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2017年度第1四半期決算説明会質疑応答(2017年07月27日開催)

上期見通しの詳細

資料P6の営業利益要因分析を見ると、数量・構成の上期見通しが+85億円となっており、期初計画+72億円に対して13億円上振れる見通しとなっているが、具体的にどんな製品が上振れる見通しなのか?
内訳は、高機能Pで4億円、環境LLで9億円。高機能Pはエレクトロニクス関連製品、環境LLは塩ビ管やFFUなどである。

※高機能P:高機能プラスチックスカンパニー
※環境LL:環境・ライフラインカンパニー

高機能Pについて、2Qの営業利益が1Qから減少する要因は?
主に固定費が増える。研究開発費の発現が2Qにやや偏っている。
環境LLについて、1Qが+18億円の大幅営業増益となったのに対し、上期トータルでは8億円増益に留まる理由は?
2Qの見通しには、1Qに発生した塩ビ製品値上げに伴う仮需の反動、また、1Qに顧客の在庫調整の影響を受けてやや苦戦した航空機向けシートの回復が遅れるリスクを織り込んでいる。

原料高の影響

資料P7の営業利益増減要因分析を見ると、ナフサ価格が想定ほど上昇していないのにもかかわらず、上期の原料高影響が期初計画▲24億円から▲26億円に悪化する見通しとなっているのはなぜか?
主要原料は想定ほど上がらない見通しだが、一部海外子会社で用いている特殊原料が1Qに想定外に急騰した。但し、一時的なものだと見ている。
貴社は今期のナフサ価格前提を42,000円/KLとしているが、足元ではそれを下回る水準で推移しており、今後の業績のアップサイドリスクとなり得るか?
現在の水準が続けば、営業利益にプラスとなる。

車輌・輸送分野の見通し

車輌・輸送分野の1Q売上が2016年度4Qに比べて減少している。市況悪化の影響とのことだが、具体的に影響を受けている製品は?また、これまで当該分野の伸びをけん引してきた高機能品の採用拡大は続いているのか?
例えば車輌内装用フォームでは、高機能品が採用されている車種の売上が落ちている。また、高機能品は自動車のモデルチェンジに合わせて採用されることが多いが、やや端境期にある。
北米自動車市場の減速感が強いが、今後、貴社の車輌・輸送関連製品はどの程度影響を受けそうか?
当社製品が採用されているモデルの販売が落ち込めば、当社も影響を受ける。反面、エアコン負荷の軽減などの目的から遮熱中間膜の需要が増えており、数量の伸び悩みをカバーできると見ている。
車輌・輸送関連製品について、1Qは数量ベースでは前年同期より伸びたのか?
市況影響を受け、数量ベースでは横ばいだった。一方、高機能品の採用は拡大している。

新築住宅受注等

1Qの新築受注棟数は前年同期比100%だったが、2Qの新築受注棟数計画105%は達成できそうか?
昨年は熊本地震後の需要もあり前年1Qのハードルは高かったが、2Qは下がる。また、「70周年記念商品」の第一弾として7月28日に新商品を発売する。こうした商品戦略を中心に、2Q計画は達成できると考えている。
「ボリュームゾーン攻略木質系新商品」のテスト販売の状況は?既存商品とのカニバリゼーションを防ぐため、どのような売り方をしていくのか?
カニバリゼーションを起こさない売り方を確立すべく、上期を通じてテスト販売を行っている。約3ヶ月実施した結果としては上手く機能している。

環境LL・各事業の見通し等

塩ビ管の需要動向は?2Qに見込んでいる売値UPは実現できそうか?
仮需の影響を除いても、実需は旺盛で、売値UPは実現できると見ている。
環境LL・機能材料分野の売上が1Qは大きく伸びているが、2Q以降も同じような伸びが期待できるか?
FFUはまくら木用途での海外輸出が好調であり、国内でもトンネル工事の土留用途での採用が増えている。シートは、1Qに顧客の在庫調整によりやや苦戦したが、航空機向け需要は中古機の内装更新も含め旺盛である。また、機能性ブロー容器も医療用や電子材料関連向けに売上を伸ばしている。
以上