高機能プラスチックスカンパニー

更新日:2021年8月31日

事業・製品・技術の「変革」による
付加価値創造を通じて、
ひとびとのくらしを進化させ
社会課題を解決する

微粒子技術、粘接着技術、精密成形技術などの独自技術を活かし、エレクトロニクス、モビリティ、住インフラ材、その他さまざまな産業向けにお客様の製品・サービスをさらに進化させる、先進の高機能材料をグローバルにご提供しています。

清水 郁輔 高機能プラスチックスカンパニー プレジデント

より良い世の中へ、覚悟のある挑戦と変革を

私たちのミッションは、技術で「ひとびとの生活の質を向上させ」、「より安全で便利な世の中をつくる」ことです。ビジョン実現のために、困難な課題でも果敢に挑戦し、また、失敗しても咎めない組織・風土をつくっていきます。

導電性微粒子

半導体向け実装材料

スマートフォンやタブレットに使用される液晶部材固定用両面テープ

自動車バンパー向け成型品

自動車向け合わせガラス用中間膜

塩素化塩化ビニル(CPVC)
樹脂コンパウンド

熱膨張性耐火材

雨水貯留システム

高機能プラスチックスカンパニーのこれまでの歩み

「加工」の歩み

高機能プラスチックスカンパニーは、2001年に現在の3カンパニー制を導入して以降、海外事業拡大を中心とした成長戦略と経営基盤強化に取り組み、微粒子製品や高機能樹脂などのエレクトロニクス分野、中間膜、フォーム事業などの車輌材料分野を強化して、利益拡大を図りました。中でも主力製品の1つである自動車用中間膜事業では、元来の役割であるフロントガラスの飛散防止機能に加え、騒音を抑える遮音の機能や、紫外線や熱を大幅にカットする遮熱の機能を付加するなど、社会ニーズを的確に捉えた開発と、海外での製膜拠点の設立により、グローバルでの確固たる地位を確立しました。またエレクトロニクス分野では、スマートフォンの登場・高機能化に応え、さまざまな製品を上市。今日もデジタル化社会の基盤を支え、ひとびとの豊かなくらしに貢献しています。

「先取り変革」の歩み

高機能プラスチックスカンパニーではこれまで、社会や事業環境の変化を捉え、先んじて対応し、勝てる分野への集中特化により利益を生み出してきました。その一例が、デバイス材料関連事業です。スマートフォンの登場というテクノロジーの転換期を上手く捉え、顧客との関係をいち早く構築し、製品ポートフォリオを入れ替えたことで、スマートフォン市場の拡大とともに成長を遂げました。また、前中期経営期間においては、硬質ウレタン原液の国内市場において高い技術力を誇る「ソフランウイズ社」や自動車・エレクトロニクス用途の高機能樹脂加工に強みを持つ「ポリマテック社」など、当社とのシナジー効果が期待できる会社とのM&Aを通じ、今後の成長市場における研究開発・生産面での協業体制と、営業網の確立を図りました。

高機能プラスチックスカンパニーの今後の中長期戦略

エレクトロニクス分野

非液晶向け製品を中心に拡大

エレクトロニクス分野では、液晶市況の回復は見込まず、非液晶向けの製品の拡販に注力します。半導体の軽薄短小化に対応する工程材料や、世界的に普及の進む5G基地局向けの放熱材の提供等に加え、これまで液晶向けの製品の開発・販売で培った知見を活かした次世代ディスプレイ向けの新製品開発・投入などを通じ、さらなる成長とポートフォリオ強化を狙います。

非液晶向け売上高/売上比率

半導体出荷量 世界地域別市場予測

耐熱セルファ(半導体工程材料)

高い接着性と剥離しやすさを両立させたUV剥離テープです。UV照射によりテープと被着体の間にガスを発生させ、密着力をゼロにして簡単に剥がすことが可能です。通信技術の進化にともなって微細化・薄膜化するウェハなどを、ダメージなく加工することができます。

住インフラ材分野

断熱/不燃材料の拡販
新事業(センサー)の仕込み

住インフラ材分野では、耐熱配管向けの樹脂原料や雨水貯留材など、建築物やインフラの安全・安心や、社会課題の解決に貢献する材料を提供していくとともに、注力している断熱/不燃材料の拡販に努めます。また、「省施工」をキーワードにマーケティングを進め、センサーなどを中心に、成長を牽引する新たな製品の開発に注力していきます。

断熱/不燃材料売上高

不燃材料認定・ウレタン系現場発泡断熱材

有機材料としては初めて「国土交通大臣不燃材料認定」を取得したウレタン系現場発泡断熱材です。現場での引火などに起因する火災事故の防止に寄与します。

見守りセンサー「ANSIEL(アンシエル)」

独自の発泡体技術を応用して生まれた離床見守りセンサーです。検知精度、カスタマイズ性の高さと設置のしやすさで、事故予防とスタッフの負担軽減につながります。

モビリティ分野

高付加価値品の拡販
長期的に航空機向けを第2の収益の柱に

モビリティ分野では、自動車市況の大幅な回復は織り込まず、高機能中間膜を中心とする高付加価値品の拡販を軸に成長を目指すとともに、航空機関連部材を第2の収益の柱にしていきます。高機能中間膜では、遮熱性能や遮音性能、ヘッドアップディスプレイ用くさび膜など、差別化技術で収益力向上を図るとともに、長期的には中間膜機能の複合化によるさらなる付加価値向上を目指した開発にも力を入れていきます。

高機能膜販売量/販売量伸長率

機能複合化の例

ヘッドアップディスプレイ用中間膜

エアロスペース社

航空機内外装部品、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの複合材成型品を製造。航空機材の軽量化や輸送機器の燃費向上に寄与しています。中長期的な航空機需要の回復を見込み、今後は、高付加価値なエンジン部材の比率を高めるとともに、輸送用ドローンや医療機器などへ他用途展開によるポートフォリオ改革を進めます。

業績推移

2020年度実績

2020年度は、売上高3,099億円、営業利益289億円と新型コロナウイルスの影響により減収減益となったものの、下期では増収増益に復帰、収益体質強化も計画を上回る速度で進捗しました。エレクトロニクス分野は在宅勤務の普及を背景にタブレット端末や高速通信に関連した需要が増え増収。モビリティ分野では2Q以降の自動車需要の回復にともない、中間膜事業が業績を牽引しました。また住インフラ材分野も、下期以降塩素化塩ビ樹脂の回復にともない前年並みの売上を確保しました。年度通期では、購買最適化や生産性改善、物流コスト削減などのコスト革新により56億円の改善を達成、数量構成の減分をほぼオフセットし、減益幅を最小限にとどめました。

営業利益増減要因分析

2021年度について

2021年度については、主に戦略3分野での数量増と構成の良化による成長を目指します。エレクトロニクス分野・モビリティ分野は、半導体生産停滞のリスクはあるものの、非液晶向け製品や、複合的な機能を持つ自動車用中間膜など、高機能品の拡販を中心に業績拡大を狙います。エアロスペース社は、航空機需要の低迷により苦戦しているものの、合理化施策と他用途展開を推進していきます。また、住インフラ材分野は国内の需要回復の遅れを海外でカバーしていきます。最注力課題であるコスト革新につきましては、21年度で中期計画(22年度)を超過達成する見込みです。

社会の変化を捉える(高機能プラスチックスカンパニーのサステナビリティ)

気候変動

遮熱中間膜

フロントガラスの面積の拡大や、アメニティ性を重視したガラスルーフの登場による、室内に差し込む太陽光の増加に対応し、エアコンの稼働率増加を防ぎます。当社の「微粒子分散技術」で、紫外線だけでなく、肌をジリジリと刺激する赤外線もカットし、車内の温度上昇を抑えることで、快適性と燃費向上に貢献。また電気自動車においても、エアコンの使用を抑制し、電池負荷を低減させることが可能です。

導電性微粒子

高精度な微粒子に金メッキをすることで、導電性を持たせた導電性微粒子。電子部品と基板間の導通、熱伝導、ギャップ形成などに利用可能。独自のポリマー設計技術により、粒子硬さ・反発力の制御が可能で、液晶や実装分野で、さらなる高集積化のニーズにも貢献します。

放熱グリス

リチウムイオンバッテリーの熱対策に使用。高い熱伝導性を有し、環境負荷の少ない電気自動車の普及に貢献しています。

住み続けられるまちづくり

HUD 用くさび形中間膜

自動車のガラスに必要な情報を映し出すHUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)対応の中間膜です。HUDはドライバーの視線移動をなくすことで安全性を大幅に向上させます。HUD対応のくさび形中間膜を生み出す「くさび角度制御技術」と、「多層押出技術」「ナノ分散技術」により、世界で初めてHUDの二重像を抑制するだけでなく、遮音・遮熱機能を兼ね備えた中間膜を生み出しました。これにより視認性を向上し、より快適で安全な運転に貢献します。

熱膨張耐火材

火災時に膨張して断熱層を形成し、炎をシャットアウト。減災に寄与します。普段は柔軟で薄いシート状なので曲げ加工や切断なども簡単。取り付けにくいか所にも設置が容易です。

健康・福祉

ウイルス除去スプレー

ノイラミン酸と類似したイオン基を有したポリマーでウイルス(エンベローブ有)を捕捉し、体内の受容体表面への結合を防止。ドアノブや手すり、便座、スイッチなど、人が接触する物に対してスプレーすることで、対象物にウイルス除去効果を付与します。

高機能プラスチックスカンパニーのサステナビリティ貢献製品売上高推移