積水化学工業株式会社(本社所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:髙下 貞二、以下「積水化学」)は、再生医療関連製品の研究・開発・製造・販売を行う株式会社サイフューズ(本社所在地:東京都文京区、代表取締役:秋枝 静香、以下「サイフューズ」)と業務提携契約を締結しました。
記
1.背景・目的
積水化学の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:加藤 敬太)では、戦略分野のひとつに「ライフサイエンス」を位置付け、100%子会社の積水メディカル株式会社(本社所在地:東京都中央区、代表取締役社長:田頭 秀雄、以下「積水メディカル」)を中核として、メディカル事業の拡大に注力しています。積水メディカルでは、2016年度~2020年度の5ヵ年の中期経営計画「飛躍HIYAKU 2020」※1において、「フロンティア拡大」を基本戦略の一つに位置付け、欧米を中心とした創薬支援事業の拡大を図っています。創薬支援事業は、積水化学の米国の連結子会社SEKISUI XENOTECH,LLC.を拠点とし、欧米を中心に展開をしており、インビトロ試験※2受託能力増強及び積水メディカル国内拠点との連携強化により事業拡大を図っています。
一方、提携先のサイフューズは、独自の三次元細胞積層技術により、スキャフォールド※3を使用せずに、立体的な組織・臓器を製造する技術を有しており、再生医療分野において、骨軟骨や血管、末梢神経などを再生する画期的な細胞製品の実用化を目指しています。
また、サイフューズは細胞版の3Dプリンタ「regenova®」を開発・販売し、基盤技術の普及を進めるほか、創薬分野においても、新薬開発における安全性試験及び毒性評価試験ツールとして、高い肝機能を長期間にわたり発現する立体的な肝臓構造体の開発を行っています。
積水化学は、サイフューズが開発を進めている肝臓構造体を積水メディカルが事業展開する創薬支援事業に適用することを狙い、サイフューズと業務提携契約を締結しました。加えて、本提携を通じて創薬支援事業だけでなく再生医療領域での知見を深め、将来、ライフサイエンス分野における業容拡大につなげていきたいと考えています。
また、積水化学の高機能プラスチックスカンパニーでは、戦略分野を拡大・強化するために、ベンチャーやアカデミアとの協業を加速し、新技術・新事業の探索にむけ、今後も同様の提携を推進していきます。
※1 |
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※2 |
インビトロ試験…体外において体内に準じる環境を作り、その環境下で薬物の反応を調べる試験のこと。 |
※3 |
スキャフォールド…細胞の増殖を促し、細胞構造体を保持する足場材のこと。 |
2.サイフューズの概要
(1) |
名称 |
株式会社サイフューズ |
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本社所在地 |
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ |
(3) |
代表者 |
代表取締役 秋枝 静香 |
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事業内容 |
再生医療等製品の開発・製造、創薬支援ツール開発、デバイス開発・販売 |
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設立 |
2010年8月11日 |
(6) |
ウェブサイト |
以 上