり

  新しい働き方への対応に加え、能動的に働くことができる執務空間を構築。業務効率化も含め生産性向上に寄与するとともに、Well-Beingにつながるワークスタイルを目指します。

2階　エントランススペース

執務スペース

11階　食堂スペース（左）・コワーキングスペース（右）

②従業員の個性や価値観を大切に、一人ひとりが活躍できる空間づくり

  1階に通用口としてサブエントランスを整備するとともに、バリアフリー動線を設ける計画とします。
2階受付にはオールジェンダー対応トイレを整備することで、多様性を尊重した空間を実現させます。

１階　通用口

③快適性、安心・安全対策と「積水」を表現する外装の両立

  Low-E複層ガラスの採用による高い断熱性能と日射遮蔽性能によって、室内の快適性を向上させます。また、自然換気口を設けることで感染症対策を可能とします。外装は庇効果による日射遮蔽の効果を図ると同時に、当社社名の由来になっている孫子の「勝者の戦は積水を千仭の谿に決するがごときは形なり」にある満々とたたえた積水を表現するデザインとし、水都大阪の新たなランドマークになることを目指しています。

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２．建築物の長寿命化によるライフサイクルCO₂の排出削減

  築50年を超える老朽化した建築物を高性能なものへとリニューアルし、長期間使用し続けることで、ライフサイクルを通じたCO₂排出削減に貢献します。今回のリニューアル工事で使用される建築資材量を建替えの場合と比較すると、一般的に60～80%のCO₂排出量の削減が可能となります。

３．築30年超で初の「CASBEE スマートウェルネスオフィス認証」最高位評価獲得

  「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証制度」は、建物利用者の健康性・快適性・知的生産性、建物の省エネ環境・安心・安全に関する性能を多角評価する制度であり、築30年超の建物における最高位（Sランク）取得は初めての事例となります。

４．ペロブスカイト太陽電池、中間膜など自社製品を20品目以上採用

  建築物、インフラの安全性や耐久性、環境性能に貢献する製品を提供している当社グループの製品を、今回のリニューアルでは20品目以上採用します。安全性、防犯性に寄与する合わせガラス用中間膜や、火災が発生すると瞬時に 5～40倍に膨張して断熱層を形成する耐火材「フィブロック」などです。また、2025年の実用化を目指して開発中のフィルム型ペロブスカイト太陽電池も設置する予定です。

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  合わせガラス用中間膜「S-LEC」
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  熱膨張耐火材「フィブロック」
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  フィルム型ペロブスカイト太陽電池

  当社グループは、「活力あふれるいい会社」の実現に向けて、これからも全ての従業員のWell-Being達成を目指し、多様な人材が活躍できる、働きやすさと働きがいを両立する職場づくりを進めていきます。また、持続可能な社会の実現のために、様々な機会を通して、廃棄物の削減とリサイクルに取り組んでいきます。