(M&A等について)
「ポリマテック・ジャパン株式会社グループ」の経営権取得による収益寄与は、今期業績計画に織り込んでいるのか? |
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織り込んでいない。 |
「ポリマテック・ジャパン株式会社グループ」について、かつて債務超過に陥った状況からどのように業績を回復してきたのか? |
かつてはフィーチャーフォン向けのキーシート・パッドが中心だったが、スマートフォン化の進行により需要が激減し、業績が悪化した。その後、技術力を生かして自動車向けやエレクトロニクス向けなど幅広く業容拡大し、現在の業績まで回復してきている。 |
新中期計画におけるM&Aの方向性は?今回の「ポリマテック・ジャパン株式会社グループ」のように、当座の収益寄与はあまり大きくなくても、中長期的にシナジーが見込める分野や事業を対象としていくのか? |
今回の案件は、新中期計画で掲げた「5つの成長領域」を中心にM&Aを行うという方針に合致したものである。 |
新中期計画で融合による売上増分500億円を見込んでいるが、今期はどの位の増分を見込んでいるか? |
例えばエレクトロニクス分野と車輌・輸送分野の融合によるカーエレクトロニクス関連など、20以上のテーマにすでに取り組んでおり、今期は130億円程度の売上を見込んでいる。 |
(高機能Pの実績、計画について)
※高機能P:高機能プラスチックスカンパニー
高機能Pの前期実績について、3Qの営業利益は148億円だったのに対し、4Qは為替が円安方向に振れたにもかかわらず、129億円と落ち込んだ要因は? |
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3Qはプロダクトミックスが良化した。各分野とも、3Qから4Qにかけて基調は変わっていない。 |
高機能Pの前期実績について、営業利益要因分析の「数量・構成」が計画+98億円に対して+108億円と超過した要因は? |
エレクトロニクス分野の需要回復が想定以上だったことなどによる。 |
エレクトロニクス分野の需要見通しは?今期も需要回復が続くと見ているのか? |
ボトムアウトし、需要は前期を上回ると見ている。当社としては、市況回復に加え、需要拡大が見込めるOLED向け新製品などの拡販にも注力していきたい。 |
高機能Pの車輌・輸送分野について、新中期計画ではどのように売上を伸ばしていくのか? |
自動車用中間膜については、今下期からメキシコでの増産を開始する。数量を伸ばすほか、高機能品の増産によりさらなる製品ミックス改善も見込んでいる。車輌内装用の発泡体については、需要の旺盛な中国での新工場建設を決めた。また、車輛向け成型品については、事業展開しているインド、インドネシアの需要が旺盛であり、収益貢献が期待できる。 |
(住宅受注について)
今期の住宅受注計画について、「木質系新商品」はどの程度寄与する見通しなのか? |
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現在当社の商品では対応していない市場のボリュームゾーンである2,000万円前後の価格帯に対し、戦略的に商品を投入することで増分としての寄与を見込んでいる。 また、土地とセットで販売するため、販売用土地区画数も増やしている。 |
「木質系新商品」でターゲットとしているのはどのような顧客層か? |
ファーストバイヤーが中心となる年収400~500万円程度の顧客層を想定している。 |
(今期計画の詳細等について)
※環境LL:環境・ライフラインカンパニー
今期の営業利益要因分析について、環境LLは原料高影響を全て売値でヘッジする計画である一方、高機能Pは殆ど売値に転嫁しない計画となっているのはなぜか? |
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高機能Pでは、前期、原料価格が下落した局面でも値下げせず製品価格を維持しスプレッドを確保したため、今期の値上げはやや難しいと見ている。環境LLは、収益性改善のため、適正な製品価格を維持する活動に注力してきた。こうした取り幅確保に対する意識は、カンパニー全体に充分に浸透している。 |
今期計画の営業利益要因分析では、「固定費」が大きく増える反面、「数量・構成」増で増益を作る形となっているが、来期以降もこのような形が続くのか? |
新中期計画では、研究開発費を前中期より240億円増やし、新製品や新事業の成長を加速する計画としており、来期以降も同じような形になるだろう。 |
今期計画で、「その他」セグメントが増収ながら減益となる要因は? |
増収のうち大きなものは新規連結したエナックス社である。エナックス社は営業利益でも貢献するが、「フィルム型リチウムイオン電池」をはじめ、研究開発テーマへの費用増により減益となる計画としている。 |
(配当政策について)
前期、今期計画とも、記念配当を含めてもやや配当性向30%に満たないが、配当に対する考え方は? |
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配当性向は30%を目処とし、新中期より新たにDOE3%程度という指標を加え、安定的な配当を実施していく方針である。 |
以上